【書く習慣】Day01 アイデンティティ(旧姓)の喪失
先月入籍した。私が苗字を変えることになったので、夫側の姓を名乗ることになった。
いざ名義変更が進み、手元から旧姓表記のものが無くなっていくと、急に寂しさや喪失感のようなものが込み上げてきた。
正直なところ入籍前から苗字を変えることに抵抗があり、夫にも打ち明け、事実婚も検討していた。
ただ、年齢的にも早めに子供をと望んでいるのもあり、事実婚の場合子供ができた場合デメリットも多々あるため、悩んだ末入籍することとなったのだ。
たかが名前。されど名前。
入籍前は仕方ないか〜と割り切っていたつもりだったが、窓口で新姓を呼ばれ、あらゆる書類に新姓を書く機会が増えて来ると、旧姓の自分がいなくなってしまったような、自分じゃないような感じがして、アイデンティティの喪失を感じるようになってしまった。(大袈裟かもしれないけど)
授業中呼ばれた呼称も、仕事で怒られた時も褒められた時も、全て旧姓の私なのである。学生時代の思い出にも、仕事の中での思い出も、全て旧姓の私なのだ。
今までの「私」を築いてものが無くなってしまったような、ふわふわした現実味のない感覚を味わっている。
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すごく感傷的になってしまったが、きっと慣れもあるのだろう。
夫婦になれたことは嬉しいことでもある。
今後は新しい苗字で、新しい家族での思い出もたくさん増やしていけばいい。
(と自分を励ましている)
日本で夫婦別姓が認められるようになるのがいつかは分からない。
今の未婚女性や未来の未婚女性の中にも、きっと私と同じように苗字を変えたくない人もいるだろう。
苗字の関係でやむを得ず事実婚を選ぶ人、結婚を躊躇う人もきっといると思う。
法律を変えるのは簡単なことではないかもしれないが、私たちに『選ぶ』権利(夫婦別姓を選択できる権利)が与えられるのはいつなのだろうか。
私にできることはすごく少ないけれども、選挙で夫婦別姓を違憲と判断した裁判官を罷免する小さな抵抗はできる。
本当に小さいことだけど、未来の女性たちのためにも小さな抵抗は続けていこうと思う。
選ぶ権利を与えられる日が1日でも早くきますように。