明示するがゆえの、または、明示するための
言葉を、ねって、こねて
イメージを、投網で無理やり、引っ張り込んで
ここはどこなの? と、尋ねるまでもなく
油断なんてしなくても、とっくのとうに所在不明だ
さあ、言葉を
もっともっと
当てはめて、張り替えて、間引いたり、差し込んだり
さあ、もっと、そうだ、もっと
ああ、そうさ、所在不明さ
空を仰げど、天井しかないし
目を伏せたとて、床が見えるさ
それでも、それだとても、いま、ここは、どこでもないのだ
ここは
そこは
あそこすら
どこでもなくて
でも
だから
だからこ