男子校(卒業)生のトラウマ

木村拓哉の新ドラマ『未来への10カウント』


冒頭の10分くらいがすごかった。とにかく主人公である彼のダメさ加減を、ここに詰めこむだけ詰めこんだという感じ。「別に今日死んだっていい」のセリフに代表されるように、もはや廃人スレスレの域だったキムタク氏。生ける屍と化していたなかで突如舞い込んできた、母校のボクシング部コーチ就任の依頼――

と、筆者が確認できたのは生憎このシーンあたりまで。はい、自分「共学」が舞台となっている作品は、とんとダメなんです(笑)

職業病ならぬ「男子校病」といったところだろうか。描かれているキラキラと、現役時との落差が耐えられない。作り物と解っていても。‥あのドラマでも男女のカップルらしき生徒が一緒に下校している描写があったでしょう?あーいうのを見ると吐き気をもよおす(苦笑)

嗚呼、マジに罪深き男子校!一緒の登下校ができなかったのではなく、はなから環境がなかったという、もうどうしようもない後悔‥。たった一度の高校時代をヤローだらけの空間で過ごし、終わってしまった悔恨!これが何年経っても止むことはないのだ。

リアルで見かけるのはもちろん、ドラマとかでもダメ。だから自ずと観られる作品は限られてくる。それでも、やはり私は極度な方で、たとえば「GReeeeN」って音楽グループがいるでしょう? 彼らの『キセキ』って曲自体は大好きなんだけど、共学校の風景が映し出されるPVがアウト(笑)

‥まったく、自分ももうイイ歳しているのだが、いまだに拭い去れずにいる。おそらく一生、このまま死ぬまで引きずっていくことになるのだろう。あのような映像を目の当たりにして正気でいられる男子校・女子校卒業生たちには誠に敬意を表する。


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