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人生初インフルエンザAに罹患した!

私は幼少期から小児喘息を患い、よく体調を崩しては母と一緒に病院通いをした記憶がある。てっきり毎年流行しているインフルエンザにも罹患したことがあるのだろうと思っていた。ある日、麻疹、風疹、水疱瘡など罹患歴を母に尋ねることがあり、子供が罹患する感染症にはほぼ罹患したが、これまでインフルエンザには罹患していないことがわかった。「えー!!そうなの⁈私、凄くない⁈」と大声をあげたことを思い出す。

確かに…
小学生の時、寒い冬にはクラスメイトがインフルエンザで休みはじめ、次の日○名インフルエンザでお休み、そしてまた次の日○名インフルエンザでお休み…と猛威を奮うインフルエンザを人ごとのようにみていた。そして、学級閉鎖となることを心待ちにしていた腹黒い子供であった。インフルエンザ流行時期は比較的元気で、季節の変わり目などでゼーゼーヒーヒーと喘息発作を起こして休んでいた。小学生高学年となると喘息発作も出なくなり、学校はほとんど休むことなく過ごすことができた。

社会人となり、どんな免疫を持ちインフルエンザに罹患しないのかと不思議なくらいだった。とはいえ、仕事は医療従事者なので、インフルエンザワクチンは毎年接種して対策は行ってきた。そんな中で、10年に1回くらい発熱を伴う風邪をひき、関節痛、咽頭痛…これはインフルエンザだろな…と思い受診すると"陰性"「ただの風邪ですね」と言われ、なぜ⁇症状そろってるじゃん!!と検体間違えてないかと疑ったこともあった。

そしてコロナ禍…
医療現場はこれまでに想像すらできない…対応に追われ、必死だった。それでも、冬になればまたインフルエンザの流行と重複して、さらに追い打ちをかける。もちろん、どんなに感染対策をしてても医療スタッフも罹患することもある。スタッフ不足に疲弊した現場は今でも忘れない。
このようなコロナ禍もインフルエンザ、コロナにも罹患せず乗り越えた。私は「母に強い身体に産んでくれてありがとう!」と言い、家族で笑い合ったのだった。

2024.Christmas Eve
朝はいつもと変わらない体調で、ウォーキングで出勤した。仕事をこなし、もう少しで帰れるぞ!!と思う16時頃から私に異変が起き始めた。なんか怠い…、肩痛、腰痛…、ん〜関節痛⁇更年期障害⁇と思いつつ、最低限の仕事をして帰宅した。簡単に夕飯の準備はしたものの食べる気がしない。やばい…と思い熱を測ると37.8℃「とうとうどちらか(インフルエンザorコロナ)にやられた〜!!」と主人に感染させないようにと家の中での過ごし方について対策した。翌日、近医の発熱外来で人生初のインフルエンザAと診断された。

人生初のインフルエンザ罹患!!
頭痛、咽頭痛というよりも関節痛と、2〜3時間かけてゾクゾクしながらじわーっと上昇する熱、解熱剤服用の時間を気にしながら服用しては、また2〜3時間かけて解熱する。この繰り返しがとにかくしんどかった。一度は解熱剤飲んでも効果なく最高39.5℃まで上昇して、どうなるのかと不安にもなった。ふと、何度か耳にした患者さんの言葉を思い出した。「熱を下げてもまた高くなるからこのままで構わない。身体が熱いだけだから大丈夫」と解熱剤を希望されなかったことがある。私は納得させられた。熱が下がれば、何か食べようか、顔を洗って着替えをしとこうなどできるが、その時間も束の間、まもなくまた熱が上がる。ゾクゾクして布団に包まり、倦怠感が増し、唸っていた。その熱が上がっていく時間がとても辛いものだった…。このような経験を通して、初めて患者さんの思いを心底共感できたように思う。「なったもんじゃなかとわからんよ」と言われるのもこういうことだろう。

抗ウイルス剤を服用して、1日半くらいで解熱し、体調は回復した。しかし、年齢のせいか、解熱したから家の大掃除をしよう!と活動すると疲労感を感じる状況が数日続いた。インフルエンザはかかるものではないとしみじみ感じた。

くれぐれも皆さま、感染症に気をつけて、心温まる年末年始をお過ごしください。


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