くもんの先生という仕事
くもんの先生になってそろそろまる17年。9月で18年目を迎える。
くもんの理念
「われわれは個々の人間に与えられている可能性を発見し、その能力を最大限にのばすことにより、健全にして有能な人材の育成を図り、社会に貢献する。」
20周年とか誕生日とかではない、中途半端な今、振り返りをするに至ったのは、(またもや)YouTubeの動画で職業選択についてメンタリストDaiGoさんが話ししているのを聞いたから。「私この仕事がやりたかったんです!」「この職業に付きたかったんです」という人の離職率が高い、らしい。くもんの先生の募集広告って結構この辺をつついた広告になってない?私もそんなのに煽られて指導者になったんだったっけ?、、、というとそうではなかった、、、から、18年もやってこれたのかもしれない。
指導者募集の広告を見ると、未来をつくる、とか、夢のある仕事、とか、くもん に限らずだが、子ども相手の仕事にはありがちな誘い文句がならぶ。本質がそうでなくてはならないことは理念を読めばわかるのだが、甘い蜜で誘うウツボカズラを想像してしまい、これまで指導者募集のチラシを保護者に配ったことはない。
夢も希望もない、砂漠のような仕事を17年もやってきたわけではない。が、未来や夢とかぼんやりかんがえてられるほどのんびりはしたものではなかった。学校の先生もそんな感じかもしれない。お医者さんとかもそうかもしれない。ものづくりをしていた時の方が夢や希望を感じながら仕事してたかもしれない。「こんなの作っちゃったよ、すごくない?」「こんなのできたらすごくない?」と思って仕事してる時の方が未来や夢を叶えてる感があったかな。
指導者の仕事ってそもそも何すること?
くもんの指導者とは、研究会とフランチャイズ契約を結んだ個人事業主であるので、事業主=教室の経営者である。スタッフを雇用し、会場を確保し維持し、広告をうって集客をする。まずはマネジメントの仕事。そして指導者というくらいだから当然、生徒に学習させる仕事がある。これが大変。いろいろありすぎて。仕事の内容を細分化してみると、①ティーチャー②コーチ③チューター④シッター⑤カウンセラー、さっきのマネジメントまで入れると⑥マネージャー。まだ他にもあるという先生もいるかもしれないな。自分のやってることを整理しようとした時のマインドマップを見たら、こんなのがずらっと出てきて、それに細かい仕事が枝分かれしていて、結局全部書ききらないうちに途中で止まっていた。
指導者の仕事の面白さと大変さはこの仕事の種類の多さにあるのかもしれない。くもんの教室で成功している先生は、①〜⑥のどこかがずば抜けていたりする。指導者としてどれに重心をかけて仕事しているかも先生ごとに違うような気がする。研究会の局員もそのあたり曖昧。
指導者として成功するには、どうすればいい?どのスキルが一番大事?と考えるとどれも大事で、逆にどれでもいいのかもしれない。
私、数学得意だし、最終教材までは教えられるぞ、数学最終教材をたくさん輩出するティーチャーになろう!でも、教材については学習者であった私だし、かなり精通しているつもり。だから、「この教材をこうしてああして使ってね」といったチュートリアルを個別につくるスキルをもっと磨くべき?いやいや、子ども自身の持っている可能性を発見しなくては理念に反する?やっぱりコーチングか?親は教室で勉強する姿勢と毎日の学習習慣を身につける(しつける)ことを先生に期待している?そもそもお金を出してる親が納得できなくてはいけないのだから、面談(カウンセリング)で親の悩みを解決してやることの方が大事なのでは?親だけじゃなくて子どもにも尊敬される「人間としての魅力」を発揮できなきゃダメかも?(「メンターとしての指導者」もリストに追加)
迷うのです。
そして、これらの全てを求め、求められるのがくもんの先生なのだと思います。
noteのプロフィール、くもんの先生13年、になってました^^;書き換え完了。もう4年も経ってたのね。
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