読みて詠みウタ(1)【自助の詩外伝】
今北産業
1997年、「リーマン予想が証明された」という噂が駆け巡った。
キッカケはエンリコ・ボンビエリさんのメールだった。
後にそれは、エイプリルフールにかこつけたものだと分かった。
五七五のウタ
四月の嘘
冗談のせて
闇散
そうかに見えた
その錯視
口の虚ろも
人間ゆえに
音色は門に
囲われて
原子の数は
黒の中
門に木霊
反響す
音が響いて
笑い声
涼やか
柔らか
音楽のよう
爛漫満ちる
花が咲く
色無し中の
その開花
素数の笑みが
闇の中
つぶやきのウタ
エイプリルフールって
スキなんだ。
遊び心がある日でさ
ボンビエリさんのメールの
遊びもあったんだ
って知って
なんだか和んだよ。
丁度直近読んだ本
別の本のその中に
ネズミとかの動物は
嘘で鳴けないって
知ったんだ。
…その本も
『読みて詠みウタ』で
ウタうかも?
嘘はとても、
人間らしい。
そんな風にも思ったよ。
私は嘘は苦手だし、
嘘言うんなら、
沈黙やら
話題そらしやら
そっちのほうを
反射的にするんだ。
そして本当っぽい嘘は
すぐ真に受けるし、
冗談でも、
その嘘は
言ってほしくないなぁ
って気になってしまうことも、
私はボチボチあって。
生一本に
生真面目で
融通きかない
泥臭い人、
…そういう
自己認識が
あるからね。
分かりやすい嘘は
平気なんだけどさ。
『◯県人は、
一家に一匹
羊を飼ってる』
とか。
流石にそれは、
真に受けない。
そういう嘘には
敏感で、
脊髄反射で
ツッコむんだよね。
「嘘」って
一口に言っても
色々あるなぁって、
改めて
私は思ったんだ。
私は
人を笑顔にする嘘や
遊び心のある嘘は
大スキなモノだし
研鑽してきたい
そんな風にも思うんだ。
そんな嘘への被りとか、
『闇』の漢字で
遊ぶとか、
色を表す16進数では、
黒って『000000』に
なるとかさ、
素数のそなたは、
音楽のソナタとかけて
みたりとか、
ソナタの語源は
イタリア語の
「sonare(奏でる・遊ぶ)」
と知って、
感嘆したり。
『最後に笑ったのは、
素数だったのである』
そんな詩的な表現
超ツボで、
それをウタで
表したい、
心に灯る
passionを、
心が奏でる
そのinspireを
呼応したくなるものを、
共鳴したくなるものを、
私は感じたんだ。
最後に合わせて
『笑み』と『咲く』
漢字の語源も絡めてね、
そんな感じで整えた。
漢字語源で遊ぶのは
何かのカタチで
創りたいな?
不日語りで
鬼のウケ
狙って笑わす、
鬼笑顔
やっぱり笑顔
スキだしさ、
やっぱり遊び
スキだから。
素数の笑顔と合唱を
させる感じで
筆はらい
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