JCK Virtual 2020 ジュエリーショウ
JCK Virtual 2020 レポート1
JCKはラスベガスで年に一度開催されるジュエリーショウです。ここからトレンドが発信されるので注目すべき展示会ですが、今年5月の予定だったジュエリーショウは来年6月に延期された。そして新たな試みとして8月11-14日の4日間JCKバーチャルジュエリーショウが開かれました。
JCKバーチャル 2020トークショウから気になるスピーカーたちの話ををまとめてみた。
リードエクセビジョン最高経営者ヤンシーバインリッヒ氏はその中でじゅえりー業界について「コロナ禍であってもジュエリー業界の信頼は驚くほど落ち込むわけではなく、大多数の宝石商は将来に関して楽観的だ。」と示した。
JCK宝石産業信頼指数(JICI)は昨年は86ポイントだったが今年は66ポイントに減少している。かなりの下落であるがまだジュエラーの3分の2が将来に関して楽観的なことを意味する。(調査はJCK向けに業界の研究をしている全国調査会社MRI-シモンズによって6月に行われた。)
「小売業者のわずか2%はビジネスが決して回復しないと予想しているが、
言い換えると、98%はより明るい未来を信じている」とバインリッヒ氏は加える。
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ジャック・ルイスジュエラーCEO、ジョン・カーター氏は店を休業した間にオンラインショップをリニューアルするため多くの時間を使った、しかし結局それを削除した。
「誰のためにか分からない沢山の不必要な在庫を持っているオンラインショップよりも、私たちはすでにもっと適切な表現方法を持っています。顧客は店舗に来て、直接手にとって商品を見ることが大切です。その方が私たちのストーリーをより良く伝えることが出来ます。」
「我々はみなどひどい状態の中で議論し模索してます。私たちは自信がなく私たちは仕事を失うことを心配しています。しかし私は語り続けます、「私たちは輝く金属と煌めく石以上のものを売るのです、それはあなたが最も愛している人々のためにあなたの心からの感情を表現するものを売ることです。」
カーター氏は今年のセールスは良くないが、オンラインセールを強化しないことを決めた。
「私たちはジュエラーはそもそもインターネットから少し離れた位置にいる業界です。理由は人々は店舗に訪れたいからです。彼らは地元の宝石商との関係を望みます、私たちは現実のコミュニティの中に存在し、顧客と一緒にサッカーチームを応援したりするのです。みんながお店に来きて、店で友達と会って欲しいのです、社交の場でありたいのです。」
本当にダイヤモンドを購入するためにAGSやGIAの鑑定書を見るだけ良いのなら、なぜ彼らは私たちを必要とするのでしょうか?」と彼は続けた。
「それはそれ以上のものがあるからです。彼らのために鑑定結果を解釈して、彼らにこのダイヤモンドが他のものより素晴らしい理由とこれが彼らのためのより良い価値である理由を示すことは私の役目です。」
カーター氏は今年のジュエリーショウがキャンセルになったことを残念に思う。
「それはショーの後にバーでぶらぶらして私たちが何を見たかについて語り合ったり、業界の情報交換や新しいネットワークを作るためにも大事な機会です、それが出来ないことが残念です。」
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M.Flynn Jewelry 共同経営者、ミーガン・フリン氏は彼女のオンラインビジネスは「よりヘルシーに」なっているが、ビジネスが完全にオンラインに移行すると思っていない。
「いまだに顧客がお店で商品を見たいことを私たちは知っています。店が私たちと顧客が繋がれる場所であると本当に思っています、そして、顧客がお店に来て実際商品を見て、試し経験することが私たちにとって本当に重要です。人々は予約して来店するので予約はすぐ一杯になります。しかしいったん私たちの店で安心して買い物できることが分かれば、彼らはオンラインのより快適なはずです。それが当たり前なのです。」
フリンは新しいデザイナーたちとジュエリー賞で会えない間も何かチャンスがあればと思い、彼らに新しい作品とギフトボックスも付けてを送るよう頼んでいます。「しかし展示会に行くことは何ものにも代えられません。直接人から商品受け取ることは私たちにとって重要です、私たちが直接顧客に会うことが大事なよに。」
JCKバーチャルショウのトレンド
JCKバーチャルジュエリーショウでの大きな傾向は、トレンディーではないがもっと深い意味のあるもの:チャーム、宝物やエンゲージリングなどです。それらは私たちがこのパンデミックを経験した証になるようなもの、そして私たちはより強くなりいつかこの時期を振り返るのためのものです。」
フリン氏もエンゲージリングを求める強い要望に気づいた、
「結婚式を予定している顧客はコロナの影響でまだ式を上げられませんが、近々新しいスタイルで結婚式を行う計画をしています。」このような暗く不安な時期でも、私たちにはまだ祝うべくイベントがあるのです。
初めてのJCKバーチャル2020が終わり、感じたことはオンラインが全てではなく、オフライン(=店舗)とうまく両立することが鍵になると言うことだ。オンラインでゆっくり商品を吟味し、店舗では商品を試したり表現する場所になる。そんな使い分けが「New Normal」になるだろう。