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地方創生はエゴまみれでいい
社会問題尽きぬ社会に生きて、身のまわりには問題がありすぎる。
あれもこれも解決しないと生きづらいけれど、その中で何かひとつでも問題解決に向けて生きるためには、結局、「この問題を解決することが自分の利益」っていうものを見つけないといけない。
というか、そうした方が生きやすいんじゃないかと思った最近の話。
地域活性化コミュニティ×無名人インタビュー
端的に言えば宣伝でございます。
ちょっとしたご縁から、無名人インタビューと地域活性化に関心のある若者コミュニティRuralLaboさんとのコラボ企画が始まりました。私はメインのインタビュアーとして参加しています。
第一弾として、こちらが公開されました。第二弾以降も続く予定です。
代表の小菅さんの無名人インタビュー。無名かと言われると若干怪しいラインですが、「Rural Laboの代表」という肩書きではなく、あくまでご自身が感じている自分の定義からはじまり、地域の活性化という側面はそれほど強くなく、シンプルで力強い人生のお話となっております。
私自身もまちづくりの一端を担う会社員として、とても楽しみながらインタビューしました。
個人的に1番印象的だったのは、地域の活性化は小菅さんにとっての最終目的ではなく、自分の求める生き方を目指した結果「エゴで」たどり着いたということ。
その言葉に、妙に納得して、自分自身から一番大事なことが抜け落ちていたことに気づきました。
「自分のため」が抜け落ちていた私
私は地方創生と腐れ縁ともいえる人生だったからこそ、今回のコラボプロジェクトでもインタビュアーとして参加させていただくことになりました。
絵に描いたような田舎に生まれ、ふるさとから出たかった子ども時代。
そして、ふるさとから出たからこそ居住地の選択に興味を持った大学時代。
卒論で田舎に住み続ける人、田舎に移住してくる人のライフヒストリーの聴き取りを行ったことをきっかけに、そのまま、まちづくりや公共政策に関わる仕事に就いています。
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最初、地方創生は自分の問題で、たしかに当事者であったはずだった。
しかし、仕事としても関わり続けてきたからこそ、大事な当事者性という視点から離れてしまっていたようです。
エゴが1番大事
まちづくりなどの公共に近い分野は、自己の利益を無視することが望ましいとされがちですが、利他だけでは当事者性に欠ける、薄っぺらいものになってしまう。
当事者がいなければ、どこのまちも同じことしていればいいわけです。
そこに住むのは一人ひとりの人間であり、
その一人ひとりが生きやすい場所であるか、
どうにかして生きやすい場所にしたいと思うか、そういう単純なことがまちづくりには不可欠だと再認識することができました。
誰かのためではなく、自分のためにその場所で生きる。究極エゴまみれでなくては持続可能な地方創生なんて無理なのかもしれません。
私自身、楽しみつつ、己にとっての利はなんなのか考える機会にしようと思います。