読書メモ-Day 05-となりのヘルベチカ
本の情報
【タイトル】となりのヘルベチカ
著者
山本政幸
読了日
2021年2月25日
この本を読んだ目的
フォントの歴史や成り立ちに興味があり、知識を深めたいと思った。
また、フォントの知識を深めることで、ロゴ制作やデザイン作成時のフォント選びの参考になると感じたため。
この本を読んで学んだこと
・書体はもともと用途や目的に応じて制定された。
【サンセリフ】
Helvetica:世界で最も愛されている定番フォント。個性が抑えられていてどんな場面でも使いやすい。
〈使用例〉Pnanasonic
Futur:幾何学的な骨格の美しさが魅力。アポロ11号の銘板にも使用されている。
〈使用例〉Supreme
Gill Sans:硬派ながら温かみがある人間臭いフォント。BBCの制定書体。
〈使用例〉BBC、Tommy Hilfiger
Arial:ヘルベチカの代替フォント。字幅も完全に揃えて作られている。
〈使用例〉Windows、Mac等多くのパソコンにん搭載
芯が太めで目を引く書体の代表格
Franklin Gothic:新聞や雑誌の見出しに使われるために作られた。
〈使用例〉MOMA
Impact:Windowsで標準搭載されている。長体のかかったインパクトある書体。〈使用例〉アジカンのオフィシャルロゴ
視認性に優れ、瞬時で判断できる人気書体
Frutiger:シャルル・ド・ゴール空港の案内標識用に制定された。
〈使用例〉シャルル・ド・ゴール空港の標識、京急、都営地下鉄、東京メトロのサイン。
DIN:ドイツの工場規格のために制定された。
〈使用例〉東京オリンピックのエンブレム
Optima:優美さを備え、本文や見出しに使える万能書体。エレガントさや高級感を演出する。
〈使用例〉LUMINE、GODIVA
Gotham:活力と自身に満ちた「米国的」な存在感。2000年年に制定された新しめな書体。
〈使用例〉Spotify、INCEPTION、GRAN TORINO、CHANGE
【ローマン体】
Caslon:美しさと実用性を兼ね備えたオールドフェイス。
〈使用例〉アメリカ独立宣言、THE NEW YORKER
Garamond:多くのバリエーションがあり、復刻され親しまれている
〈使用例〉ロクシタン、セシルマクビー
Times New Roman:実用性に優れ、ほとんどのPCに標準搭載されている。
〈使用例〉The Times、LANVIN
セリフが極端に細く、モダンで華やかな印象
Bodoni:見出しやロゴタイプなど文字を大きく使用する場面に適している。
〈使用例〉LADY GAGA
Didot:女性的で優美な印象を与える。
〈使用例〉VOGUE
Clarendon:フォーマルでもカジュアルでも使用できる万能型
〈使用例〉People
【スクリプト体】
Zapfina:ペンや手書きで書いたような風合い。
〈使用例〉カフェなどのメニューで使われる
【ディスプレイ書体】
TRAJAN:古代ローマン時代の歴史と風格を兼ね備えた造形。
〈使用例〉TITANIC、THE LOAD OF THE RING
得たこと・感じたこと
・書体の歴史や背景を知ると書体選びの参考になる
・ロゴ制作等で書体を選ぶ時に説得力が出る
・似ている書体でも様々な違いがある
読み終えて今すぐすること(TO DO)
・街や広告で見る書体やロゴを意識的に見て、どんな書体が使われているか考えるくせをつける
・その書体が使われている理由を考える