
映画「超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ 4k」フィルムスキャン考
映画「超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ 4k」
限定上映観ました。
まず劇場でアニメ観ない人ですが
40年前に起き忘れた作品で(TV版は勿論大好き)
アニメの4k作品を劇場でみる体験がまず貴重なので
無理して立川のTOHOシネマのレイトショーにお出かけしました。

技術的な話すると
35mmネガから起こした4kスキャンしたものを4kプロジェクターを劇場鑑賞することに価値があります。
そういうアニメはまずないのです。
アニメ映画はテレビのヒットから派生して劇場版を制作します。1980年代からテレビアニメは35mmから16mm撮影になり1990年代からデジタル作画になります。
なのでガンダムなどはテレビの16mmからブローアップして劇場公開していた。
例外がカリオストロの城や初期のジブリでこれは劇場公開前提で作られていて最初から35mm撮影のルパン3世カリオストロの4k版が綺麗過ぎて若いアニメファンを驚愕させた。
そして、本作マクロス
知らなかったですがこれも完全オリジナルで
ストーリーも違うんですね。
デジタル的な美しさより
手書きセルの緻密さ、筆圧などがコマ毎に展開されまるで動く絵画
youtubeでみるとクリアに見えた4kは劇場でみると、まるで油絵みたい。
過去のHDテレシネに比べると4kの高精細より35が持つラチチュードとHDR技術の進化で明部暗部ともに起きてきた事とエッジが立ってきた事が大きいみたい。
ただ、ファンが昔から指摘してたピンぼけはやはりあった。
当時、セルから35mmで撮影する際ミスってそのままなのだ。カット全部ボケてるからどうにもできない。
これはセルを探して再撮影するしか手がない
(アニメは素人ですが、ビデオの師匠がアニメ撮影者だったので当時の技術はある程度勉強させてもらった。)
当時はホントにスケジュールギリギリで
各スタッフの命を削って制作している様子が画面からつたわった。若き庵野監督も作画で参加。
作品としては素晴らしいですよ。
ホントに芸術品
自分がたまにいう
「フィルムは未来にいくとさらに綺麗になるフォーマット」
を具現化したマクロス愛覚えていますか
でも、ピンぼけはダメだね、普通の仕事でも気をつけなきゃ