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8月15日

『THE WINDS OF GOD -零のかなたへ-』

売れない漫才コンビ、アニキとキンタ。
交通事故のショックで
終戦間近の航空隊基地にタイムスリップ。
しかも実在の特攻隊員の身体に魂がすり替わり…

関西で公演がある度に何度も観に行った舞台。
(映画にもなった)

自身も、なかなか思うようにいかない俳優の道で
誰かが評価しないなら、自らでその舞台を創り出してやる、と動いた今井雅之氏。

その何クソのエネルギーを源に
突き動かされるように、導かれるように
制作されたこの物語は

当時の私にとって、
とんでもないパワーを浴びた
楔のように今も残る作品。

ともすれば右だの左だの言われかねない世の中。

違うよ。

あの時の生身の人たちの想いを
忘れてはいけない。

スーパーマンでも洗脳されてる人間でもない。

自分たちの力で、家族や大切な人を守ろうとしたのだ。

「恨むならこういう時代に生まれたことを恨もう」

それは今井さんが制作する中で自然発生的に出たセリフだそうだが
実際の元特攻隊員の方を取材をした時
本当にそう言って多くの人が旅立って行ったのだと
お話しされたそうだ。


私がこの作品に出会った時、心底
「平和な時代に生まれてよかった。」と思ったものだけど
今はどうだろう。

また、そんな言葉を発せねばならない世の中に
傾きかけているようで恐ろしくなる。

だから今こそ知ってほしい作品。

ネットの情報や言葉に惑わされないで
生身の人の言葉がきちんと届くような世の中であってほしい。

そうじゃないと、簡単に一つの意見に流されるような
危うい世の中になっている気もする。

(いや、ネットがあってもなくても、人はいとも簡単に一つの意見に流されるのだけど)

今井さんがご存命なら今の世の中をどう思ったか。
どんな言葉で語ったろう。。

戦争のことを語るのは
右でも左でもないんだよ。

タブーのように口籠もるのではなく
みんなが自然に語れる世の中であってほしい。


https://www.shochiku.co.jp/cinema/database/04419/

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