ピンチ!コロナ禍にヨガスタジオをまさかの拡大?③〜資金調達〜
先立つもの
〜つづき〜
旧スタジオは個人事務所可のデザイナーズマンションを個人名義で借りたもの。内装は鏡をつけ、あとは棚などの什器を揃えただけだったので、手持ちの資金で何とかなった。
しかし、今度の物件はそうはいかなかった。内装工事を入れるのはもちろん、事業所扱いなので敷金礼金も跳ね上がる。そのため周りの自営業仲間に相談して、日本政策金融公庫で資金調達をすることを視野に入れ始めた。
日本政策金融公庫は厳しく審査をされるので、ここに資金を借りることが出来たらその事業を見込まれたと言うことだからやった方がいい。とも言われた。
いい機会かもしれない。今後の決定は金融公庫に委ねることにした。とりあえず、相談に行ってみよう。それで審査が通りそうだったら新スタジオに移転することにしよう。審査が通らなければスッパリと諦めよう!とここでの審査を指針にすることにした。
信頼と実績…
旧スタジオを借りる際もそうだったが、個人事業主の場合は信頼と実績がモノを言う。特に影響したと思われるのはやってきた年数、出版をしていた事、確定申告をきっちりと行い、もの凄くではなくともある程度の売り上げを上げている事だったように思う。とにかく売り上げたものは小さな金額であっても全てきっちりと隠さずに申告しておくことをお勧めする。とにかく売り上げは1円でも多いに越したことはないのだ。
その他にも周りの友人にも勧められて、私は金融公庫から渡される融資申込書とは別に、より詳しく事業計画やこれまでの実績や想いを熱く書いたものを提出した。
担当の女性はとても親身になってくださり、またヨガにも通ってらしたようで、何とミュージックフローヨガという種類があることもご存知だったことには何ともビックリした。
もう引き下がれない…
そして2〜3週間後に来たのは、「融資できることになりました。融資をしたらちゃんと事業を行う必要があります。大丈夫ですよね?」
との一報だった。先述したように、金融公庫での審査を指針にしていたので、ここでようやく
ああ、もう引き下がれないな、ここで辞めたら金融公庫からの信頼を失ってしまうかもしれない。よし、やるしかない!
と幸か不幸か、肚をくくることが出来たのだった。
ちなみにこれが2月。だいぶコロナも大きくなってきていた。今思うとよく踏み切ったものだ…。我ながら勇気あるな。
〜つづく〜