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稲荷明神が相槌を打った? 伝説の刀「小狐丸」

毎年7月土用入後初の日曜又は祝日に京都の伏見稲荷大社で「本宮祭(もとみやさい)」が行われます。

稲荷山をはじめ境内の全域がライトアップされ、赤い社殿が闇夜に浮かび上がり幽玄な雰囲気が漂います。

そんな伏見稲荷のある稲荷山には三条宗近が太刀を打った時に使った井戸が残る、御劔社(みつるぎしゃ)【別名:長者社】と呼ばれる神社があります。

御劔社に伝わる伝説は能の謡曲『小鍛冶』となっています。

謡曲『小鍛冶』のあらすじ

時の帝、一条天皇から守り刀を作るよう命ぜられた橘道成は、京の名工として知られる三条宗近に作刀を依頼した。しかし、宗近は満足のいく刀を打てず困り果て、氏神である稲荷明神に詣でて祈願しようとした道中に童子と遭遇し、童子は「安心してください。私が相槌を打ちましょう。」と言うと消え去ってしまった。宗近は不思議に思いながらも作刀の準備を始めると童子に化けていた稲荷明神が現れて、宗近と共に太刀を作った。完成した太刀を見ると素晴らしい出来合いであったため、宗近は「小狐丸」と名付けたとされる

Wikipedia

「小狐丸」という名前の刀は複数存在していますが、謡曲『小鍛冶』に出てくる「小狐丸」の存在は定かではありませんが、伏見稲荷にある「焼刃の水」は一条天皇の勅命を頂き、三条宗近が稲荷明神の神助を得て小狐丸を鍛えたと伝えています。

こちらがその井戸。
奥まったところにあり、少し分かりにくい場所にあります。

御剱社の案内図。

「焼刃の水」の奥には「劔石(雷石)」と呼ばれる大石があります。この石には異形の僧が石に雷を縛りつけたという逸話があります。

刀剣乱舞の小狐丸の軽装にも雷紋が使われているので、なんとなく縁を感じます。

結構な上り坂ですが、伏見稲荷に行った際はぜひ足を運んでみて下さい。四ツ辻より上は人も少なくなり、不思議な雰囲気が漂っていておすすめです。

お土産は狐のカステラ饅頭とミニ狐面。

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