西浦和也の怖イ話 どろたぼう

今回は秋田怪談ですが、雑談は沖縄の首里城のお話をしています。
首里城は残念ながら火事で補修中ですが、焼ける前の写真などを西浦和也さんが撮っていたので見ることが出来ます。
秋田の怪談では、妖怪泥田坊(どろたぼう)らしきもののお話。
この泥田坊という妖怪は、はっきりしたことはわからず正体不明なんですよね。
創作部分も強い妖怪ではあるのかもしれませんが、まったく無から出たものではなく、田の周辺で起きた事件や泥まみれで夜中に暴れる変な人の言い伝えが次第に妖怪として伝わったのではない思います。
三本指、一つ目で描かれている絵もありますが、人間が泥まみれになれば、そもそも両目を確認するのも難しいですし、指の数なんか数えられる訳もないからです。
もし正体が人間だったとしても怖くないかって言ったら怖いですよね。
意味もなく泥まみれの人間に田んぼで出会ったら「関わらんとこ……」って走って逃げますから。
妖怪は実害が少ない場合も多いので、何を考えているかわからん生身の人間のほうがよっぽど怖い場合ですよね。
ちょっと脱線してしまいましたが、怖い度数より奇妙度数が高い話ですので、そういうのが好きな方には特にオススメです(自分は奇妙話好きです)。

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