【エッセイ #1】文章のトランスジェンダー? あと少しで答えに辿り着くことが出来そう。
――ママの創作過程を見ていると、小説を作るというよりかも、音楽を生み出そうとしているみたいだよね。
娘にそう言われてハッとした。
もしかすると私は、文章のトランスジェンダー?
そう思ってネット検索してみると、二つの意外な事実と出会うこととなった。
意外な事実の一つ目は、この言葉の表面的な意味について。
トランスジェンダーとは、ラテン語の「トランス」と英語の「ジェンダー」をくっつけた造語だそうだ。
トランスとは、乗り越える、の意。
ジェンダーは、社会的性別、の意。
社会的性別とは文字通り、社会通念上の男らしさ、女らしさを表す言葉。
だとすると、なんかおかしくない?
おちんちんがあるのか、ないのかで語る生物学的性別を使うべきのような気がする。
トランスセックス。
違うかな?
意外な事実の二つ目は、この言葉が指し示す深さについて。
私は、『トランスジェンダーとは、体と心の性が一致しておらず苦しんでいる人のこと』だと思っていた。でも違った。
トランスジェンダーは、体と心の性が一致していない人のことを指す言葉だ。ここに苦痛を感じているかどうかは関係ない。いや、ある意味、苦を感じていない人、と言ってしまったほうが近いような。
たとえば、体は男性なのに性自認は女性。ブラジャーをつけるしスカートも履く。「おかま」や「おねえ」という言葉がイメージしやすいだろうか。
男だけど、スカートを履きたいから履く。長い髪を束ねるスタイルが好き、だから五分刈りにはしない。性転換手術? 戸籍変更? なにそれ? 美味しいの?
性の不一致を認め受け入れ、苦を感じることなくあるがままの自分で生きる人たちのことを指す言葉だと私は解釈した。
私が思っていた『体と心の性が一致しておらず苦しんでいる人のこと』は、性同一性障害と呼ぶそうだ。
体と心の性の不一致に悩み、苦しみ、性転換手術を受けること、戸籍の性別変更を望む人たちのこと。
性同一性障害といえば、金八先生が真っ先に頭に思い浮かぶ。性同一性障害で苦しむ女生徒を、上戸彩さんが見事に演じておられた。
トランスジェンダーというくくりの中に性同一性障害がある、というのはあながち間違いとは言えないが、性同一性障害の別名がトランスジェンダーというのは誤解であり間違いだそう。
ちなみに、性同一性障害の別名を、トランスセクシャルというらしい。
トランスジェンダーと性同一性障害は全くの別物。この別名は紛らわし過ぎる。故に、今はトランスセクシャルという別名は使わなくなった……のかな?
今回の記事執筆にあたって参考にさせていただいのはこちらのサイト。
当事者の方やそのご家族、支援する方への配慮を感じさせる温かみのある文章で説明がされている。
閑話休題。
どうやら私は、文章のトランスジェンダーのようだ。
書いた文章、選んだ言葉、全てが自分の心にパッと浮かんだもの。
娘に言わせれば、リズムがあって勢いがある文章とのこと。
韻文的。リズムや文字数に決まりがある詩や短歌、俳句など。
(実際の文章=体の性別)
私の心にある「書きたい」は、詩ではなく小説だ。
自分の中にある世界観を、韻やリズムにこだわることなく物語に落とし込んでいきたい。
(心の叫び=心の性別)
一致していない。一致していないことに苦を感じていない。というよりかもむしろ、一致していないということに気づいていなかった。
さて、差に気づいた私、どうする?
はて、どうしようか?
答えはすぐそこにありそうなんだけれどな。
◇◇◇
なんか、寝付けなくて。
一睡もしないうちに夜が明けてしまいました。
いろいろと下書きしたのですが、今はこれを公開してみます。
トランスジェンダーのこと、性同一性障害のこと、少し理解できたような気がしていますが、大きく勘違いしているところ、歪んでいる部分があるかもしれません。
なにかお気づきのこと、指摘しておきたい事実があるようでしたら、お教えいただけると幸いです。
そうそう。
今日は己巳(つちのとみ)。
弁天さまの使いである蛇が弁天さまの元に願いを持っていってくださる日です。
銭洗い弁天に出向き、お金を洗い清めるのが良いそう。
それを思い出して、つい先ほど銭洗い弁天の一覧表をネット検索してみたのですが、ちょっと驚きました。
『日本橋・小網神社』の言葉をその中に見つけたからです。
小網神社、日本橋。
思い入れ一入(ひとしお)の地なのですよ。
日本橋七福神巡りから、もう一年以上経っていたのですね。つい先日のことのような気がしているんだけれどな。時の経つののなんと早いことか。
小網神社の記事も書いていました。
もしお時間が許すようならご一読いただけると嬉しいです。
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では、また。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいませ。
追伸
投稿したすぐあと、この記事を【エッセイ】の一発目としてみてはどうかと思い立ちました。
そう、思い立ったが吉日です。
エッセイ一発目、#1は介護保険についての疑問について語るつもりだったのですが予定変更。宣言を簡単にくつがえす六つの華ですみません。
これに懲りず、今後ともお付き合いくださいますことを切に、切に願っております。