〜スノーボーダーへ〜
私がスノボーをしている際に起こった事故について書いていく。
1.リーシュコードについて
リーシュコードをご存知だろうか。初めて耳にした方も多いと思う。
リーシュコードとは、スノボーの板が離れないようにつなぎとめておく紐のことだ。
写真の紫の紐のことで、熊さんなのはお金がなかったと言っておく。
スノボーは派手にこけてしまうと板が体から離れていく。スキー場で板が流れているところを見た方もいるのではないだろうか。
2.私に起きた事故
私は大学1年生からスノボーにはまり、今年マイボードを購入した。今シーズンも雪の少ない中、スキー場に通う春休みを過ごした。2月の頭はスノボーに3日連続行く予定だった。
3日連続スノボーが出来る喜びを感じながら、迎えた初日だった。一緒に行くのが初めての友達と滑るのが楽しく、すぐに迎えた3本目。
悲劇は突如起こった。
私は滑っている最中に派手にこけた。そのまま端によけて座っている時、右のふくらはぎに電撃が走った。私は、何が起こったか戸惑いが隠せず唖然としていた。
しかし、私の下で見ていた友達の表情が険しくなり、衝突して減速した無人の板が視界に現れたとき、私は全てを理解した。
“あ、流れた板が私にぶつかったんだ。”
状況を理解した私は、すぐに声にならない声を出し、痛みに悶えた。
すぐ友達が駆け寄ってくれて、私に声をかけてくれた。現場を見ていた周囲の方々も集まってくれた。
心配の声が多くなり、友達が走って呼んでくれたパトロールもきた。貴重な時間を私が奪うわけにはいかないと、周囲の方々には感謝の言葉を告げ、滑ってもらうことにした。
パトロールさんと一通りの会話が済んだ。
“あれ?板を流した方が来ない”
待っても待っても板を流した方が来ないのだ。すると、10分後ぐらいに現場に来た。
彼は現場を見て、顔が青ざめていた。自分の起こしてしまった重大さに気付いたらしい。彼は“初めてスキー場にきた”と言っていた。
私の友達は私のために、強く言ってくれた。私もこれからの予定が全部パーになったと考えると感情的になり冷たく当たってしまった。
そして、パトロール室に案内され、色々手続きを済ました。
友達には、“私のことは気にせず滑って欲しい。”と言った。友達には、迷惑をかけているから申し訳ないと思っていたからだ。
でも、友達は“いいよ。病院に行こう”と言ってくれた。そして、3日連続でスキー場に行けるという高揚感は初日の午前中に終わった。
そして、病院に運ばれ病状を聞くと、“打撲”と診断された。2週間の絶対安静だ。
3.不幸中の幸い
私が打撲で済んだのも色々理由がある。
・ふくらはぎにぶつかってくれた。
私は、サッカーをしていてふくらはぎが太い。そのおかげもあって、打撲で済んだらしい。
少しずれて腰にぶつかり、立つことが困難だったかも知れないと考えると恐怖しかない。
・手を後ろについていなかった。
スキー場に座っている方を見てみると後ろに手をついていることが多い。もし、私が後ろに手をつけていたら骨折は避けれなかっただろう。
・流れてきた板がレンタルだった。
そのレンタルの板の先には、エッジカバーが取り付けられていた。エッジカバーとは、板が剥がれないように板の先端に取り付けるカバーのことだ。それがなければ、わたしのふくらはぎはエッジでえぐられてただろう。
数々の不幸中の幸いもあり、2週間の打撲で済んだことに素直に喜べなかったが、この2週間は勉強しようと前向きに捉えるようにした。
4.リーシュコードをつけて
私が言いたい言葉はこの一言につきる。
絶対大丈夫と勘違いして、つけない方々がまだまだたくさんいる。
リーシュコードの存在や存在意義を知らない方も多くいるだろう。
リーシュコードをつけるのが面倒な方もいるだろうが、そのひと手間で起こらなかった事故があることを考えてほしい。
突然、加害者側になってしまう恐ろしさを考えて欲しい。私たちは円満に収集がついたが、人によっては泥沼になることもあるだろう。
スノボーを心の底から楽しむためにスノボープレイヤー皆につけて頂きたい。
リーシュコードの大切さが広まってほしい。
私のような被害者がもう生まれないように切に願っている。
“ここまで読んでいただきありがとうございました!”
“今回は、私の身に実際に起きた悲劇が2度と起こらないように事故を思い出しながら書きました。本当に危ないことなので伝わって欲しい!”