〈シリーズ〉『おばあちゃんは なんでもやさん』①~おばあちゃんは ひやしあめやさん~
おばあちゃんが あたらしい おみせを はじめました。
ぼくは さっそく おかあさんと みにいきました。
ぼくの おばあちゃんは りょこうが すきで
よく ひとりで りょこうに いきます。
そして たびさきで であった ひとと
おともだちに なって かえってきます。
ぼくのおばあちゃんは、
あたらしい おともだちが できるたびに
あたらしい おみせを ひらきます。
おばあちゃんが はじめた おみせは
『ひやしあめ やさん』
しょうがと くろざとうを つかった
つめたい のみものです。
あたたかい あめゆも おいています。
「おばあちゃーん あたらしい おみせ みにきたよ~」
「たくちゃん よくきたね。
さっそく ひやしあめ めしあがれ」
おばあちゃんが つくった ひやしあめを
ぼくは ごくごく と のみました。
はじめての あじ
あまくて さっぱり していて
とっても おいしい のみものでした。
「おいし~い」
「おいしいかい?よかった よかった
からだに いい くろざとうと しょうがが
たっぷり はいっているからね。
かぜも ひきにくい じょうぶな からだに なるよ」
おばあちゃんは えがおで いいました。
「でも おばあちゃん、
どうして ひやしあめやさんを はじめたの?」
「うふふ それはね。こっちへ おいで」
おばあちゃんが おみせの おくに
つれていって くれました。
おみせの おくには、
しょうがと くろざとうが たくさんありました。
「おばあちゃん これ どうしたの?」
「うふふ これはね。
このあいだ、とうほくへ りょこうに いったときに
おなじ ツアーに さんか していた ひとと
とても なかよくなることが できたからだよ」
「ひとりは こうちけんの おともだち」
といいながら おばあちゃんは
しょうがを ひとつ とりました。
「もうひとりは おきなわけんの おともだち」
といいながら おばあちゃんは
くろざとうを ひとふくろ だしました。
「こうちの おともだちが
しょうがを たくさん おくってきてくれて、
おきなわの おともだちが
くろざとうを たくさん おくってきてくれたの。
それで、ひやしあめを たくさんつくって
たくさんのひとに のんでもらいたいと おもったの」
おばあちゃんは とても うれしそうです。
そのとき
「ひやしあめ いっぱい くださ~い」
と おみせのまえから こえがしました。
「はーい。 すぐに いれますね~」
おばあちゃんは おみせに もどり
ひやしあめを たくさん はいった うつわから
おたまで コップに そそぎいれて、
スーツを きた サラリーマンの おにいちゃんに
ひやしあめを わたしました。
ごくごくごく
おにいちゃんは ひといきに ひやしあめを のみほしました。
「あー うまい! おばあちゃん とってもおいしいよ。
しごとの うちあわせの かえりなんだけど
だいぶ あるいたから のどがかわいちゃって。
それに ひとしごと おえた あとだから
からだに しみわたったよ。
これで もうひとしごと がんばれる!
おばあちゃん ごちそうさまー」
サラリーマンの おにいちゃんは
げんきに えきに むかって いきました。
すると こんどは
「あめゆを いっぱい くださいな」と
かいものぶくろを たくさん もった おばちゃんが やってきました。
「はぁ~ おいしい。
おかいものして ちょっぴり つかれたから
あまい あめゆで からだが よろこんでる。
これで げんきに おうちに かえられる!
おばあちゃん ごちそうさまでした。」
かいものぶくろを たくさん もった おばちゃんも
えがおで おうちに かえって いきました。
おばあちゃんが つくる
ひやしあめと あめゆは みんなを
げんきにして えがおにする
スーパードリンクです。
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