①まさかの妊娠
昨年のクリスマス。
義母からもらったおいしいクリスマスケーキを食べ、近所のワイン屋さんで発掘したイタリアワインとチーズで乾杯し、
年末には実家で暴飲暴食。(年末に作ってくれる母のおでんが美味しすぎる!)
年が明けてからも行きつけの立ち飲み屋に夫婦揃って入り浸り、
サイザリアの2000円ワインとグラッパに感動し、
家では飼い猫とごろごろ。
まさに欲の塊。食っちゃ寝の生活をしていた。
スーパーに七草粥セットが並び始めた頃、
なんとなく体が重く感じ、嫌々体重計に乗る。
当たり前に3キロ太った。
久しぶりにみる大台に乗った体重。
まずいと思い、
YouTubeで筋トレの動画を漁りながら
ふと思った。
あれ、生理っていつ来るんだっけ?
もともとひどい生理不順で2ヶ月近く生理が来ないこともある。
あまり気にしていなかったが
念の為(あくまで平常心)
妊娠検査薬を試してみた。
今まで何十回と白い枠を見つめて
斜めにしても光に透かして見ても
真っ白だった検査薬に
陽性の線がくっきり。
嬉しいとかの前に驚きすぎて言葉にならない。
だって、3年近く不妊治療を続けてきて、
タイミング法も薬を使った排卵も
体内受精も成功せず、
痛い思いや恥ずかしい思いをしてやった体外受精も上手くいかなかった。
原因を探るべく
・子宮鏡検査
・子宮内フローラ検査
をやって
子宮内膜炎(子宮のなかに炎症が起こっている。自分は再発。)と
子宮内にいるラクトバチルス率「0%」という驚異の数字を叩き出したばかりなのだ。(ラクトバチルスは善玉菌のようなもの。80%が望ましい。)
今週期は排卵しないでしょう、と先生に言われていたので
今のうちにと遊びまくっていた。
もちろん狙ってタイミングも取っていない。
人体の不思議。
私は今まで
「治療やめるとできたりするよ〜!」
とか
「そのうちできるから大丈夫だよ〜!」
といってくる人達に嫌気がさしていた。
確かに子どもは天からの授かり物だというが
私のように何かしらの疾患もしくは原因があってできない人は
地道に治療するしかない。
待っているだけじゃ授かれない。
そんな風にふてくされていた私には
今回の妊娠はまさに寝耳に水。予想外の出来事だった。
そしてここから
不育症、子宮内膜炎、バクトバチルス0%という問題を抱えたまま
妊娠生活がスタートする。