読書メモ-Day 02- ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと
本の情報
タイトル
ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと
著者
小山田 育
渡邊 デルーカ 瞳
読了日
2020年8月16日
この本を読んだ目的
ブランディングに興味があり、学んでみたいと思った。
また、ビジネスの視点でクリエイティブについて学んでみたいと思ったため。
この本を読んで学んだこと
〈ブランディングとは?〉
ブランディングの最終ゴール=顧客ロイヤリティの獲得、すなわちファンになってもらうこと。
ビジネスを成功させるにはブランディングが必要不可欠な経営戦略。
〈日本と海外とのブランディングやデザインに対する意識の違い〉
日本での「デザインする」=見た目の良いものをつくること」であると考えられている。
海外では「デザイン事務所」がブランディングやデザインを通して問題解決をするということは至って普通のこと。
日本の一般的なデザイン事務所では、「見た目の良いものをつくること」を求められる。日本での「デザイン」は、狭い意味での「デザイン」として認識しているので、そこの部分にしか対価が支払われていない。
〈ビジネスにクリエイティブな視点が必要な理由〉
商品のファンになってもらうために最も大切なこと
=全てのメッセージが矛盾なく同じ方向を目指していて、世界観がブレることなく統一されていること
この「らしさ」を直感的に感じることができるようにするのがブランディング=クリエイティブの力
〈ブランディングのプロセス〉
STEP01
ヒアリング・リサーチ・分析
↓
STEP02
ブランドDNA
【ブランドDNA】
1、ターゲットオーディエンス
2、プロダクト・ベネフィット
3、ブランド属性とブランド価値
4、ブランドパーソナリティ
5、ブランドビジョン
6、ブランドプロポジション
7、市場での位置付け
8、ブランドプロミス
9、ブランド構造
10、ブランド・エクスペリエンス
11、トーン・オブ・ボイス
12、ブランド名称
13、ブランドストーリー
14、タグライン
↓
STEP03
ビジュアルアイデンティティ
↓
STEP04
ブランドコラテラルの構築
↓
STEP05
インナーブランディング
↓
STEP06
ブランドマネジメント
〈グローバルマーケットで成功するために〉
・日本のマーケットとグローバル・マーケットは全く違うものだと認識することが大事
得たこと・感じたこと
・日本における「デザイン」の定義と世界の「デザイン」の定義の違いに驚いた。確かに、デザインを学ぶまでは、デザイン=アート、才能、感覚のイメージがあり、デザイナー=「かっこいいものを作る人」のイメージが強かった。変わりつつあるが、日本においては有形なものにお金を払っても、無形なものにお金を払う感覚がまだまだ浸透していないように感じた。
・ブランディング=見た目を整える(ビジュアルイメージの統一)くらいのイメージが強かったが、本当の意味のブランディングは、クライアントに伴走しながら、会社の「コア」を作っていくものだと学んだ。また、ブランディングはビジネスに欠かせいないものだと痛感した。
読み終えて今すぐすること(TO DO)
・デザインの本質を考える癖をつける
→ただかっこいいい、凄い、ではなく、「何を表現しようとしているのか」「どう解決しようとしているのか」考えながらデザインを見る癖をつける。
・クライアントの真の課題と向き合うデザインをする
→デザイン=課題解決の手段であることを忘れず、常にクライアントの課題と向き合う姿勢を身に着ける。取材時も、要点だけではなく、クライアントを深く理解するヒアリング力を身に着ける。