ハムスターを飼ってみた#10
ついにさつきの記録を残して十話目になった。最初は色々さつきのことを知ってもらいたいのと、自分自身もさつきのことが可愛くてその気持ちを伝えたい一心で書いていたがもう十話目。まだまだ伝えたいことがあるのでこれからも綴っていきます。
脱獄事件簿
序章
さつきはこれまで何度も「脱獄」をしている。
主に段ボールワンダーランドで起こった事件である。いつもはケージの中でおとなしくしているさつきが、段ボールワンダーランドでは豹変したかのように、また何かにとりつかれたかのように脱獄だけを考えているのだ。私や息子は「大丈夫だろう」とたかを括っているが、それを裏切るのがうちのさつきちゃん。
第1章
うちにきてまだ1週間過ぎた頃くらいに、私がさつきの遊び場として段ボールワンダーランド(1期工事)をAmazonの段ボールなどを使って作った。形は不細工ではあったが、キッチンペーパーやトイレットペーパーの芯をトンネルとしたり、紙コップに穴を作って入れるようにしたり、段ボールの破片で三角の屋根を作り暗闇の場所などを足りない頭で考えて、さつきが楽しく遊べる場所を作った。
しかし、さつきは最初から「どうやって逃げてやろうか」としか考えていないようだった。なぜなら、入ってからすぐに段ボールの切れ目を探してかじり始めたのだ。私や息子は「かじるくらいなら大丈夫だろう」と思っていたが、段ボールのクズがいっぱいできてくるのを見ていて、穴が開くより段ボールをかじることが大丈夫なのか?と違う心配をしていた。
第2章
ある日、私がさつきを段ボールワンダーランドに入れて、ソファに座りながら本を読んでいたのだが、妻が「なんか変な音がした」と言い、さつきを見に行くといつの間にかさつきが「脱獄」をしていたのだ。部屋にあった空き缶の音がなったようで、妻がそれに気づいて身に行くとさつきが何もなかったかのようにそこにいた。私と妻は驚いてすぐに捕まえに行くが、さつきは颯爽と走り出す。
うまく捕まえることができ、ケージに入れた後に段ボールワンダーランドを見るとポッカリと穴が空いていたのだ。かじりにかじって穴を開けたのだろう。また、その穴はそれほど大きくないのだが、さつきは上手く通り抜けたらしい。それから穴を塞いで再度脱獄できないようにした。
第3章
最初に空いた穴を塞いだのだが、さつきは懲りずに脱獄を試みる。ある日、さつきがこの前とは別の場所をかじっているので見てみると穴が開きそうになっていた。見ていないところで脱獄されてはたまらないのだが、どうやって脱獄するのかが見てみたい気持ちもあり、今回は脱獄を「容認」する形で見守った。最初は鼻が見えるくらいの小さい穴だったのだが、上手く周りからかじることで次第に大きくなり、頭が通るくらいになると上手く通り抜けたのだ!
第4章
さつきの脱獄により穴が空いたことで段ボールワンダーランドは解体し、2期工事に入った。私はできるだけ継ぎ目が目立たないように作ったのだが、新しいワンダーランドでもさつきは「ポイント」を見つけてくる。私や息子もさつきがよくかじる場所を見つけると2重壁にしたり、かじり木を設置したりなど脱獄防止の要塞を築くようにした。見ているところであれば脱獄しても良いのだが、見ていないところでの脱獄は大変だ。
最近は地中マンションが建ったせいか、段ボールワンダーランドに入っても脱獄ではなく地中マンションをん別荘としてくつろいでいる時の方が多くなった。運動不足を心配しているが、脱獄と考えるとどっちもどっちである。時々、2期工事においては三角トンネルの上からジャンプをして脱獄しようとするので、塀を少し高く増築もした。ジャンプして飛び出すのは息子と妻が目にしたそうだが、高いところから落ちるのが心配なので、穴を開けてもらった方がいい。
あとがき
さつきは脱獄をしたいのではなく、かじると穴が空いて外に出れるというだけであり、ただ遊んでいるのだと思う。私や息子からするとドキドキするのだが、見ていて可愛いので監視下であれば脱獄もWELCOMEである。
ハムスターは小さい体ですばしっこいので、一度見失い家具の裏などに入れると出てこなかったり、最悪電源コードをかじって感電してしまう危険があるので、その辺りを注意しながら遊ばせてほしい。色々なさつきを見れて楽しいのが正直なところだ。
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