DJI POCKET 2 Creator テスト&インプレッション
久しぶりの機材インプレッションです。
決定的な瞬間を相手にカメラを感じさせず、滑らかに撮りたい案件がありまして、弊社には20台くらいカメラがありますが、どれもベストでない。
市販されている機材でジンバル+一眼もiphoneもGoproも今ひとつ
ベストと踏んだのがDJI POCKET 2 である。
初代機の画質もかなり良かった(意外と暗部が強かった)もので
開封したまま設定確認だけして本日、シェイクダウンとインプレをうちのチビたちと撮影。
ざっと主な基本スペック(DJIより)
1/1.7インチセンサー/64MP写真/4K/60fps動画/HDR動画
なんといっても1/1.7インチセンサー
昔の業務用カメラ(1/2インチ)より大きい!
こんな小さいのにアイフォンやGOPROより大きいセンサーでSONYのビデオ(1インチカメラ)に近くなり画質は期待。
また、ジンバルの精度はどんなものか、、
ざっと動画にしました。
使った感想
・画質はかなり良好。1インチかと思わせるキレのある描写。それなりの被写界深度の浅さ(今日はNDフィルターなしだったが、つけたらかなり浅くなりそう)
・本日、強風につき音声はメタメタ。4点内蔵マイクで立体感ある音声が撮れるが、これは指向性マイク(風防付き)がよさそうだ。
取材では鋭指向マイクは絶対である。幸いクリエーターパッケージにて3.5 mmマイク入力が装備(この機材を選んだ理由の一つ)
・0.75倍ワイコンが有効。被写体に近づけ、GOPRO的な世界感もいける。音声でも優位に働く。ただ、マグネット脱着はいただけない。
早速、公園で落とした。キチンとマウントできる構造が欲しい。チビが見つけてくれたよかった!
・ジンバルはかなり良好。設定も操作もシンプルだけど動作はキチンとしている。何せカメラ(レンズ)が軽いし、固定物だからジンバル単体品より無駄がない。
・バッテリーは仕事ではきついかも、2時間もたなそう。これは内蔵だから交換ができずモバイルバッテリー装着が必要となる。それも本末転倒なので、バッテリーサポートグリップを購入(だんだんでかくなってくる)
・ワイアレスは素晴らしい。今日は手抜きしてウインドジャマーをつけなかったので、風音を受けているけど、必要十分な音質。取材対象にポンとつけ
とけば間違いない録音可能である。
・携帯をモニターにできるのは画期的。本体のモニターは小さく不安。IPHONEという高性能モニターをインターフェース経由で使えるので便利。
またアプリ経由で本格的なマニュアル操作で追い込んだ撮影が可能。
ただ、バッテリーかなり食うのと電話機を兼用はつらい。汎用モニターを使いたいがライトニング接続とTYPE-C.接続のみ
これもバランスが難しく、パーツを追加
【まとめ】
これは幅広く使える。大げさにいうとこれ1本で仕事できそう。
YOUTUBE、テレビ番組の取材、友人の結婚式、園の撮影でのお泊り保育、日常生活、オンボード撮影、固定カメラ、あらゆる場面で有効。
問題は小さすぎてお客さんが不安に思うことくらいか
振り回すカメラとしては画質はもう完璧、ビデオカメラを超えている(HDハンドヘルド機の1/3センサーよりはるかに大きい)
細かい描写で一眼には及ばないが、感度とダイナミックレンジは以外と懐が深い。
どうしてもフルサイズセンサーが必要でなければ、もうこいつで十分ではなかろうか。
ジンバルの問題はセットアップの時間。バランス取りなど大変。
DJI Pocket 2は秒で撮影可能。
あと、このコンパクトさ。このパックに三脚(超小さいが内蔵している)とワイアレスシステムとジンバルがこの小ささに収納されている。
なんか、撮影の概念も変えそうな本機。実はDJI商品初めてで・・この分野は国産機はとうてい太刀打ちできなそう。カメラとしてはSONYには及ばないがアイデアとイノベーションで新しい撮影スタイルを提案してくるのはすごい。
長くこの仕事やっていますが、DJI Pocket 2は新人。もっとうまくなってDJI Pocket 職人目指します。
株式会社汎企画 代表取締役 香月達行(49歳)