有休不足で不安になったこと
元々、風邪や遊びで有休は消費する方だったが、去年のコロナや一昨年の子宮筋腫摘出手術など、有休は1年分+αくらいしか無かった上に、バセドウ病の悪化で通院が増えたことにより、有休がどんどん溶けていった。
2週間に1回のペースで、半日~1日休むのだから当然だ。その結果、10月の時点で、既に今年の有休の残り数に不安を感じる事態となってしまった。
7月の時点で、11月に会社の友人達と金土で香川にうどんを食べに行く約束をしていた。20年来の親しい同僚で、うどん旅行も何度も行った仲間だ。
わたしの所属する会社は、ときどき土曜日が出勤になることがある。まさにその土曜日と前日の金曜日が旅行だった。つまりは有休を2日使わないと行けない日程だ。
わたしはとても落ち着かなかった。
有休が足りるのか? 足りなかったらどうなるのか? 欠勤になってしまうのか? 欠勤になるとどうなるのか?
通院に関しては、例外的に何らかの救済をしてくれると聞いている。では、風邪をひいてしまったら?
ただの風邪でも病欠が使えるの?
万が一、親や家族に何かあったら?
分からないことが多すぎて、不安で頭から離れない。寝ても醒めても、有休不足の事ばかりを考えてしまっていた。
何年か前に、ナイツがどこかの弁護士事務所が借金返済の利子の返金に関するCMに出ていた。まさにあの時の塙さんが演じたサラリーマンである。
脳の7,8割を有休不足の不安が占める。
不安を大きく捉えがちなところがあるのだろう。心配性と言うのだろうか。起きてもいないけど、起きたら何が起こるのか、想像できないことに恐怖を感じる。
(だから、メニエール病にもなったし、様々な不定愁訴が多いんだろう)
出発の2日前の朝。
いい加減、結論を出さないとキャンセル料が100%になってしまう。始業前の時間を使って、わたしは自分自身に「べきではなくしたいで考えよう」と強く言って、以下のメモをノートに書いた。
■うどんが食べたいか?
どっちでもいい。うどんは美味しいけど
■キャンセルしたら
・キャンセル料が発生する
・みんなと予定を合わせていたのにもうしわけない
・楽しみにしていたのに残念
■しなかったら
・お腹の具合が心配。それもレンタカーだし
・風邪も完治してない
・有休足りないのが不安
・有休不足が分かってるのに遊びで消費する罪悪感
わたしの答えは明白だった。
みんなと遊びたい < 不安、罪悪感、心配
そうか。ならば、行くのを諦めよう。
そう決めた瞬間、心が軽くなった気がした。
友人とのグループLINEに、「ごめんなさい。今回は欠席することにしました。体調を崩したので」と、送った。
後悔するかもしれない、と思っていたが、まったく後悔は生まれなかった。
みんながそれぞれ残念がる返信をくれた。
そのときに思ったのだ。
わたしが怖かったのは、みんなとの仲(縁)が離れてしまうことだったのだ。
いざ、旅行の日
友人達はグループLINEにうどんや風景の写真を送ってくれた。わたしは仕事をしながら、彼らと一緒に旅をしている気分を味わった。
その中に綺麗な展望台の写真があった。
「すごく綺麗なところだね!」
「ここはまた、来年も行くよ!一緒に行こう」
来年も行くんかい!w と、心の中で突っ込みながらも、優しさがじんわりと伝わってほんのり泣けた。
なお、有休不足に変わりはないけど、出勤の土曜日に出ればなんとかなりそうなのと、通院間隔を少し長めに取ることで乗り切ることに決めたので、強い不安は解消しました。