【Rose バラ】人々を魅了する花の女王。
咲き姿や香りの豊かさで、世界中の人々に人気を誇る花の女王、バラ。店頭には一年中並びますが、その旬は春と秋。春バラは花頭が大きく、秋バラは香りと色が濃いのが特徴です。
【バラの歴史】
バラの歴史は古く、地球上に現れたのは5,000万年以上前といわれています。まだ人が存在していない、遥か昔から存在していたのですね。
バラの原種は、チベット周辺、中国の雲南省からミャンマーにかけて、多く発見されています。原種は、ロサ・シノウィルソニーという白い小さな野バラ。この花は現存し、今も大切に育てられています!
紀元前12世紀ごろから、古代ペルシャでバラの栽培がはじまりました。当初は、花冠や薬用として使われていたそうです。次第に、バラの愛らしい花姿に魅了される人々が増え、観賞用のバラが栽培されました。
特に中国や日本のバラが、ヨーロッパに紹介された18世紀後半ごろから、バラの育種は飛躍的な発展を遂げたそうです。
現在は、バラの品種は、1300種以上あるとされています。
【名前の由来】
ふだん何気なく使っているバラという名前の由来には、2説あります。
①「イバラ」の「い」が抜けたとされる説
トゲのある低木の総称である「いばら(茨)」 が転訛したとされる。
②万葉集にあるバラを指す「うまら」が転訛した説
日本におけるバラの記述は、「万葉集」が最古。その万葉集にバラを指す「うまら」があり、転訛したとされる。
【バラの香り】
バラの香りは何種類あるかご存知ですか?バラの香りは大きく分けて7タイプあります。
①ダマスク・クラシック香
いわゆるバラらしい香りとされる古典的な香りです。強い甘さのある華やかな香りで、香料は香水に用いられます。
②ダマスク・モダン香
ダマスク・クラシック香の香りを引き継いだ、より洗練された香りです。深く甘い香りが特徴です。
③ティー香
上品な紅茶の葉に似たような香りです。香りの強さは強くないですが、ティーローズエレメントというリラックス効果をもたらす成分は最も高いです。
④フルーティ香
ピーチやアプリコット、アップルなどの新鮮な果実の香りを思わせる、爽やかな甘さを感じる香りです。フルーティーの香りには主に鎮静や安眠効果が期待できます。
⑤ミルラ香
イングリッシュローズに多く見られるスパイスの八角に似た、甘さとほろ苦さを感じるまろやかな香りが特徴です。
⑥スパイシー香
スパイシーのグローブに似た香りで、やや刺激的な中に甘さが感じられる香りです。現在のバラにはほとんど見られない香りです。
⑦ブルー香
ブルーの花色が特徴の品種がもつ香りです。ダマスクモダンとティーの香りをミックスしたような香りが特徴です。集中力アップの効果が期待できます。
ぜひ、店頭でバラを見かけたら、香りも含めてお楽しみくださいね!
【バラのケア】
①余分な葉を取り除く
水に浸かる部分の葉を取ります。バラ単体で飾る場合は、少し多めに残してもいいでしょう。また傷んでいる花びらがあれば取り除きます。
②茎を斜めに切る
清潔な花ばさみかナイフを使って、茎を斜めに切りましょう。
③花瓶の水は深めに
花瓶の水は深め。フレッシュフラワーフード(切花鮮度保持剤)を使うとより長く楽しめます。
フレグランスとしても楽しめる花。
たくさんのバラからお気に入りをぜひ見つけてくださいね!
【和名】バラ(バラ、ソウビ、ショウビ)
【学名】Rosa
【科・属名】バラ科・バラ属
【英名】Rose
【原産地】ヨーロッパ、北アメリカ、アジア
【開花期】5~11月
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