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あなたの花


こんなにも、穏やかな表情をする人がいるなんて。一瞬で、私の心はときめいた。


韓国のオーディション番組を観ていたときのこと。パフォーマンス順位が発表される中、彼と同じ事務所の仲間が、デビュー圏内の10位と発表された。その時、画面に映った彼は、とても優しく穏やかな表情をしていた。


彼の名前は、ハン・スンウ。


番組にてラップトレーナーを務めていた先生は、彼についてこう語っている。「色白で夢幻的なところが、まるで吸血鬼のようだ」と。また、ある練習生は「会話をした瞬間、春を感じた」とも言っていた。


「吸血鬼のような容姿に、暖かな春のような心を持ち合わせた人」。 彼を紹介するには、ピッタリな言葉だ。


歌・ダンス・リーダー・作詞作曲 など、「ロイヤルA」と評される彼の実力には、底知れぬものがある。現在は、アイドルグループ活動と兵役任務を終え、ソロアーティストとして活動している。


6月、彼にとって初のシングルアルバムが発売された。アルバム名は「SCENE」、タイトル曲は「Blooming」。


「Blooming」とは、開花という意味の言葉である。曲を聴き、 彼の穏やかな表情にときめいた、あの一瞬を思い出した。


中でも、「一輪の小さな花になってみませんか?  花が咲くように  さあ、そんな風に生きましょうか」という歌詞は、心を軽く晴れやかにしてくれた。


上手に生きることは、難しい。雨風の中で生きることが、普通になっていたりもする。「一輪の小さな花」のように、吹いてくる風に身を任せ、心を空っぽにする。たまには、心が導かれるままにゆっくり歩いてみるのも良いだろう。


この楽曲には、たくさんの優しさが詰まっている。少しばかり立ち止まった先には、あなたの花が咲いていることだろう。


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