デザイナーのイラスト

ハンガーです。改めてですが、わたしはグラフィックデザイナーというものをやっています。仕事内容は簡単に言うと印刷物などを主として平面のデザインをやることが多いです。

そして、そのお仕事の一貫として、よく、イラストを描いてほしい、というお仕事がくるのですが、毎回とても悩むのです。(お仕事は受けます。大体なんでもやります!)

と、いうのも、理想としては、「餅は餅屋に。デザインはデザイナーに、イラストはイラストレーターに、絵画は画家さんに」、という考えなのです。

もちろん元々絵を描くのが好きでデザイナーになったので(こういう方は多いはず)絵も描きますし勉強もしました。しかし、今現在やっている仕事はデザイナーであり、本業とは呼べない分野でお金をもらうことへの引け目なのでしょうか。あとは、頭が固いともいえます。笑

ではわたしの思う、デザインとは。
例えばポスターで考えます。デザインする上での要素のひとつとして(ロゴ、キャッチコピー、情報文、イラスト等)扱うことはします。そしてその中でイラストもてきとーに入れといてよ、などのオーダーがあるのです。

もちろん簡単なものなら描いてしまうのですが、出来ることなら文字はライターさんに、イラストはイラストレーターさんにお願いしたい。ロゴなんかは作りますが、それら全ての要素を組み合わせて、どう効果的なものを作るか、がデザイナーの仕事だと思っているのです。(全体を見て、ここにこれくらいの文章がほしい、どんなイラストが欲しい、などを考え、発注をしたりします)

指揮者に例えるとわかるかも?全体をコントロールするお仕事という意味で。色々な楽器をそれなりに扱えないと指示もできないので、例えばピアノなんかももちろん弾けるけど、ピアニストではないから、ピアノのコンサートでお金をもらうってことはあまりないのでは?というイメージ。

と、ここまでが前提でこんな頭でっかちな考えを持っているわたしなのですが、なにやら最近イラストや絵画単体でのご依頼が増えていまして!

もちろんお仕事を受ける前にこれらのわたしの考えは始めに全て伝えて、いままでの作品を見せた上で一度お話をさせてもらうのですが、それでもいい!描いてほしい!って方がいるのです。いやーありがたい!笑

なのでそんな時はつべこべ言わず頑張ります。
あくまで「こんなわたしでいいならば!」の気持ちが念頭にはありつつ、それに感謝し、張り切ります。お仕事だから!喜んでもらえるようなものを!精一杯!つくります!
あと意外とと久しぶりに絵を本気で描いたりすると楽しい、という発見!新鮮!

余談ですが、デザイナーのイラストの特色として、自分色はあまり強くない傾向があると思ってます。
イラストレーターさんのなかにはタッチやキャラクターが決まってる方が多く「ずばりその感じ!」を求めた直接のオーダーを入ることが多いのですが、デザイナーに依頼される場合はもっと様々な気がします。(わたしに来るものがそう。) いわば何でも屋さんというか、専門でないからこそのプライドというか、「自分色よりも、求められたもの」を仕上げることが特にデザイナーのお仕事だから、と思っているからかもです。

あー、長くなってしまったけど、独り言だけど、いつか書きたいと思っていたことがここに書けてよかった。

まとめると、デザイナーはイラストレーターではないけれど、それでも良ければ描きます。なんでも頑張ります。でした。なんのこっちゃ。笑


? ハンガーとペットボトルとは ?

いかり肩の妻であるデザイナーと、なで肩の夫である脚本家のユニット。

それぞれ本業に勤しみつつ、せっかくなので、結婚を機に二人で制作できる「絵本」に手を出してみました。ふたりでゆるりと更新中。

夫婦して制作と生活を毎日がんばっています。 もしもしもサポートいただけたらより一層がんばります!みなさまの手元に作品をお届け続けられるよう、、、!