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カルセドニーの種類

お客様からペンダント加工のためにお預かりした鮮やかな水色の石、カルセドニーかクリソプレーズそれともアクアプレーズなのか、、判断がつかず改めてカルセドニーを調べてみました。


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[カルセドニー/ Chalcedony]

和名:玉髄

目次
・カルセドニーについて
・カルセドニーの歴史
・カルセドニーの種類
・カルセドニーのお手入れ方法
・カルセドニー購入時の注意

・カルセドニーについて

水晶と同じ石英グループに属し半透明から不透明をした鉱物で、石英の非常に細かい結晶が網目状に集まり、綿密に固まった鉱物の変種である。

モース硬度6-7と硬度があり彫刻が施しやすく、古来から装飾品やカメオなどに加工されていることでも知られている。


・カルセドニーの歴史

Chalcedonyの語源はギリシャの街「Chalkidon(カルセドン)」に由来する。
カルセドンでは多くのカルセドニーが産出されていた。


・カルセドニーの産地
主な産地:ブラジル、オーストラリア、インド


・カルセドニーの種類
カルセドニーは含まれる不純物によっていろいろな色があり、それぞれ様々な名称で呼ばれている。大きく3つに分類すると「アゲート」(半透明)、「ジャスパー」(不透明)、そしてどちらにも属さないものに分けられる。

瑪瑙(アゲート)
 石英や蛋白石との縞状模様のもの。
碧玉(ジャスパー)
 不純物をかなりの量含んでいて不透明なもの。
紅玉随(カーネリアン) 
 全体が赤色〜褐色のもの。
緑玉髄(クリソプレーズ)
 緑色のもの。
血石(ブラッドストーン、血碧玉)
 碧玉のうち斑点状に赤色が混じっているもの。


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右上から時計回りにクリソプレーズ、ジャスパー、アゲート、カーネリアン

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ブラッドストーン(by geology.com)

豊富なカラーを持つ石のカルセドニーはきれいなものは宝石と扱われ、
中でもクリソプレースはアップルグリーンと呼ばれる緑色の半透明石で比較的高い価値が付けられている。

その他の種類に鮮やかな発色の「シーブルーカルセドニー」などがある。最近では「ホワイトカルセドニー」「ピンクカルセドニー」「シーブルーカルセドニー」のような半透明の優しいカラーが人気。

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・カルセドニーのお手入れ方法

色味のあるカルセドニーは紫外線による退色の恐れがありますので、
直射日光に当たる場所などでの保管はなるべく避けましょう。
汚れが目立ってきたら水洗いするよりも、少し水で湿らせた柔らかい布で拭き取り、自然乾燥してあげましょう


・カルセドニーを購入時の注意点 

プラスチックやガラスなどで作られた人工石のカルセドニーが出回っています、
発色や縞模様が均一過ぎるものや、透明感が高すぎる物などには注意しましょう。

また、偽物ではないですがカルセドニーは別の色に染めて、違う種類として市場で売られることがあります。
例えば無色のカルセドニーを緑色に染めてクリソプレーズとして販売するなど、一般的に行われている処理ですが、中には着色処理が施されている旨を知らせずに販売するお店もあります。
明記されているものを承知の上で購入するのは良いですが、染色されたものを知らずに買ってしまわないよう、信頼のおけるお店で購入することをお勧めします


・まとめ

カルセドニーはとにかく種類が多い。不透明から半透明まで、内部に含まれる不純物により色や模様もそれぞれ異なる。そして「クリソフレーズ」や「カーネリアン」のように変種として独自の名前を持つものが多くあることが分かった。

そして興味深いことは、石の内部が肉眼では見えない繊細な結晶が細かく集まり固まって出来上がっていることから、カルセドニーは「共有」「集合」の意味が込められ、「人との縁や繋がりを良好にしてくれる」と言われてることです。良縁のお守りとして持つのも良いですね。


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お預かりした石は海のような青色をした「シーブルーカルセドニー」と判明しました。半透明なブルーは光が当たるとエメラルドグリーンが透けて見える魅力的なカルセドニーです。

出来上がったペンダントはキラキラ輝く海を表現しています。海の水面が濃淡のあるブルーに紫やグリーンなど様々な色が入り混じって映し出される情景です。自分の好きな海、そしていつか訪れるであろう海を思い浮かべてしばし楽しんでいただけたらと思います。


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K18 White Gold Sea Blue Chalcedony Pendant with Amethyst,BlueTopaz,Iolite,Diamond

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