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雑談とはなにか

ASDの方は雑談が苦手で苦労している人が多いだろう。擬態して定型発達のように振る舞える人も、日々気力体力を消耗してヘトヘトになっていることだろう。私のように、擬態することもできず周囲から浮いている人もあれこれと日々嫌なことを言われて辛い思いをしていると思う。


雑談にはずいぶんと苦しんできた。みんな何気なくしていて、正解のない、難解なもの。仕事のこと以外は何も話さないと「あの人はなにも話さなくて何考えているかわからない」と言われ、「今日の夕飯何?」などと話しかけると、「関係ないでしょ」と冷たく返される。そして私のいないところで今日の夕飯について盛り上がっていて、「うぅ・・なんでだよぅ・・」と絶望感を感じさせられるもの。


なぜ人々は雑談するのか。雑談はなぜ必要なのか。会社に行って仕事の話をするだけではなぜダメなのか、通勤時代は日々思っていた。仕事に関係のない話をして、なにかプラスになるのか。雑談に加わらないだけで悪口を言われるのはなぜなのか。


雑談に苦しんでいた時、オードリーの若林さんが「雑談は、私はあなたの敵ではないという意思表示」と話していて、とても納得した。なるほど、定型発達の人は雑談というものを通じて、相手は敵か味方か、自分とは気が合いそうなのか、どういう人なのかというのをさり気なく探り、相手との距離を測っているのか。相手の話しに共感するというのは、私はあなたの味方だよというメッセージだったのか。


雑談をする意味はオードリー若林さんの一言でなんとなく理解はできたけど、でも自分にはできそうもない。その場に合った適切な話題選び、相手に合わせた言葉選び、空気を読む力など、雑談には高い能力が必要だと思う。余計なことを言って誰かに嫌な思いをさせる可能性が高い私は、何を考えているかわからないと言われている方がマシという結論になる。


ところで、私が「今日の夕飯何?」と聞くと、「関係ないでしょ」と冷たく言うのに、他の人達とは夕飯の話題で大いに盛り上がる現象。あれ、なに?ASDあるあるなのかな。私だけ?




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