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令和3年9月 出演情報

※写真は浅草「尾張屋」のしそ切り

【寄席】

○9月4日(土)
国立演芸場
真打昇進披露興行

13時頃 出演
主任: 三遊亭小笑
[国立演芸場ホームページ]

【落語会】

○9月11日(土)
大津芸能倶楽部
夏の芸能発表会2021

※滋賀県の公演です。
時: 12時30分開場 13時開演(14時30分終演予定)
於: スカイプラザ浜大津7F/スタジオ1
      (滋賀県大津市浜大津1丁目3−32
       ※京阪びわ湖浜大津駅 徒歩1分)
出演: 夏の芸能ワークショップ参加者(大津市内の小中学生)・瀧川鯉丸・三遊亭花金・ナツノカモ・        常磐津佐知太夫・常磐津菊与志郎
木戸: 大人1500円 高校生以下500円
予約・問合せ:
[大津芸能倶楽部ホームページ]

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○9月18日(土)
いちがいもん寄席
おかず横丁落語会

時: [第一部]16時開演(17時終演予定)
      [第二部]19時開演(20時終演予定)
於: いちがいもん
      (台東区鳥越1丁目14−1)
出演: 昔昔亭桃之助 三遊亭花金
木戸: 1000円
予約・問合せ:
ichigaimon.rakugo@gmail.com

○9月19日(日)
『√9、中間発表』

時: 13時30分開場 14時開演
於: 神田明神
(千代田区外神田2丁目16−2)
出演: 春風亭弁橋 笑福亭茶光 春雨や晴太 
         三遊亭花金 神田桜子 三遊亭仁馬
         春風亭昇りん 昔昔亭昇 春風亭昇咲
木戸: 前売2000円
予約:
[ルート9(神田明神)予約フォーム]
問合せ:
root9.rakugo2021@gmail.com

※こちらの公演はライブ配信もございます。
詳しくは下記【配信】の項目をご覧下さい。

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○9月21日(火)
メガネちーむ落語会 活ハウス編

時: 18時30分開場 19時開演
於: 日暮里活ハウス
(荒川区西日暮里6丁目17−2)
出演: 春雨や晴太 三遊亭花金 春風亭昇りん
木戸: 前売り1500円
予約・問合せ:
meganerakugo@gmail.com

※こちらの公演はライブ配信もございます。
詳しくは下記【配信】の項目をご覧下さい。

○9月23日(木・祝)
二ツ目茶屋

時: 13時30分開場 14時開演
於: 吉原仲之町『金村』(桜なべ中江別館)
(台東区千束4丁目16−7)
出演: 三遊亭花金 三遊亭遊七
木戸: 予約1800円 当日2000円
予約・問合せ:
chaya.rakugo@gmail.com

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○9月25日(土)
いちがいもん寄席
おかず横丁落語会

時: [第一部]16時開演(17時終演予定)
      [第二部]19時開演(20時終演予定)
於: いちがいもん
      (台東区鳥越1丁目14−1)
出演: 春風亭橋蔵 三遊亭花金
木戸: 1000円
予約・問合せ:
ichigaimon.rakugo@gmail.com



【配信】

○9月19日(日)
『√9、中間発表』

時: 14時〜 ライブ配信開始
(アーカイブはありませんのでご注意下さい。)
出演: 春風亭弁橋 笑福亭茶光 春雨や晴太 
         三遊亭花金 神田桜子 三遊亭仁馬
         春風亭昇りん 昔昔亭昇 春風亭昇咲
視聴チケット: 1800円
詳細はこちら[Peatix]

○9月21日(火)
メガネちーむ落語会 活ハウス編

時: 19時〜 ライブ配信
(23日までアーカイブ視聴出来ます)
出演: 春雨や晴太 三遊亭花金 春風亭昇りん
視聴チケット: 1000円
[Peatix詳細ページ]

○毎週土曜日の夜
メガネちーむYouTube

18時頃更新
ルート9 YouTubeチャンネル

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[前月の予定]    [次月の予定]










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【おまけ日記】
『掃苔という言葉を知る』

小学校3年生か4年生の頃、母親がもらってきたタダ券で『運動靴と赤い金魚』という映画を見に行きました。この映画のことを思い出すといつも、子供時代には子供時代にしかわからない、全身全霊のつらさや苦しみがある。それは、どんな大人にも否定することは出来ないし、大人になった自分自身でさえも軽んじてはいけないものなのだ、ということを思います。

ペットというものにはほとんど縁がありませんでしたが、同じく小学校の頃に、少しの間だけ金魚を飼っていたことがあります。お祭りの金魚掬いで一匹も掬えなかった私に、テキヤのお兄さんがお情けでくれた一匹です。小柄で、メダカより一回り大きいくらいのすっきりとした細いフォルムと、全体赤色の中に腹のあたりが鈍く金色に光る、とても美しい金魚でした。
私はその金魚に、"平賀源内"という名前をつけていました。なんだそれ。当時、伝記でも読んでいたのでしょうか。

金魚のお世話は全て私の仕事でした。
水槽の水を入れ替えるのが一番の大仕事で、水道水のカルキ抜きをするためにバケツを日中のベランダで日に晒したあと、いったん、水槽の中の源内をバケツの方に移しておいて、そのバケツの水を、源内ごと水槽に流し込みます。
私の作るこの小さな滝の中を、なす術もなく、まん丸な黒目の表情をして横向きに流れ落ちていく源内。そしてすぐ、新鮮な水の中を何事もなかったかのように平然と泳ぐ源内。その様子が、なんとも言えず面白く感じられました。

源内は1年近く生きていたと思います。次のお祭りの時、源内に仲間を作ってやろうと、私が連れ帰ってきた三匹の金魚から、何か悪い病気でもうつったのでしょう。源内の黒目は次第に白っぽくなっていきました。

ところで。
江戸中期の万能の天才、平賀源内の墓は南千住にあります。もともとは寺があったのですが、関東大震災後に寺は東京の西側に移り、墓だけがこの地に残されたようです。(東京にはこのようなお寺が多く、歴史上の人物のお墓が西側の土地に移動している場合が多々あります)
墓の周りは塀で囲われており、かんぬきを外し、重い扉を開けて中へ入ると、ぽっかりととても静かな空間が広がっていました。

杉田玄白によって碑に刻まれた文言。
"ああ非常の人、非常の事を好み、行ひこれ非常、何ぞ非常に死するや"

私の歴史の知識は、恥ずかしながらほとんどが漫画『風雲児たち』によるものです。
今年八月のみなもと太郎先生の他界は、一人の漫画家というよりも、一つの娯楽がジャンルごと消滅してしまったかのよう。あれだけの熱量と年月をかけて、ようやくこれから、本当に描きたい時代を描こうという、まさにその入り口であったというのに。

ある朝、水槽に浮いていた四匹の金魚たちを、土に埋めるという最後の仕事が、私にはとてつもなくおそろしいことのように思えて、どうしても、どうしても出来ず、結局は母親にやってもらったと記憶しています。

そんなことを思い出しながら。
平賀源内の立派な墓石と杉田玄白の物騒な碑文の陰に隠れて、小さな小さな従僕福助の墓も残されています。知らなければ見落としてしまいそうになりますが、見ればきちんと、そちら側へも回り込めるように道がつけてある。決して粗末には扱われていないようです。
これを知ったのも、『風雲児たち』のおかげ。

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