【Ranunculus ラナンキュラス】薄い花びらが重なり合う花。
薄紙のような花びらが幾重にも重なる花姿のラナンキュラス。キュンとするその愛らしさから、ファンが多いのもうなずけます。「晴れやかな魅力」という花言葉がぴったりです。
【“rana” はラテン語で…カエル!】
ラナンキュラスという学名の由来は、ラテン語でカエルを意味する“rana”からといわれています。
①葉がカエルの足に似ていること ②カエルがいそうな川辺や湿地帯に原種が生えていたこと、からなのだとか。(湿地帯に原種が生えていましたが、園芸用として流通しているラナンキュラスは湿気が苦手です)
英名はButtercup(バターカップ)・Persian buttercup(ペルシャのバターカップ)といいます。
これは、原種は今のラナンキュラスからは想像つかないような、5枚の花びらの黄色い花が由来なのだとか。
この原種をルイ9世が持ち帰り、イギリスに伝わった際に、Buttercup(バターカップ)・Persian buttercup(ペルシャのバターカップ)という英名がついたといわれています。
金色に輝く様に咲いている花姿は、たしかにバターという名前がぴったり!
【花びらの数は5枚から200枚に進化!】
原種の花弁はたった5 枚。現在は何枚になったのでしょうか?
正解は、200枚以上!(品種によって差があります)
400 年という育種の歴史を経て、現在流通するラナンキュラスの花弁は200 枚以上になるまで進化を遂げました。数ある花の中でも、花びらの数の多さはトップクラスと言えるでしょう。
【光や温度で表情を変えるラナンキュラス】
ラナンキュラスは一日の中でくるくると表情を変えます。
朝は光に反応して開き、夜は閉じる性質があります。また、温度にも敏感に反応します。一輪で飾るとその変化がわかりやすく、オススメです♪
つぼみのときはコロンとしたお団子みたいな花姿をしています。そこから、少しずつふんわりと開いていき、最終的にはつぼみのサイズの2、3倍の大きさになります。(品種によって差があります)
そのため、花の重みに茎が耐えられず茎が折れてしまうことも。花は元気なのにもったいないですよね。
茎が折れるのを防止するためには、花瓶の口から花が少し出るくらいに生けるのがおすすめです。(花瓶のフチに頭を支えてもらうような感じです。)
ぜひラナンキュラスを楽しむときは、お試しくださいね♪
【ラナンキュラスのケア】
①水に浸かる葉をとる
ラナンキュラスの葉は傷みやすいので、水に浸かる部分の葉をあらかじめ取り除きます。
②茎がつぶれないように切る
茎が細く空洞になっているので、つぶれないように切ります。清潔な花バサミを使いましょう。
③花瓶の水は少なめに
フレッシュフラワーフード(切り花鮮度保持剤)を使い、こまめに水替えと切り戻しをしましょう。飾る場所は暖房が効きすぎていない部屋の方が長持ちしますよ。
最近のラナンキュラスは品種改良が進み、
咲き方、色数がとても豊富。
毎年新品種が作り出されるほど人気のある花です。
お気に入りをぜひ見つけてくださいね!
【和名】 花金鳳花(ハナキンポウゲ)
【学名】 Ranunculus asiaticus
【科・属名】キンポウゲ科・キンポウゲ属
【英名】 Buttercup(バターカップ)
Persian buttercup(ペルシャン・バターカップ)
【原産地】 西アジアからヨーロッパ
【開花期】 3月~4月
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