HSPについて思うこと
インスタに以前載せた読書感想に加筆したもの。
HSPかもしれないし、違うかもしれない私の一個人の落としどころです。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる繊細さんの本
武田友紀 著
https://www.amazon.co.jp/dp/4864106266/ref=cm_sw_r_cp_apa_glt_i_CSNAWJAD4QSZ7503Z0XT
この本に出会ったのは、たしか、2年くらい前だった。
夏休みかなにかの大型連休に、たまたま寄った本屋さんで平積みされていた。少し立ち読みして、もしや!と思ってそのままレジに向かった。
自分がHSPなのかどうかは分からない。違うかもしれないし、そうかもしれない。でも、当時はこの本に出会って、「私はおかしいわけではないんだ。私が変なわけではないんだ」と、すごく救われたのである。
HSPと言う言葉が有名になり、振りかざす人なんかも出て来て、悪い印象を持たれているケースもあると聞く。でも、私と同じように「分かるけど、私は本当にHSPなのかしら?」と、不安に思う人もいるんじゃないかと思う。ただの神経質な性格を、特別なものだと思いたいだけじゃないの?と、自分を攻撃する人もいるだろう。
けれど、今、わたしはわたしがHSPかどうかなんてどうでもいい。と思う。同じように、似た悩みを持つあなたが、HSPかどうかなんて関係ない。自分の特性(性格含め)で、悩んでいるなら同じ事。
HSPだろうと、ただの神経質だろうと、ただの気ぃつかいだろうと、ただのおせっかいだろうと、そんなの無関係に自分を大事にしていいのだ。そう、私はこの本で学んだ。今でも、わたしは時々この本を見返すし、今でも救われ続けている。
人はみんな、多かれ少なかれ、HSP、非HSP問わずデコポコしているものだと思う。そのデコなりボコなりの特性に合わせて、やり方や場所や時間や仕組みを自分で変えればいい。移動していい、タイミングを変えていい、相手にお願いしていい。そのことを、わたしはこの本で教わったのだ。
この本を読むまでは、それはいけないことだと思い込んでいた。我慢できなくて、そうせざるを得ないときは、強い罪悪感を感じていた。ワガママでごめんなさい。神経質でごめんなさい。そんなわたしなんかがあなたを好いてごめんなさい。友だちになってごめんなさい。
でも、いいのだ。相手の要望とわたし要望、相手の負担なく譲れるところと、私の負担なく譲れるところ、それぞれバランスを取ればいい。神経質なわたしにだって、なんの負担もなく、相手の要望に応えられることもあるのだから。そのバランスが合う人と仲良くすれば良いのだ。
私は人が多いところは疲れるし、友だちと長い時間いるのも苦手だ。大きい音も苦手だし、化学香料は鼻が痛くなる。怒ってる人や攻撃的な人はテレビドラマでもストレスになる。この神経質や忍耐力のなさやワガママはどうしたら治るんだろう?と、ずっと思っていた。
でも、それでいいのだ。
どっちみち、HSPは科学的に第三者が分かるものではないし、病気じゃないのだから、治るものじゃない。結局のところ、その自分の特性を理解して受け入れて、うまく付き合っていくしかないのだ。それが性格だろうとHSPだろうと関係ない。
寒いければ布団を増やし、暑いければ布団を減らすのと同じように、誰にも迷惑を掛けない範囲で、工夫して、より快適になるよう、やれることをやればいいのだ。