
雑草魂(2個中の2個目)
ピンク「で?結局どうなれば良いの?」
緑「雑草は、自分の強みを最大限に発揮して生きている。ただ、それだけ。」
橙「それだけ??」
緑「それだけ。きれいな花がきれいに咲く。においを出す花がにおいを出す。種を運んでもらうために食べれる実をつけて運んでもらう。それと一緒で、特徴が違うだけで、そこに何の違いもない。」
黄「で、雑草の特長は、どんな環境からでもその生命力で存在を示して自分たちの場所を獲得する。」
緑「そう。」
黄「んー…じゃあ、その雑草魂と言われてる状況の人と、雑草の在り方は似てるねぇ。となれば、別に雑草に置き換えること自体は間違ってないと思うけど。」
ピンク「間違ってないような気がする。」
緑「間違って…ないな。」
黄「間違ってないな。…何か失敗したな。」
緑「失敗したのか?…失敗したな。恥ずかしいな。」
橙「いやいや、そこじゃないよ。別に。雑草の在り方と、その人の在り方が似ている。雑草に似た強み持って、今ある環境を打破していくってのは間違ってないし、合ってて良いんだよ。」
ピンク「良いの??」
橙「そこはね。ダメなのは、表向きには良い風に言ってるけど、本当は雑草の価値を落とす。価値が低いと認識させると、雑草魂な人の価値も相対的に落ちる。で、そこからの上昇を、ものすごい事をしているという演出に使う。実際、雑草魂の人もすごいし、雑草もすごいけど、他人が魅せるためだけに、価値を落とすというのがダメ。なんじゃないの?」
緑「そう!それだ、それを言いたかったのだ。」
黄「何か助かったな。まぁ、おめでとう。」
緑「てめぇのせいだ!」