見出し画像

2025/2 会津旅

 去る2/8-10に会津地方へ遊びに行きました。その様子をまとめたものです。

数日前から、大寒波が押し寄せ、日本海側や山間部の大雪のニュースがありました。少し迷いましたが、予約した旅館などからの連絡はなかったので、予定どおり向かうことに。
 しかし⋯⋯。


旅の行程

郡山で足止め

 2/8(土)8時頃、東北新幹線は問題なく動いていて、山形新幹線や上越新幹線は運休や大幅な遅延で東京駅のJR東日本の新幹線改札内はすごい人でした。数分遅れで出発した新幹線は、山形新幹線と連結した便。出発してすぐ、「山形新幹線は行き先変更の可能性があります」と、アナウンスが流れました。
 「行き先変更になったら、どうすればいいんだろう?」「途中で降りるのがいいのかな?」なんて、少し心構えをしつつ、無事目的地の郡山に着きました。
 案の定、着いてみれば、予定していた磐越西線は終日運休、ひとまず高速バスに向かうと長蛇の列。次のバスは30分後で、バスは30分に1本。2本目に乗れるかどうかと言ったところ。けれど、動いてはいるようなので、1時間半待って、なんとか乗り込みいざ出発!! ホッと一安心して、30分ほどウトウトしていたら、何個目かのバス停で追加のお客さんが乗ってきます。彼らが補助席に座ってさあ出発と言う時、無線から女性の声が。嫌な予感!! 
 なんと、高速道路が通行止めで、当然ながら、バスは郡山駅に、引き換えしました。
 タクシーを検討するも、金額にビビるし、断られそうだよね、と、諦めました。通行止め解除を15時まで待つも解除のニュースはなく、東山温泉の宿をキャンセルして、郡山のビジホに1泊しました。
 予定外の郡山の夜に、夕飯は近くのイタリアンに行きました。
 家の近所だとこういうお店は混んでいてなかなか入れないし、あまり選ばないので、新鮮でよかったです。

前菜の盛り合わせ
取り分けた前菜とスパークリング
福島県石川町産のはちみつ牛のローストと、チーズ
お肉。めっちゃ美味しかった!!!

いざ、会津若松へ

 2日目の2/9(日)は、9時の便に狙いを定め、ホテルを8時過ぎにチェックアウト。
 ネットで事前に情報収集した範囲では、磐越西線は既に終日運休を決定。バス停に向かうと、9時の便は運休。
 昨日のような目に合いたくないわたし達は、すぐにタクシー乗り場へ。乗り場の看板には、「会津若松まで24000円」の表示。希望を感じ、タクシー会社に電話すると、運転手さんに相談するよう言われました。(予約や手配じゃないんだ?)
 やっぱりこの雪だし断られるかな。何人くらいまで頑張ろうか。と、断られるのを覚悟で、なるべく明るく先頭の個人タクシーに「会津若松まで行きたいんですが」と告げました。
「はいどうぞ。高速走れないと思うんで、下道で行きますね」
 予想外の返答に、大喜びで乗り込みました。
 道中、聞いたところ、明るい時間なら、ほとんどのドライバーさんが嫌がらないだろう、とのこと。電車が運休になる大雪なのに、淡々と、当たり前のことのような反応に頼もしさと、安心感を感じました。

 会津若松市内は、国道や県道は綺麗に除雪されているも、市道は厳しい感じでした。更に、タンクローリーの立ち往生で街中の大通りが1本通行止めになっていて、大渋滞が発生していました。ですが、市内は観光バスも見かけたし、他県ナンバーの車も予想以上に多かったです。

 そのまま、タクシーで鶴ヶ城まで行って貰い、観光スタートです。
 観光客は天候の影響か少なめで、全体で50人くらいかな。個人移動の日本人7割、外国人団体客(東南アジア系)3割くらい。
 売店などは普通に営業していました。

鶴ヶ城天守閣
天守閣最上階から街の中心部方面を望む
鶴ヶ城といったら、やっぱり石垣


 一通り見たあとは、徒歩で七日町の商店街(?)へ。わたしのナビタイムへの指示が悪く、道を1本間違えてだいぶ時間と体力をロスしてしまったけれど、予定していた満田屋さんでの田楽と、いつも通販している酒蔵の鶴乃江酒造さんに寄れました。

 他にもいろいろお店を見たかったけど、1日押してるのと、けもの道のような雪の悪路にそれが精一杯の会津若松観光。
 その後、運休していた路線バスの再開予定も無くなり、タクシーも捕まらず、徒歩で西若松駅に行きました。晴れれば暖かく、雪が降り吹雪くと不安を感じ、幹線道路沿いの歩道を歩いてるだけなのに、さながら雪山にいる気分での行軍でした。

国道は歩道も除雪されていて歩きやすい
国道沿いの雪を被った街灯

 西若松駅で会津鉄道に乗り、目指すは2つ目の約束の地(予約したお宿のある)、芦ノ牧温泉です! 会津鉄道は雪に強く、JRが軒並み運休する中、元気にいつも通りに走っていました。 西若松駅には、わたし達と同じような観光客が5.6組いました。みんなはどうやって会津若松に来たんだろう? 行きも会津鉄道だったのかな? 聞いてみればよかったです。

元気な会津鉄道
車窓から見た西若松駅

約束の地・芦ノ牧温泉

 芦ノ牧温泉駅では、わたし達を含め4組のカップル(夫婦?)が降りました。みんなそれぞれ、宿の送迎の車に乗っていきました。
 わたし達が泊まったのは、「渓山」と言う家族経営のこじんまりとした旅館です。寒さと急な下り階段にひよって、名物の露天風呂には入れませんでしたが、内湯も最高でした! 男湯からは向かいの山が見えて、雪見風呂が出来たそうです。女湯はくもりガラスで何も見えなかったのですが、貸切状態だったので小さく窓を開けて少し堪能しました。
 お客さんはもう1組いたけど、お風呂では会わなかったので、露天風呂付き客室だったのかなぁ。送迎の時にお宿の方に聞いたら、キャンセルが6組あったそうです。先にわかっていれば、露天風呂付きのお部屋に変更しても良かったです。
 けれど、夕飯の後はお風呂に入れず、早々に寝てしまいました。雪道行軍の疲れとは言え、残念〜!
 お夕飯と朝ごはんは、自家製のお野菜やお米に、地場のお肉で、すごく美味しかったです。お夕飯のメインは鴨鍋で、鴨はもちろん、お野菜が甘くて、出汁が濃いわけじゃないのに、とても美味しかったです。
 そしてお酒はもちろん会津のお酒。10年以上ぶりに飛露喜にも会えて最高でした〜!

飛露喜。会いたかった〜
先付けは地場の馬刺しと、サーモンのマリネ
メインの鴨鍋!
追加で頼んだ馬のレバ刺し。サクサク!
小鉢が嬉しい朝ごはん。ごはんおかわりしちゃった

 チェックアウトの時に、とても可愛い柴犬が玄関にいました。とても人懐っこくて、近寄るとしっぽを降って飛び跳ねて喜んで、でも1度も大きな声で鳴きません。しばらく跳ねると大人しくなって、撫でさせてくれました。バイバイと手を振って靴を履くと「クゥーン」と寂しそうに鳴いて⋯⋯。犬は少し苦手で猫派のわたしでも、可愛かったぁ! 写真撮り忘れたのが残念でなりません。(お宿のインスタに載ってます)
 お宿のHPを見ると、山菜の天ぷらもあるし、また春に行ってみたい。

大内宿

 最終日は湯野上温泉駅から大内宿に行って帰路着きます。

湯野上温泉駅の駅舎
駅の中には囲炉裏が。待ち時間に燻されたのも良い経験

 大雪の影響で、始発のバスは運休で約1時間待ちの出発になりました。また時間に
 前日の雪まつりを予定していたのですが、1日遅れで静かな大内宿となりました。
 路線バスは日本人だけで珍しかったそうですが、大内宿は大型観光バスが数台あって、中国系(台湾らしい)の団体客と、東南アジア系(タイが多いらしい)の団体客が少しいました。
 大内宿と言えば茅葺ですが、雪だらけで何もわからん感じだったので、また、雪のない季節に来てみたいです。
 テレビでもお馴染みの叶屋本家さんは、買うつもり無かったのに、お手玉の可愛さと、商売上手なおばあちゃんに、つい3つも買っちゃいました。お手玉は昔もらった起き上がり小法師と一緒に玄関に飾りました。

 さて、いろいろとあった旅行ですが、ついに帰宅のときです。帰りは、湯野上温泉駅に戻り、会津鉄道で会津田島駅まで行き、そこから特急リバティーに乗り、下今市でスペーシアに乗り換え新宿へ。
 下今市辺りから車窓の雪が無くなり、平野が広がっています。会津の旅ももう終わりです。
現実が近づいて来るけど、「家に着くまでが遠足(旅行)」の精神で気を抜かずに無事家に帰りつきました。

湯野上温泉駅帰りの会津鉄道。特急車両で快適かわいい
下今市駅で見た、SLと転車台
車窓から見た夕焼けと富士山

振り返り

 行くべきではなかったかも? と思うタイミングもありました。会津若松中心部で、ひどい渋滞に巻き込まれたときがそうです。観光客がこうやってくるから、迷惑をかけているのでは? と
 ですが、交通情報を随時仕入れ、大きな迷惑を掛けることもなく、地域の観光産業に貢献し、無事帰ってくることができ、全体的には行ってよかったと思います。
 観光施設は通常営業しており、大内宿の雪まつりも予定通り実施されました。もちろん、無理をして救急車やレスキューなどのお世話になるようことは、普段以上に避けるべきで、それだけはとても注意しました。
 キャンセルをせざるを得なかった東山温泉のお宿は、用意した部屋、食材、従業員の人件費など、宿泊料金以上に負担になったかと思います。天候のせいとは言え、申し訳ありませんでした。

持ちもの振り返り

最後に旅の持ち物振り返りです。

持って行ってよかったもの

  • 作務衣:部屋着にもなりパジャマ代わりにもなる。2泊とも浴衣の宿だったので、重宝しました。

  • 透湿防水アウター&スノーブーツ:降雪&雪が深い中で歩いたので、すごく助かった。

  • リュック:両手が空くので必須!雪道は、キャスターは転がせない。

作務衣
この旅に向け、Amazonで買ったものです。身長157cmで、Lを購入しましたが、手足が短く感じました。(作務衣ってそういうもの?)

スノーブーツ
この旅と通勤を想定して買ったソレルのブーツです。通勤時の足の冷えからも解消されました。めちゃくちゃ愛用しています!

透湿防水アウター
AIGLEのジャケット。2,3年前くらいに、春用アウターとして買いました。ゴアじゃないけど、十分。中にはモンベルの中綿ダウン。薄さに不安もあったけど、アウターが風を避けて外気から守ってくれるので、普段着てるウールコートより断然温かかった。
山ウェアがどんどん増えていく。(山は登らないけど)

持っていけばよかったものはこちら

  • サングラス:晴れると眩しくて、目がやられた。偏光レンズがオススメ。

  • 湿布、マッサージグッズ:リュック背負っての行軍に翌朝背中が痛くなったし、重さが掛かる首?肩?の筋肉痛?が酷くて、最終日はリュックの上げ下ろしが辛かった。

逆にいらなかったものはこちら

  • ミラーレスカメラ:10年くらい前に買った古いミラーレス。久しぶりに引っ張り出したけど、旅先での充電が上手くいかず、ただの重りだった。

  • 日数分の着替え:毎日の分はいらなかったかな。山用インナーにして、着続けるか、洗うかが良さそう。

次回は3月に近畿地方に行きます。
お天気いいといいなー☀️

いいなと思ったら応援しよう!