夜のお迎え

毎日娘を駅まで迎えに行く。
冬は日が短く、寒い。

今日も玄関のドアを開けたら、
びゅうびゅうと風が唸って
雨も吹き込んできた。
一旦ドアを閉めた。
しかし、行かなくてはならない。
私には使命があるのだ。

自分を奮い立たせて車に乗り込む。
好きなPodcastを流して、
お気に入りの緑の膝掛けをかけて。
暗い道を走る。

駅のロータリーは
そんな誰かを迎えに来た、
たくさんの車でいっぱいだった。