サンゴ礁の海を浮遊する:3月2日の日記、ラジャアンパット4日目
昨日の夕方、新しいゲストが到着した。スペイン人のヘンドリックは、スキューバダイビングしにラジャアンパットを初めて訪れたという。ダイバーのスーミンとヘンドリックといっしょに、私たちも今朝はボートに乗って付近の小島へシュノーケリングしに行った。今日も朝から悪くない天気で、海はとても穏やか。二つの場所をめぐったが、一つ目の場所は、目新しい魚はいなかったものの(ナポレオンフィッシュは見た)、サンゴ礁が美しかった。
これほどまでに多種多様なサンゴ礁があるのかとは、感動的だった。表面にびっしり絨毛が生えていて、流れにのってゆらゆら動くもの。毛細血管を思い起こさせるような繊細に枝分かれした扇状のサンゴ礁。ところどころに蛍光色に発光する眩しいものたち。この世の中で見られるすべての色がここにあるみたいだった。
私たちはそれを海面から見下ろしているのだけれど、まるで空を飛んでいるような錯覚を覚えた。色とりどりのランドスケープの上を鳥のように空から俯瞰している気分。そんな私たちを取り巻くのは、水族館で見たことがあるようなカラフルな熱帯魚と1mを超える巨大魚たちだ。
二つ目の場所もサンゴ礁が綺麗だったが、クラゲが多すぎて早めに引き上げた。小さなクラゲだけれど、集団でかたまっている。そして唇やら頬やら、露出しているところをチクチクさせるので、これはちょっとダメ。落ち着いてシュノーケリングしてる気分じゃなくなり、早々にボートへ上がった。ナポレオンフィッシュは見たけどね。
午後からはビーチから行けるドロップアウトに、また行こうと思っていたが、天気が悪くて諦めた。多少の雨はともかく、風が強く海が波だっていた。それでも夫はシュノーケリング行ってくるといって出かけたものの、ベティにつかまって長々と立ち話してたらしい。
ところで、ラジャアンパットの次は5年前に訪れたハッタ島に行こうと思っている。ここからハッタまでは遠い道のりだが、だからこそ今回再訪問しておきたい。ブナケン島、ラジャアンパットと旅してきて、やっぱりハッタ島はよかったな〜って、いろんな意味で価値を再認識しているところなのだ。
ここからハッタ島に行くには、来た道をソロンまで戻り(ボート1時間+パブリックボート2時間)、そこからペルニ船でアンボンまで行き、さらにペルニ船でバンダネラまで行き、そこからボートで1時間位。ーーー遠いなー。
3月7日の夜にソロン発アンボン行きのペルニ船がある。それがアンボンに着くのは翌日の午後5時。そして同日夜9時にアンボンからバンダネラ行きのペルニ船があるという。このペルニ船乗り継ぎが上手く行けば、私たちにとってはそれがベストだ。飛行機はあまり使いたくないので…。
7日は(ちなみに満月)、ソロン発は夜だから、当日の朝ここを出発してもよいのだけれど、ソロンでテレコムセルのデータ通信をチャージしたいし、銀行で現金を引き出す必要もある。この島は前日の6日に出るほうがよさそうである。ソロン自体は観光するところもないのだけれど。何より、ペルニ船で二日がかりの移動の前に、塩水ではなく、真水のシャワーが浴びたい。今泊まっているゲストハウスは、そもそもシャワーがなくて、インドネシア式水浴び、マンティなんだけど、少ししょっぱい水なのだ。海水ほども塩からくないので、島の自然水なのかな、って思ってるが、とにかくシャワー(マンティ)のあとも肌がベタベタする。その水で衣服の洗濯もする気にならない。だから、辺鄙な場所から辺鄙な場所へ移動する前に、やや都会で休憩したいわけで。ホットシャワーなんて贅沢はいわないから、真水のコールドシャワーを浴びさせてもらいたい。それもあって、ソロンで一泊予定とする。
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