結婚式キャンセル日記 #1 -情報収集とコンサル-

戦いの前には準備が必要

結婚式場からのキャンセル料金の詳細見積もり回答を待っているのだが、何もしないというのは性に合わないので、何か行動してみよう。

帰宅後に、結婚式のキャンセル料の記事を読み漁る。

私と同じような境遇の人は多いようで、国民生活センターにも1月から4月で1500件を超える結婚式関連の相談が来ている。

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20200519_1.pdf
コロナウィルス関連全体の中で二番目に多いジャンルで、かなりの件数だ。ネットにあふれる記事を見ていくと、キャンセル料が規定通り満額で発生するかどうかは、　

当時の状況で社会通念上開催できる状況であるかが争点になることが多い　

とある。よし、それなら当時の状況証拠となるようなネット記事を集めよう。そして少しでも減額して傷を浅くしよう。

と考えた。

例えば4月直前までの感染者数の推移などだ。東京都のホームページからデータを引用してみたが、自分達が4月に挙式予定だったが、3月後半は、今見ても恐ろしい伸びだ。。。これは不安だよね。

こうしたデータは、法的に力はないものの、社会が混乱して開催が著しく困難な状況であったと主張できるはず。そう思って情報を集めて、まとめていた。理系男子にとっては、情報整理は苦ではない。

同僚に相談したら・・・

そこそこ調査が進んだところで誰かに交渉計画を見せて、意見を聞きたくなった。

そこで、会社の同僚に相談することにした。ダイさんだ。彼はいつも相談に乗ってくれる頼りになる同僚。

ダイさんのプロフィール

私と同じ部署の30代セールスマンで、業績は社内でもトップクラス。まさに交渉のプロ。外見はいわゆる"雰囲気イケメン"に属する。船舶免許保持。ラジオやポッドキャスト、本、Youtubeなどから情報を集めて勉強している。少し斜め上からの発言もあるが、彼を頼りにしている会社仲間は多い。

半分グチのつもりで相談したのだが、事態は思わぬ方向に向かった。

交渉の過程をコンサルしてくれると言ってくれたのだ。

こちらとしては、第三者に助言してくれることは大歓迎なので早速依頼。報酬は、豪華ランチということで決着した。百戦錬磨の軍師を携えて、少しワクワクしてきた。

最初に考えること-交渉とは何か-

半熟：それでは、背景を説明しますね。予想のキャンセル料は、見積もりの80％なので、今回の場合は、、、

ダイ：ちょっと待って。まず聞きたいのだけど。きみは、交渉とはどんなものだと考えている？

半熟：え？　今回の場合は、相手の提示してきた金額から少しでも自分に優位な条件を引き出すことですよね。そのために、情報を集めたり、法的な根拠を固めるのではないの？

ダイ：ウーン。それは交渉ではないね。訴訟ならそれでいいけど。私の考えている今回の交渉とは、例えばもともと100：100だったものが、ある出来事で50：50になってしまった。それをお互いが努力して70：70にしましょう。っていうイメージかな。

半熟：つまり、Win-Winを目指すんだね。

ダイ：私は、その言葉は好きじゃないな。交渉は勝った負けたで考えていくと、進まないことが多い。だから、意識としては、”お互いが仲間になって最良の道を探る”って感じのほうがより良い結果になると思うよ。

半熟：そうだねぇ。　確かに、今回なんて、天災みたいなものだから、どちらも状況が芳しくないね。あちらも、お客さんが延期やキャンセルで売り上げが落ちているだろうし、開催するにも今までとは違う内容で、徹底した感染対策が必要だもんね。自分だけが被害者だと思って、勘違いしてたな。。

ダイ：あと、50：50を70：70にするって言ったけど、それは別にお金だけではないことも注意してほしい。あくまで、満足度、感情的なことも含めて70を目指そう。

半熟：なに？満足度を含めてってどゆこと？とにかくキャンセル料の傷を少しでも小さくしたいのですが、、、

　[そんな心の余裕はこちらにない、一刻も早く決着付けたいんだよなぁ。]

ダイ：相手には、お金以外にも提供できるものがあるのならそれで解決できることがあるかもしれないって目線を持ってみたら？

半熟：んぅんん。ほかの選択肢ってこと？もう同じ環境で同じ内容の式は開催できないのだからキャンセル以外はないのでは？

ダイ：交渉の前に整理することが多そうだね。はは。

ダイさんは、交渉前に明確にすることがあるという。それは以下の三点。

現状の把握

自分のゴールの設定

そして

相手の状況把握

この３つを把握してから交渉しないといけないらしい。

これらを整理することをしてみようと、ダイさんは言った。

具体的な内容は次回に投稿したい。