他者評価に立ち向かい続ける女子大生のカミングアウト
はじめましての方もそうじゃない方もこんにちは🙌🏻
大学2年生のはなです🙋🏻♀️
秋田県出身で現在は都内の大学に通っています!
「差別や偏見、誹謗中傷で傷つく人を減らす」というビジョンを持ち、十人十色な社会を目指して日々挑戦し続けています。
そんなわたしは今日、AshokaのWe are the Change (+ Youth Venture審査会)というイベントに参加してきました!
Ashokaとは、「誰もがチェンジメーカーである世界」を目指し、これからの社会を変えていく人々が集まる世界最大の社会起業家コミュニティです。
この度ご縁があり、Youth Ventureとして認定されるための審査を受けさせていただきました。
結果は、幸いなことに【合格】をいただき、AshokaのYouth Ventureとして認定を受けました。
今回、このWe are the Changeというイベントに参加したことで、
私自身のこれまでをみんなに伝えたいと思い、私のことを隠さずにここに綴りました。
もし良かったら、最後の方だけでも見てくれると嬉しいです。
これを見ているあなたの希望になれますように。
自分を苦しめ続ける毎日
文通カフェのオープンが無くなった。
私たち学生団体Cueは、「心喫茶しるす」という文通カフェを2024年5月5日にオープンするということを各種SNSにてご報告させていただきました。
"心に悩みや孤独感を抱えた人が手紙に思いを載せることで、誰かから返信が届く"というシステムの文通カフェになります。
(詳しくはこちらよりご覧ください!)
救世主のパートナーが見つかり、アイデアベースでしかなかったこの文通カフェが急速に実現に向けて動き始めたのが今年の2月上旬。
そこから、5月5日にオープンすることを決意して、オープンに向けて全力で時間を費やしてきました。
しかし、つい5日前、オープンに向けて共に頑張っていたパートナーの方との関係性に亀裂が生じてしまいました。
大学の教授などにも相談をして、Cueのみんなで話し合った結果、
オープン予定日にスタートをすることを断念しました。
カフェのオープンを楽しみにしていただいた方にはとても申し訳ない気持ちでいっぱいですが、また必ず取り戻すので下の文章を読んでいただけたらと思います。
「一旦このカフェの話閉じよう。最初から戻ろう。」
そうメンバーに伝えたのが3日前です。
パートナーの方との関係性が壊れてしまって悲しんでいた矢先、
大学の授業でヒアリングの重要性について学びました。
「顧客となる人に対してヒアリングをしなければ誰のためにやるビジネスなのかわからない。必ずヒアリングと原因追求を徹底すること」
そう教わったとき、私たち学生団体Cueは全くヒアリングをせずに
自分たちのアイデアだけでここまでやってきたことを痛感しました。
「このままではカフェとして収益は得られないし、誰のためのカフェなのかわからなくなる。エゴで終わってしまうかもしれない」
エゴで課題解決をすることにものすごい抵抗感を抱いていた私は、
教授の言葉をきっかけにカフェのアイデアを閉じることにしました。
自分に呆れて悔しくてたまらない日々。
「またアイデアで終わっちゃった。なんもできてないじゃん私。」
大学を復学して授業が再開したことで勉強もしなければならない中で
バタバタと忙しくカフェのオープンに向けて動いている私には、
心の余裕が全然ありませんでした。
表に出すことはしないよう心がけていたけど、
1人で自分自身と向き合ったとき、本当に辛くて気づいたら涙が溢れてくるような日々を送っていました。
やっと前に進める。やっと思いを形にできる。
そう思ったのに、また私は同じミスを繰り返して同じ場所をぐるぐるとしている自分に呆れて、悔しくて、悲しくて、自信を失っていました。
そんな状態の2日前に、Ashoka Youth Venture選出のためのオンラインインタビューが行われました。
そこで、Ashokaの方からたくさん質問をされて答えていたときに自分の気持ちに気づいたんです。
「やっぱり私はこのカフェを諦めたくない。」
ヒアリングはできていない。
けど、これまで考えてきたこと・感じてきたこと、それがこの心喫茶しるすに全部繋がっているんだ。
救いたい人の力になれるかどうかはわからない。
けど、救いたい・力になりたいという情熱だけはある。
少なくとも私たちが前向きに考えることができているなら、きっと誰かのためになると思う。
なら、やりたい。やってみてもいいんじゃないかな?
そう思った私は、またCueの仲間たちにこう伝えました。
「ねえ、周りに言われたことじゃなくて自分時自身と向き合ったらどうしてもカフェやってみたい気持ちが強いんだけどやってみるのはどうですか?」
差し込んできた光はシンプルな答え。
つい3日前に
「先生にこう言われた。カフェのアイデア閉じよう。」
と伝えたのは私なのに、
「いや、やっぱりやりたい!」と伝えたのも私で
メンバーのみんなを振り回していることに申し訳なさを持っています…すみません( ᵕ ᵕ̩̩ )
それでもメンバーは「実は、私も諦めたくないって思ってた。」と
正直な胸の内を明けてくれました。いつもありがとう。
その連絡をした後、私は大好きな教授と副学長に相談をしに行きました。
「こんなことがあったんです。これからどうしたらいいか分からないです。」
そう伝えたら、そのお二方はどちらも目的の重要性と課題分析の重要性について教えてくれました。
・何がダメだったのか?課題を分析して次に活かすこと
・もっと小さいところから試験的にはじめること
・せなあかんに縛られるな!やりたいことをやれ!
そう言われた私は、自分で自分を閉じ込めていることに気がつきました。
「やればいいだけ。ダメだったならまた立ち上がればいいじゃん。」
塞ぎ込んでいた自分を解放したのは、とてもシンプルな答えだったんです。
いつも、背中をドン!!と押してくれてパワーと愛情をくれる教授と副学長に感謝を伝えたいです。
人生初のTRP2024
愛と希望から生まれた確信
数年前に存在を知ってから、ずっと憧れていてずっと行きたかったTRPに昨日、やっと行ってきました!
TRP(東京レインボープライド)とは、日本最大のLGBTQ+のお祭りです!
友人たちを連れて飛び込んだ代々木公園には、今までにみたことがないくらいの虹色とたくさんの笑顔で溢れた最高に幸せな空間が広がっていました🏳️🌈
LGBTQ+の当事者やAllyがこんなにもたくさん集まっていることに衝撃を受けたのと同時に、すごく嬉しい気持ちでいっぱいでした。
最近の私は、
「本当に社会って変えられるのかな。」
「私ができることなんてあるのかな。」と落ち込んでいました。
けど、TRPに行ったことで「私は、私たちはひとりじゃない!」
そう思うことができたとき、心がとても軽くなりました。
みんなが集って、愛を語り合って、他人の目なんか気にせずに自分がありたい自分でいれる空間。
私が目指している社会が目の前に広がっている光景を目にした時、
思わず涙が出そうになりました。
みんなが力を重ねたら、絶対に社会は変えられる。
十人十色が尊重される社会を目指しているのは、私たちだけじゃない。
TRP2024に参加したことで、私はとても力強いパワーを受け取りました。
We are the Change
(前提)
本日Ashokaにて行われたWe are the Changeというイベントの中で、
Ashoka Youth Ventureの審査会が行われ、私はその審査に挑戦してきました。
TRPでもらった勇気と希望を発表に詰め込むため、
日付が回った後も作り直したスライドを手にAshoka Youth Venture審査会へ向かいました。
全く練習をしておらず不安なまま迎えたトップバッターでの発表。
全力で、自分の気持ちに嘘をつかず、全力で想いを伝えたとき、
気づいたら涙が溢れ出していました。
私は、LGBTQ+当事者です。
「いつ言おうかな。伝える必要もあるのかな。」
私は、ずっと迷っていました。
男の人と女の人、どちらが好きか分からないこと。
別に決める必要もないと考えていること。
私は、LGBTQ+に当たる「Q(Questioning)」です。
上記に書いた通り、"自分が誰を好きになるのかが分からないor決めたくない"という人のことを指します。
私は、このことを、一部の友人や知人には伝えていましたが、
公にオープンにするのはここが初めてです。
ここで伝えさせてください。
私は、LGBTQ+当事者です。
これまでの2年間、必死こいてLGBTQ+に対して活動を続けていたのは、
自分自身を救うためでもありました。
けど、明言していなかった・カミングアウトしていなかった理由としては、大きく2つあります。
1. 周りにどう思われるかをすごく気にしていたし、怖かったから
2. 明言する必要性を感じていなかったから
今は、そんなに重く受け取ってほしくないのでサラッと書きます!
今、これを読んでくれて初めて私が当事者だと知った友達は
もしかしたら、驚いたり、どうしたらいいかわからなくなってる子もいると思います。
けど、本当に重く受け取らないで欲しいです!マジで!^^
あなたが誰かを好きになるのと同じように、
ただ私も好きになった人が好き!それだけ!!イェア!!!🤟🏻💖
「心喫茶しるす」をつくる理由
Ashoka Youth Venture審査会では、心喫茶しるすのことについて
全力で想いを語りました。
私たちが心喫茶しるすをつくる理由。
それは、未成年のLGBTQ+当事者の居場所をつくりたいからです。
自分も過去、性的指向(誰を好きになるのか)について悩んでいた時、
誰にも相談ができなくて、やっっっと親友に打ち明けたら
「きっと男の人を好きになれるよ!」って変に励まされて、
そうじゃないんだよって悲しくなって。誰にも言えなくて。
過去の私は、自分だけおかしいんじゃないかなって孤独感を抱えて、
どこか話を聞いてくれる場所を求めていました。
課外活動を始めた今、私は少しづつ、周りの人に
「え〜どっち好きか分からんくね?てかどっちでもよくね^^」のノリで
打ち明けられるようになってきました。
そうすると、少しづつ少しづつ自分を受け入れられるようになってきて、
「私は1人じゃないんだ」「おかしくないんだ」って思えるようになり、
今、ここでカミングアウトできるくらいまで強くなれました。
私がこれほどまで自分自身を認めてあげられるようになり、
自分の心に嘘をつかない選択をすることができるようになったのは、
理解ある人・話を聞いてくれる人と出会えるようになったからです。
だからこそ、
過去の自分と同じように苦しみ悲しんでいる人の力になりたくて
この心喫茶しるすというカフェをつくることにしました。
この実体験からの想いを伝えるために、わたしはほぼ全員初対面の人しかいない状態でカミングアウトをしました。
過去のつらさは、誰かを救う希望になる。
「とにかく、自分の情熱を伝えたい」
その想いを込めて全力で自分の気持ちを言葉にしたとき、
私の声は震えていました。
何もできていない自分に対して悔しくて仕方なくて、
他の人の意見を聞きすぎてどうしたらいいか分からない自分が嫌になって、
ネガティブになり、自信を失い。
こんなに苦しむのなら、差別や偏見・誹謗中傷に取り組むことは向いていないんじゃないか。
いっそ、逃げてしまいたい。
何度もそう思いました。
正直、Ashokaの審査会に行くまで、
「今こんな不安定な状態で行っても大丈夫かな」
「逆に自分を縛り付けることにならないかな」
そう心配して、不安でした。
けど、発表を終えた時、
私は涙を流しながら、確信と自信を持つことができたのです。
こんなにも涙が出るのは、それだけ本気だから。
私だから、解決できる力を持っているんだ。
これまでたくさんピッチをしてきましたが、
自分が当事者ということを打ち明けたことは今までに一度もありませんでした。
けど、頑張って初めて伝えたとき、
帰ってきた言葉は否定でも無関心でもなく、"感謝"だったんです。
「とても勇気のいることを伝えてくれてありがとう」
「あなたが伝えてくれたことで救われる人が絶対にいる」
これまで自分を苦しめていた感情が、誰かを救う希望になる。
そう思ったら、過去の自分も全部報われる気がして、
たくさん涙が溢れてきました。
実際、発表を終えた後、
たくさんの方々からLGBTQ+に関するご相談をいただきました。
自分が当事者であることが誰かの力になるのなら、
私はもう、否定されることを恐れずに伝えたいと思ったから
今、ここでこうして気持ちを綴っています。
大丈夫、あなたは1人じゃない。
私がここにいる。私も、ここにいる。
過去の自分が欲しかった言葉を
今、自分に届けたいと思います。
過去のつらさは、きっと、誰かを救う力になる。
自分自身に許可を与える
Ashoka Japan代表の渡邊奈々さんがイベントの最後に伝えてくださった言葉です。
「自分自身に、やりたいことをやる許可を与えてください。」
「他の人の意見は気にしなくていい。自分のやりたいことを選択すること」
この言葉が、私を突き動かしてくれました。
思い返せば、ここ数ヶ月の私は、
自分のやりたい気持ちよりも、周りからのアドバイスを素直に受け止めすぎるがあまり、目的や自分の気持ちを見失ってしまっていました。
「Have to よりも Want to」
自分が大切にしている考え方さえ、意識することができていませんでした。
けど、今回、We are the Changeを通して
改めて自分の気持ちと向き合い、言葉にしたこと。
あらゆる社会問題に立ち向かう同志たちと出会ったこと。
私の言葉に涙を流したり、笑顔になってくれた人たちがいたこと。
これらのおかげで、やっと、自分の考えと他人の考えを区別し、
私自身を解放させてあげることができた気がします。
もう誰かのことなんか気にしなくていい。
自分がやりたいことなら、自分に許可を与える。
私が伝えたかったから、伝えた。
今の私の気持ちの中には、
誰にどう思われるかという想像よりも、
発信した後の自分の気持ちを尊重することができています。
過去の自分からじゃ考えられないことだけど、
間違いなく、自分自身の言葉で綴れていること。
私は、私を誇りに思います。ありがとう。
私が他者評価に立ち向かい続ける理由
私のビジョンは、
LGBTQ+に対する差別や偏見、SNSでの誹謗中傷で傷つく人を減らすことです。
そして、
"人それぞれ"が尊重される十人十色な社会を作り出すことです。
なぜ私が、差別や偏見・誹謗中傷という他者評価によって傷つけられるものと戦っているのか。
それは、
大好きな友人が苦しんでいるのに力になれなかったことが悔しくて力になりたいと思ったから。
大好きなアーティストが誹謗中傷で自死してしまったことがすごく悲しかったのと同時に、社会に対する憤りを感じたから。
そして、
自分自身も他者評価が怖くて苦しんだ過去があるから。
今の私は、イベント直後ということもあり
「私は私だラブマイセルフ🫂❤️」というマインドになっていますが、
きっと明日にはまた他者評価を気にしてしまうことがあると思います。
そして、自分を制限してしまうこともきっと…いや絶対あると思います。
なぜかというと、私の胸の中にある「嫌われるのがこわい」という感情はこれまでの過去によって培われたもので簡単に消えるものではないと思うから。
けど、それでも、わたしはわたしであることを諦めたくないです。
そのために、わたしは闘い続けます。
他者評価によって苦しむ人が減るように。
そして、自分が伝えたいことを恐れずに表現できる社会をつくるために。
わたしは諦めません。
だからこそ、まずはファーストステップとして
少しでも多くの人の心の拠り所となる居場所「心喫茶しるす」をつくります。
だから、みなさん、楽しみにしていてください。
わたしはこれからどんな事があっても、他者評価なんかに負けずに自分を信じて挑戦し続けます。
絶対に社会を変えてみせるので楽しみに待っていてください。
そして、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
あなたに幸せが降り注ぎますように🌞
I LOVE YOU👩🏻❤️💋👩🏻👩🏻❤️💋👨🏻🧑🏻❤️💋🧑🏻
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