フリーランスデザイナー2年目の気づき。売上&やってよかったこと
フリーランスになってから2回目の年が明けました。
ちょうど一年ほど前に、フリーランス一年目の収入&やったことを振り返るnoteを書いたので、
遅くなってしまったのですが、フリーランス2年目、2024年を振り返るnoteを書いてみたいと思います。
一年間の売上
前の記事で書いた通り、フリーランス1年目は売上がほぼ0の月もあり、トータルの売上は200万円程度。
では2年目はどうだったかというと…
バラつきはありますが、収入0の月はなくなり、最終結果としては前年の2倍以上となる売上600万近くになりました!外注費等はほぼないので、経費を引いても500万くらいかなと。決して高収入ではありませんが、労働時間の割には悪くない結果かな…という感じです。
というのも実は、クライアントワークでの収入は売上の半分程度。あんまり働いていません。笑
では、何をしていたのか?
ここからは、具体的にこの一年で取り組んだことを書いていきます。
取引先企業を増やす
まず、クライアントワークを増やすことに取り組みました。
1年目は自分が働いていた制作会社や知人の仕事を手伝う程度だったので、もう少し取引先を増やしたいなと思っていました。
そこでビジネスマッチングサービスを使って、いろんな案件に応募してみました。使ったのは、Wantedly、YOU TRUST、Workship、Conemaなど。
数十社とお話しする機会をいただいたんですが、実際にお仕事に繋がったのは片手で足りるくらい。それも大体1、2回の単発案件で終わってしまいました。
毎月の継続案件が作れたらいいなと思っていたんですが、できずじまい。
なので現在も既存の取引先からの単発案件がメインです。
おそらく敗因は、単価設定や時給をかなり強気に設定していたことかなと思います。安く働くくらいなら働きたくないという怠け者でして…。
ちなみに、普段の単発案件を時給換算すると、平均6,000円くらい。
さすがに時給契約でこの金額は請求できませんので、もし時給で働くなら3,000〜4,000円を希望していました。でも、エージェントに聞いたら、グラフィックのデザイナーでこの時給はかなり厳しいとのことでした。
講師の仕事を始める
上記で取引先を探しているときにスカウトをいただき、デザインスクールでIllustratorやPhotoshopを教える講師の仕事をはじめました。
会社員の頃に業務の一環で講師の経験をしていたのがよかったみたいです。(当時はあまりやりたくなかったけど、何に繋がるかわかりませんね)
誰かに教えるという仕事は責任重大で、とても大変ではあるのですが、教えるために自分も勉強する必要があり、良い学びになっているとも感じます。
週1回くらいの仕事ですが、受注制作の仕事は波があるので、安定した売上のひとつになりました。
自分で商品を販売する
クライアントワークが忙しくない時に、自分で商品を作って、オンラインショップを開設して、販売を始めてみました。
といっても、在庫を抱えるようなものではなく、自分がデザインしたテンプレートデータを販売しています。
これがありがたいことに、月数万円〜多いと月10万円を超える収入になりました。
データ販売は商品を作るまでの時間はかかりますが、販売開始後はほとんど手間なく売上になるのがすごく助かります。
クライアントワークと違って締め切りもないので、時間ができた時にコツコツ進められるのがよいです。(おかげで、1つの商品をリリースするのに数ヶ月かけたことも…笑)
受注ではなく、自分で商品を企画して販売してみるのは、とても面白いのでおすすめです!
全然売れないこともあるし、商売の大変さ・難しさを痛感できます。
自費制作をする
私はちょっとこだわった紙や加工の印刷物が好きなのですが、仕事ではなかなか印刷にお金がかけられる仕事には出会えません。
そこで、自分でお金をかけて名刺やポストカードをつくって、取引先や知人に配りました。
すると、その印刷物を見て「同じ仕様で名刺をつくってほしい」という依頼をいただいたり、印刷会社の事例としてご紹介していただく機会を得たりしました。
気がついたら、かけた費用以上のリターンになっている気がします。
ついつい、デザイナーはお客さんにお金をだしてもらって自分の作品をつくる、みたいになりがちですが、
自分のやりたいことは自分でお金を出してやるのが一番良いなと思いました。
交流会に参加する
直接売上につながることではないのですが、ビジネス交流会などに積極的に参加するようにしていました。
特定のコミュニティに所属するのではなく、さまざまな会に行きました。
例えば、フリーランス協会が主催していたIPF2024など。
特に、デザイナーではない異業種の方とお話しすると、新しい視点や発見がありました。いろんな業種があり、みなさん苦労しながら仕事をしてるんだなぁと思うと、なんだか心強くなりました。
直接的に売上につながることではないかもしれませんが、一人で仕事をしていると視野が狭くなりがちなので、人と話すのは大事だなと思いました。
※ただ、知り合った人の中には怪しいビジネスセミナーなどに勧誘してくるような人もいたので、十分気をつけなければとは思いました…。
グラフィックデザイナーの今後は…
ということで、フリーランス2年目をなんとか乗り切ることができました。
グラフィックデザイナーである私は、今も受注仕事の大半は印刷物のデザインです。印刷物の仕事は、この先減っていくことは目に見えています。
一応、webの仕事も依頼がくるのでやりますが、完全にwebデザイナーに転向することはないだろうと思っているので、仕事が減っていくことは見越して、売上の作り方を考えていかなければなりません。
デザイナーって基本は受注仕事で、クライアントから依頼をもらってデザインを納品してお金をもらう、というのが普通の稼ぎ方だと思うのですが、
別にそれだけにこだわる必要もないんだな、というのが2年目の気づきでした。
「デザイナーならデザイン制作で稼げるようにならないと…!」というプライドもありましたが、それって変なこだわりでした。
会社員のデザイナーだって、デザイン以外の業務が意外とたくさんありますもんね。
大事なのは、誰かに貢献できること。
自分のこれまでのデザイナーとしての経験を活かせば、いろいろな形で他者に貢献できるし、それが売上になるならいいんじゃないかなと思うようになりました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。