【人事面から見たたった2つの経営手法とは】
組織を拡大する上で大切になってくるのが「人事」だ。
そこを組織する上で重要な方向が2つある。
①リーズナブルにやるのか
②宗教的にやるのか
このどちらかの方法になる。
①リーズナブルにやるのか
そもそもリーズナブルとは日本では安いという意味だと誤解されているが、本来は、「リーズナブル reasonable=合理的であるさま。納得できるさま。」
という意味だ。
すなわち、その人その人が納得できる高額な報酬を支払いながら客観的に組み立てる経営手法だ。
優秀な人材を採用できる事業であったり経営陣であればこの組み方をするのが理想であろう。
雇われ感覚に人がなってしまうのもマイナスだ。しかも、そんな雇われ感覚の人にとって都合のいい会社になる。
社員の勤続年数は高くなりネットでたたかれにくい会社になる。ただのっと時はすごく強い。いけていて給料もいい会社になる。人気がでて優秀な人材も採用できる。
②宗教的にやるのか
考え方から入れていく、カリスマ的なリーダーを必要とする組み立て方である。事業内容や経営陣があまりしっかりしていなくてもリーダーさえいれば作り込みやすい。
ただ拡大時にリーダーとの距離ができた際は崩れやすい。小さい組織の時はこのやり方がある意味で合理的であろう。
こうゆう会社は、業務内容や創業者や経営哲学にすごい魅力があって、社員の人たちは好きでサービス残業してでも働きたくなるような会社だったりする。
大体のベンチャーがこれである。しかし、大きくなってきてそうゆう人以外が出て来た時は、
好きで働く社員と同じペースで働かなきゃいけなくて、「やりにくい」と感じてる社員が出てくる。
大体こぼれた社員がネットでブラック企業とか書き出す。一部の社員は意外と労働満足度が高く、幸せだったりするのだが。
こんな種類の会社が宗教的にやっている会社である。嫌われること捨てることをある意味で選択できているので組織自体は非常に強いものがある。
実際に会社経営していくとファイナンスすることなくはじめた会社で成功していたり残っている会社のほとんどがこれだと思う。
ただ大手でもこれを実現してきた会社も多々あす。パナソニックなどはまさに松下幸之助の色が強い。
結局は日本企業においてはほとんどの会社がこうであるのかもしれない。宗教的であることでお金以外の価値を仕事に感じたいと考えている人が多いのだと思う。
皆の理想は①であろう。しかし①だと、人は自己を過大評価し犠牲にできないのでネガティブな状況になった際は経済的に人件費などが重くのしかかってくる。
雇われる気持ちとしては基準をいい時に合わせていることが多いので人件費を雇用されている側から考えるリーズナブルは実質価値よりも高いことが多い。
②は継続力は高いが俗人的なのでスケールしにくいのと、優秀な人が集まりにくく事業展開をしにくくなる。
どちらも長所と短所があるので誰が何をやるのかで決定していくのがいいだろう。
ただ倫理的な所だけはどちらを選択してもしっかり保たなくてはいけない。