EDIUS Xインプレッション
少し落ち着きやっとNOTE投稿できる時間が・・・
今回は映像編集について
話題の編集ソフトEDIUS Ver.10 通称ESIUS Xを導入したので、身内に向けも含めざっくりレビュー
自分はEDIUS一筋でEDIUSの前バージョンSTORM-EDITからのユーザーです。今回の10という節目のメジャーバージョンアップはXと特別な符号をつけるだけある。とてつもなく進化しています。
ここがすごい その1「ドラフトプレビューモード」
ここにある1/4のタブ
プレビュー画質を落としてマシンパワーに合わせた画質変化(ドラフト画質)
昔でいうオフライン画質での作業はプレミアでもEDIUSでもドラフトデータを生成する必要がありました。編集に入る前にこれを一晩作ってから作業はいったり・・以外とめんどくさいもの
EDIUSXでは、タブひとつで4K,8Kなどの激重いデータもフルサイズのプロジェクトを組んだままプレビューを軽くして書き出し時にFULLに戻す。
今後4KとかRAWデータとか激重いデータもかなり楽!
ここがすごい その2 「レンダーサービス」
編集中は書き出しができない
これはEDIUSがプレミアに劣っているところでした。
独自のレンダリングエンジンを開発。編集中もレンダー作業を放り投げ、まさにNON STOP EDITING
ここがすごい その3 「NVIDIAグラフィックカードのGPUを活用したH.265/HEVCエクスポート」
これまでのEDIUSはIntel GPUのQuick Sync Video技術を活用したエクスポートをすればH264の書き出しが激速でした(これは弊社のBD書き出しに役立っていました)
ただ、その場合NVIDIAなどのGPUが使えないので編集中のパワー不足(GPUでなくCPU依存するはめに)という矛盾にはらんだ選択となっていました。
ところが、今回新世代の作業環境でNVIDIA GPUを使ってハードウェアサポートしてくれる素晴らしい展開
ー余談ー
映像編集でのNVIDIA GPUはイニシアチブがあり、ADOBEもこれを推奨。物理的にNVIDIA GPUが使えないMAC勢には不利で一部ハイエンドのCG屋さんやモーション屋さんが自作WIN機に移行した話を聞きます。
ただ、これPREMIREとAEにはNVIDIA有効だけど、DaVinciResolveやfinal CutXはAPPLE GPU(AMD/metal制御)に寄せているのでこちら快適
個人的にMAC使いは編集ソフトに選択の余地があればDaVinciResolveやFCXにシフトした方がいいと思う。PREMIRE+MACが今主流ではあるけど、時折つらい話を聞きます。少し自分も経験したけど、ちょっと苦行でした。
ちなみに弊社はWIN環境でハードもEDIUSに寄せて作っているので他のソフトを導入したらこれまた苦行になってしまう。
自分は仕事柄、どんなソフト、どんなコンピューターが必要ですか?と聞かれること多いけどソフト選びは仕事内容・OS・など多岐にわたる環境に左右されます。
ここがすごい その4 「レイアアウターのトラッキングやサードパーティプラグインの採用」
EDIUSの弱点といわれていたタイトラーやeffectの強化
この辺はライバルPremireやDaVinciが進んでいるから争い激化ですね
でも、番組制作などでこういうのがEDIUSにあるのは便利!
ただ、全然使いこなせないです。
最期に問題「ハードウェアへの障壁」
弊社では必ず各マシンにハードウェアプレビューを採用しています。
ポスプロなどの大げさな構成とiMacでのシンプルなマシンの編集、何が違うと思いますか?
↑ いまだにブラウン管モニターでプレビューする弊社マシン
都合3つのモニターが!!
これはハードウェアモニターを使うのです。専門的にいうとYUVモニタリングです。(通常のPCモニターはRGBモニタリング)
弊社ではDVDやテレビ放送などが多くいまだにインターレースのテレビ視聴ものが多いのです。(YOUTUBEだけならいらないけど)
その他、YUVモニタリングのメリットはいくつかあるのですが、
モニタリングだけはキチンとして編集するように育ってきています。
ところが今回のEDIUS Xではハードウェアの指定が厳しくなり
ついに自社製のハードウエアを使用不可にして(AJAとBMしか認めず)
国産ハードウェアの雄だった神戸CANOPUS時代を知っている自分からしたら信じられない。
現在、弊社のマシンでまだEDIUSXのハードウェアに対応したマシンがありません。今、最新ラップトップで簡単な作業をしているだけ
近日、最新のハードウエア+SDI→アナログオーディオ変換をかましてハードウェアをアップデート予定
株式会社汎企画 代表取締役 香月達行(48歳)