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新規MINIがTHE FRAME期を振り返る


音楽は自由なもので、好きな時に好きなだけ聴くものだと思っていた。
だから、ファンの人が再生回数のために同じ曲を何度も聞いたり、CDをたくさん買うことに抵抗があった。
そうやって作られた記録はただの記録であり、人々の記憶には残らないと思っていた。



今回新曲のリリース日が他のアーティストと被っており、1位を取るのは難しいのでは…とファンたちはざわついていた。
最初は悲観ムードだったSNSも、日を増すごとに「ここのショップは○日から安く買えます!」や「ビルボードに貢献するために○○しましょう」「MVを急上昇に載せるためにこれを守ってください」など対策を考え共有してくれる投稿が増え、私たちなりに頑張ろう!と活気づいていったことが印象的だった。


MINIになって半年。
彼らの人となりも知って、頑張ってほしい。活躍してほしい。彼らのやりたいことを全部やってほしい。という気持ちも強かった。
ブログやプラメやラジオで語られる彼らの言葉に励まされ、日々を生きている私は、恩返し(といえば大袈裟だが)をしたいと思い、このブログの最初にも書いた“ファンによって作られた記録”に対する考えを改めることにした。


まず私自身再生回数を稼ぐことやCDを積むことの何に対して嫌悪感を抱いているのか、考えてみた。
その結果、どちらも音楽を大事にしていないと感じるからという結論に至った。
記録のために再生回数を増やせば、ファンの母数が多いアーティストが有利になり、ファンは少ないが“本当に良い曲”が埋もれてしまうのではないか。

だが、このご時世そんな綺麗事を言っている私は時代遅れだった。
この世に音楽が溢れすぎている。いいと思った曲は声を大にしてアピールしなければ、その時だけの曲になってしまう。
大体私がこの曲いいな、新しい曲見つけたなと思う時は、誰かがおすすめしていたり、ラジオで流れていたりした時ではないか。それも誰かが、その曲を好きな誰かが、声を上げたから私の耳に届いたのではないか。
自分から“本当にいい曲”を探しにいくにはこの世に曲が溢れすぎている。
要約すれば、再生回数を稼ぐことやCDを沢山買うことは、みんなやってることだから、やらないと埋もれてしまう。ということだ。
この事を私はフレーム期でようやく理解した。

私は音楽の「今」しか見てなかった。
この先何年後かにこの曲に出会う人たちのことを考えていなかった。
私が好きなこの曲を、何度も何度も飽きる事なく聞いてるこの曲を、
今後この曲と出会う人が見つけやすいように、私と同じようにこの曲が好きだと言う人がこれからも増えるように、数字での記録を目印にして未来へ残したいと思うようになった。
彼らの音楽を、パフォーマンスを、
後世にずっとずっと残したいと思った。
数字として結果を残すことは、今の彼らの音楽を好きな人にしか出来ないことだとも思った。


THE FRAME、4曲とも好きなのはもちろん、カムバ発表前の謎解きだったり、楽曲制作やアートワークにメンバーが参加してたり、そういう背景も含めて色んな人に知ってもらいたかった。なので今回数字として結果を残せたことはすごい意味のあることだと思う。
まだINIのとこを知らない人にも届く結果だし、この接戦で興味を持ってくれた人もたくさんいるだろう。
今の世の中は音楽で溢れかえってるので、見つかるのを待っているだけじゃ難しい。
広く色んな人に知ってもらうには、今回数字で結果を残せたことは大きいと思う。


以下、リリース日前にメモに書いていた言葉。


今まで数字とか順位とか気にしてこなかった。
私が好きなものは、好きになるものは、数字として評価されてないものが多かった。
世間が評価していなくても、私は好きだから全然良かった。数字なんて他人の評価なんて気にしてなかった。
だけど世間は判断材料に数字を使う。客観的に見ても数字の結果はわかりやすい。
彼らの努力は決して数値化できないけれど、「頑張って良かったな。これからも頑張ろう」と思ってもらえるように、また新たな仕事に繋がるような結果になればなと願ってる。
今回の結果が「諦めるきっかけ」となってしまうのが1番怖い。


最後の一文が私の杞憂に終わって本当に良かった。
初日の順位が発表された時、頑張りが報われないと感じ、誰かの心が折れてしまわないか不安だった。
だけど、ショケでのメンバーのコメントを聞いて、不安に思っていた自分がアホらしく感じるぐらい、みんな前だけを見ていた。最大限にファンに感謝の気持ちを伝えてくれた。これからもっと頑張ると言っていた。


翌日からのファンの頑張りも凄かった。
店頭に置いてあるCDの在庫状況の共有や、ストリーミング再生の周知など、徹底した投稿でXは溢れかえっていた。
いつもは知らぬ顔で通り過ぎてしまう私だが、ファンの頑張りに感化され、気が付けば楽曲のダウンロードや、ストリーミング再生を教えられた方法でやっていた。


週末に特典DVDを見た。
映像内の彼らはニコニコ笑っており、ファンはみんなこの11人の笑顔を守りたいのだなと感じ、涙が出た。
Xを開くと在庫状況の投稿や、今店舗にいるので代行します!という投稿で埋め尽くされていた。
シリアルやトレカの付いていないCDを3枚会計で分けて買い求める姿は、愛以外の何物でもなかった。

そんなファンの姿を知ってか、メンバーがCDショップの店員に向けて、サイン入りのメッセージを送っていた。
おそらくメンバー発信で、メッセージを送ることになったのだと思う。(真相はわからないが)

またカムバが落ち着いた頃に、XでMINIに向けて感謝の広告が流れた。
INIの宣伝ではなく、ファン宛のメッセージということ、また今回のカムバでファンたちが情報共有のためによく使っていたXに、広告を載せたということが感動だった。


それからのINIの活動も目まぐるしい。
テレビ出演にラジオ出演、カバー曲も何曲も披露してくれた。SNSの投稿やプラメも欠かさず今まで通りで、おそらくファンコンの準備や韓国歌番組出演のための練習も沢山しているだろう。
もう少し休んでほしいなと思う一方で、INIならこのまま、この勢いのまま、行けるところまで行ってくれるだろうと期待もしている。
私も置いていかれないように、目を離さずこれからも応援していきたい。

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