夫に『万歳三唱が苦手』と伝えたら、夫はやっぱり尊敬できる人だと再認識した話
学校の運動会の最後に万歳三唱で締めくくられる文化のもと育ってきた私なんですが。これずっと苦手で、疑問なんですよね…。理由は「戦争を連想させるから」なんですが、大切な人が戦地に送り出されることに対して『ばんざーい!ばんざーい!』と叫ぶ様子を資料で見たことがあり、その心中を考えると苦しくなってしまう。そこから万歳に対して良いイメージはありません。
既に他の地域でも『軍事国家を連想させる』という理由で万歳三唱は敬遠されているところもあるようです。
学校からしたら「万歳三唱しないと締らないよねー」的な使われ方なのかもしれないし、そんな深い意味はないよ。ということもあるかもしれないですが。
夫にも『万歳が苦手なんだよね』というと、驚かれたというか、もう引かれたと言ってもいいぐらいな反応でした。
夫『え?万歳しないの?え、ちょっと試しに万歳してみて』
私 万歳する
夫『あ、それ万歳じゃなくて降参になってるよ。万歳は手は内側でこう』←綺麗な万歳見せてくれた
私「あんまり抵抗ない?」
夫『うん、別に全然』
私「万歳三唱ってなんか苦手でしたくないんよね」
夫『…それは愛国心がないってこと?』
…えええええ!!
万歳しなかったら愛国心ないって思われちゃうの?!
なんか急に重い話だな…。
この愛国心については1時間近く話したんですが
今回は割愛します。笑
そもそも私が万歳三唱のことを思い出したのは、下のニュースを見たからでした。
『https://news.yahoo.co.jp/articles/8a0a0d44b28381e7fbbd5a9c31c8ad820f7ebefd
これを見て『あー、なんか通ずるところがあるかもな』と思ったわけです。その親子は『君が代』の歴史を知り、自分なりの解釈を得て、『歌わない』という選択をしたということなんですが、周りの同級生や先生からは「なぜ歌わないのか」と言われたそう。
その記事のコメントを見て驚いたのが『日本に住んでるんだから日本のルールに従うのが当たり前』や『自分の思想を尊重してくれる学校に転校すれば良い』という意見が多かったこと。
いや、そういうことじゃない。そういうことじゃない。
多様性だなんだ言ってる時代にそういう風に考える人もまだまだいるんだなー(白目)
このニュースのコメントのことを夫に伝えると、
夫『まず、そのニュースがどの媒体かというのも注目したほうが良い。そのコメントというのも媒体次第で多数派の意見は変わると思うよ。実際に小学校の頃に同級生の子が"エホバの証人"で、運動会のときに万歳してなかったけど皆んなその子を尊重してたし、何も言わなかったよ』ということでした。
これには納得。YahooニュースなのかYouTubeなのか、はたまた有料サイトなのか。どういった層の人が多いのかで変わるよなと思った次第です。
私が度々気をつけないといけないのは、それだけを見て『みんながそう思っているのだ』と思い込んでしまうこと。
夫はいつもそこに気づかせてくれるのでありがたい。本当に尊敬する。
万歳三唱苦手なんよねという切り口から
やっぱり夫尊敬できる〜という終着点になるとは思いもしなかった話です。