上海電力による日本侵略|橋下徹研究④|山口敬之/Hanadaプラス要点切り抜き

プロの目から見た異常な“現場”

山口敬之氏、メガソーラー事業を手掛ける友人と咲洲メガソーラーを観察。

4月21日に写真を撮った地点に着くなり、知人は
「これはまともな太陽光発電現場とは言えませんね」。

知人の設備では発電設備の地表面はアスファルト加工するとか礫を巻くとかして雑草が生えないように措置をした上で、定期的に見回り。

落雷や台風などに見舞われたらすぐに現場に急行。
ダメージのあったパネルの交換や修理など、現場の維持管理には日頃から余念がない。

咲洲メガソーラーは、明らかに定期的なメンテナンスはもちろん、不定期の維持管理すらほとんど行われていない。

「地表面の未処理→下草が生え放題→一部のパネル」に雑草が覆いかぶさっている。プロの目から見たらあり得ない現場。

最低限のモラルもルーティーンもない

咲洲メガソーラーの現場は周囲が金網フェンスでガードされ、人や重機が出入りできるポイントは2か所のみ。

右ゲートは砂利道で、車で敷地中央部にある集電設備までアクセスできるが、轍には雑草が生え、定期的に車両が往来しているように見えない。

左ゲートは完全な「開かずの扉」。

左ゲートの辺りは、見渡す限り荒地のようで、どこがアクセスロードなのか判然とせず。
密生する雑草が、この門扉が長年一度も開閉されていないことを示す。

咲洲メガソーラーの実質的事業者である上海電力には、大阪市民の生命と生活を守るという発電事業者としての最低限のモラルもルーティーンもない。

上海電力に発電事業を任せた大阪市も、事業者を監督責任が行き届いていない。丸投げ、任せっきり。

咲洲ははじまりに過ぎなかった

なぜ「上海電力による日本侵略」とまで言い切れるのか。

咲洲に続く上海電力の日本進出の第2号となった兵庫県三田(さんだ)市。

2016年3月の竣工式は、中国の新華社通信も報道。

このプロジェクトの事業体は、「合同会社SJソーラー三田」。

この合同会社にも、咲洲メガソーラーで上海電力を参入させた伸和工業が噛んでいる。

全国を侵略する「橋下スキーム」

橋下徹氏と関係の深い大阪。
その大阪に本社を置く伸和工業が、兵庫県三田市のメガソーラーへの上海電力参入にも手を貸していた。

「合同会社咲洲メガソーラー大阪ひかりの泉プロジェクト」
「合同会社SJソーラー三田」

合同会社を作って公共発電に参入するという、「橋下スキーム」の咲洲での成功に味を占めた上海電力が、三田でもまったく同じ形で参入。
合同会社の立ち上げには同じ伸和工業を使ったということなのだろう。

伸和工業が登記している合同会社を調べたところ、少なくとも13のメガソーラー関連の謎の合同会社を自社内で登記。

・合同会社朝来メガソーラー
・合同会社あづま小富士メガソーラー
・合同会社大衝村メガソーラー
・合同会社相良村メガソーラー
・合同会社伸能メガソーラー
・合同会社メガソーラー1号
・合同会社メガソーラー2号
・合同会社メガソーラー3号
・合同会社メガソーラー4号
・合同会社SOLパーク10号
・合同会社SOLパーク12号
・大阪中央電力合同会社
・合同会社咲州メガソーラー大阪ひかりの泉プロジェクト

「合同会社SOLパーク」が12号まであることを考えると、伸和工業の社内で登記された合同会社は20以上に上る可能性がある。

山口氏が伸和工業の泉佐野営業所を訪問。

郵便受けには3つの会社名が記載。

・伸和工業株式会社
・オーエスシーエンジニアリング
・新エネルギーメンテナンス株式会社

30分ほど待ったが結局誰も出社せず。

周辺の住民よると、「人が出入りしている所は何年も見ていない」。

伸和工業がこのビルを取得したのは2014年と見られるが、その後も敷地は緑のフェンスで覆われて長い間放置されていた。

岩国メガソーラーも上海電力!

咲洲メガソーラーが本格発電を開始した2014年5月以降、伸和工業は開店休業の幽霊ビルの各部屋に次々と大量の合同会社を登記し始める。

岩国メガソーラーでも複数の合同会社が登場しては消え、蓋を開けてみたら実質的な事業者が上海電力であることが後から判明。
近隣住民からも不安の声。

三田も岩国も、咲洲参入時と同じく、事業開始まで上海電力の名前を隠蔽する、いわば「橋下スキーム」を採用。

日本人の知らぬ間に上海電力が参入する「侵略スキーム」を作り上げた者が2014年当時の橋下徹大阪市長。

橋下徹、伸和工業、上海電力。

いま、この3者はどういう関係にあるのか。

場合によっては「上海電力との疑惑」は大阪市に留まらなくなってくる。


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