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結婚式で手紙を読めばよかった、って思うけれど。

私は普段「婚活」について発信をしているウエディングプランナーですが、本日は自分の結婚式を振り返り、ふと思ったことを綴りたいと思います。


私は結婚式で、親に手紙を読みませんでした。

照れくさいっていうのが一番の理由ですが、そもそも私の家族はかなりドライ。仲が悪いわけではないけれど、かしこまって手紙を読む雰囲気は何か違う。

これまでお客様には何度も「親御様にお手紙を読んだら?」と提案してきましたが、私は最初から「読まない」一択でした。

手紙を読まなかったことは後悔はしていないし、また結婚式をしたとしても同じ選択をすると思います。

でも最近になって「読めばよかったかも・・・」とちょっとだけ考えてしまうのは、親の老いを感じるようになったから。

実家に帰れば両親は少しずつ小さくなっているし
幼少期に遊んでくれてた近所のおじさんや、母の話によく登場したおばさま、何となく覚えている方々が他界されたという話を聞いたり
昔からテレビで慣れ親しんでいた俳優さんやタレントさんが他界されたというニュースを見たり。

自分自身も歳を取っているんだから、そりゃ親も老いるし、こうして世代交代もしていきますよね。
今になってようやく、人にはいつか終わりが必ず来るんだということを実感し始めました。

だから、親への気持ちは伝えられる時に伝えなきゃ。
結婚式で手紙を読めばよかったかも・・・

なんて考えてしまうのです。

それと同時に思うのは
何事も「結婚式だから」ではなく「日常で」ということ。

確かに結婚式は特別な日だし、良い機会です。
特別な時間だから幸せを感じるし、一生物の思い出になります。

そんな特別な時間が日常になったら、どんなに人生が特別になるのでしょう。

というか、結婚式が特別で結婚式じゃないとできないことがあるならば、結婚式を挙げない人たちや結婚しない人たちは、その機会すらないのは何だか違うと思うのです。


私は結婚式が本当に幸せな時間だと心から信じているからこそ、この時間が誰もかれも日常になってほしいと思うし、そんな発信もしていきたいなと思います。

来週末、実家に帰る予定があるので
その時はとっても照れくさいけれど、日頃の感謝を伝えよう。

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