回答の考え方〈ネタボケライフ〉
はじめに
こんにちは!ポレモロです。
ネット大喜利を始めて4ヶ月、ネタボケライフを始めて1ヶ月が経ちました。
少しずつですが結果も出てきて、嬉しいことにネタボケライフの最近10回ランキングでは何回か1位を取ることができました。
今回は一度自分の大喜利のスタンスを整理するために、僕のネタボケライフの回答の中からリクエストを頂いたものを解説しようと思います。
この記事の注意
まずはじめに断っておきたいのですが、この記事は僕が採っている手法を推奨するようなものではありません。あくまで、僕自身の大喜利観を一旦整理するという気持ちが一番大きいです。
ネット大喜利に限らずあらゆる表現物に於いて、固定化された勝つための方法論が跋扈してしまうことほど面白くないことは無いと思うし、文化自体も良くない方向に発展(衰退)してしまうと思います。
大喜利の一番の醍醐味は、人それぞれが自身に眠っているユーモアを呼び起こすことで、「その人が何を面白いと感じるのか」といった固有の価値観を共有し合えることにあると思うので、ここで解説する手法をそのまま真に受けるのではなく、自分が本当に正しいと信じる価値基準を軸にして頂ければ幸いです。
回答までの大きな流れ
お題やその時の調子によって適宜切り口は変わりうるのですが、大枠はこのフローに沿って回答を作っています。
就職活動を経験した方なら一度は耳にしたことがあると思いますが、GD(グループディスカッション)やケース面接でフレームワークを使って最終アウトプットを導くやり方に近いです。
ここではそれぞれのフェーズの細かい説明は割愛しますが、とけつだいこんさんが僕と似た考え方で回答を作っていたようだったのでこちらの記事( https://note.com/toketoketsu_dai/n/n2764c415e61b ) が参考になるかと思います。
回答の解説
①第3021回
便宜上、説明する回が前後していますがご了承ください。
このお題へのアプローチが恐らく三回の中で最も分かりやすかったので、こちらから解説します。
以下に僕が実際に残していたメモと並行して1つずつ見ていきます。
■お題の把握
まずここでお題と自分の認識にズレがないか確認するために、お題を自分で噛み砕いて再構築しています。
単純化しにくいお題だとこれくらい言語化しますが、場合によっては「こんな〇〇は嫌だ」や「〇〇にありがちなこと」といったような、お題の最小単位に近い形を目指します。
■方針の決定
次に方針を固めます。
この辺りはセンスの問題になるのですが、「こうしたら恐らくウケるな(こうしたらウケないな)」という感覚を一度言語化します。
実際にここでは、発言(このシーンのセリフ)というより、「なんか偶然起きちゃったこと」くらいを目指そうと決めています。
このままだとまだ考えにくいため、アイデアとしてこの方針に沿った軸を新たにいくつか定め、方向感を固めています。
「変なたとえをしちゃう」 「不器用に伝えてしまう」は発言に近いものではあるのですが、ここでは広く行動、現象と捉えました。
■回答の構築
最後に、先程決めたアイデアに沿って回答を作っていきます。
本来はここでお題に合いそうな単語をいくつか発散させてから(要素の抽出・発散)回答に組み込んでいくことが多いのですが、時間の都合上この回はお題から抽出した「怪我」という要素だけを拾って考えました。
スポーツで怪我をしやすい箇所といえばまず足かなと考え、「足を怪我した人をどうにかして慰めるけど失敗に終わってる」みたいな構造でいくつか回答を出しています。
3つ目の回答の気付き(〇〇の妖精のマネをする時はみんな標準語)が新鮮で面白いなと思ったのですが、このままだと淡白で勿体ない気がしたので、「足の話に執着」→「変態」、「不気味な標準語」→「宇宙人」の連想で、「足の精霊」を形容して締める形にしました。
「アニオタの外国人」という候補もあったのですが、少し既存の概念すぎる気がしたので「変態の宇宙人」を採用しました。
■整合性の確認
最後にもう一度お題と回答を並べて、整合性がとれているかを確認します。
先に決めた方針の「偶然性」は正直物足りないですが、命運を決める重要なおふざけのシーンなのに訛りが抜けてなくて失敗してるのがちょっとヘンテコで、かろうじて程度には偶然性をクリアしてるかなと感じました。
パッと見た時の印象も短考で出るような安易感はなかったのでこのまま投稿しました。
■結果
実際の順位は221人中26位でした。悪くないですね。
ただ、この回の1位回答がめちゃくちゃセリフ回答だったので少し驚きました。僕と同じ方向感(現象・行動)で考えた人が多かったので採点中の多少の裏切りが笑いに変わったのかもしれません。
最後に「ここを目指したかったな」と感じた回答を紹介します。
この回のリンク
https://bokelife.revinx.net/result/3021
②第3010回
この回はメモが残っていなかったので、残念ながらあまり当時の思考経路が再現できないのですがご了承ください。
結論から言うとこの回は1位だったのですが、メモが残っていないということは恐らく天啓のように降ってきたアイデアがたまたま上手くハマってしまっただけかもしれませんね。
これで終わると怒られそうなので、「フレームワークを後付けするならこうかな?」みたいなメモを新たに書いてみました。
■お題の把握
すごくシンプルなお題ですが、一応自分の中で咀嚼します。「ここまでやる」→「ついやりすぎてしまう」という簡単な変換ですが、これだけでも方向感がつくこともあるので意外と大事なフェーズです。
■方針の決定
1つ目の項は当たり前のことですが一応言語化しています。
本命は2項目で、このお題への回答が面白くなる方法としては「そこまでしなくていいだろ!」or「ほらそんなことするから」という2種類のツッコミのどちらかをしてもらえるような形に仕上げることだと直感的に思いました。
なのでそこから逆算したものを方針として設定しています。
■要素の抽出・発散、回答の構築
シンプルなお題で、場面設定が必要だなと感じたので、まず最初にお題と相性が良さそうな単語を思い付くだけ列挙しています。
ある程度出せたらその中から先程決めた方針と合うように回答を作っていきます。
4つほど出せたのですが、「釣り針」と「手先が器用すぎる人」の相性が抜群に良く、方針にもしっかり沿っていたためこちらを採用することにします。
牛の回答も面白さでは引けを取っていないのですが、「手先」というところから若干遠くなってしまっているので外します。
■整合性の確認
「釣り針を外す」という手先が器用な人のあるあるもクリアしているし、肝心の「ここまでやる(やりすぎてしまう)」の部分も、針先にある歯というパーツに連動して上手いこと「そこまでしなくていいだろ!」を導けています。
「魚」という言葉を使っていないのも綺麗ですね。自分の中では完璧に近い出来です。
■結果
結果は128人中1位でした。アッパレ!
上位の回答は、現実世界では絶対に起こらないであろうものが多かったです。たしかに「ここまでやる」を大喜利的に解釈すると、そこまでファンタジーに拡大しても良かったかもしれません。
ちなみに2位の方も僕と同じで現実世界でのあるあるに近い構造でかなり上手でした。
この回のリンク
https://bokelife.revinx.net/result/3010
③第3018回
3回連続で画像お題が続いた最後の回なのですが、前2回に体力を使ってしまってこの回はあまり時間をかけられてなかったです。メモも少し不完全ではあるのですが頑張って解説します。
■お題の把握
画像お題は最初に要素をくどいほどに言語化しています。
表現が正しいかは分からないですが、盲目の人にも伝わるくらいを目指してます。
そしてその中からボケに必要な要素を上手く切り取ります。
■要素の抽出・発散
なぜか方針から決めず発散から入っていました。ちょっと雑な考え方だと思います。反省。
とりあえず色々単語を思い浮かべていく中で、「ヒッチハイク」がこのお題の説明役にピッタリだと感じたので、ここでヒッチハイクを軸に回答を考えることにしました。
てかジャイロボール何?
■方針の決定、回答の構築
本来ヒッチハイクは大枠で「人→車」に作用するものなので、これを「人→猫」に作用させたらトンチンカンで面白いんじゃないかと考えました。
なので、この場面を「猫を車扱いしてるヤバい人達に絡まれる猫」という風に解釈して回答を作りました。
車扱いされた猫がどんな気持ちになるかに感情移入してみたところ、「トランクが開く」という本来生き物に備わっていない機能に凄く不安を感じるだろうなと思い付きます。
よく画像を見ると、2人とも危なそうな農具のようなものを持っているので上手く補完し合うだろうと期待して、このまま投稿しました。
特にダメなところはなかったので、整合性の確認はパッと済ませています。
■結果
結果は210人中26位でした。これも悪くない。
ただ、上位の回答を見るともっと歯切れよく変なことを言っていたので、ここまで理屈っぽい回答はしなくてよかったなと感じます。
僕の持ち味でもあると思うので安易に迎合しようとは思わないですが、そういった方向に収束する回答も目指したいです。
この回のリンク
https://bokelife.revinx.net/result/3018
まとめ
自分はまだあまり目立った実績もないので、どの口が言ってるんだ感満載のnoteになってしまいましたが、これからもっと成長していけたらなと思っているので温かい目で見守って頂ければ幸いです。
拙い文章になってしまいましたが、少しでも楽しめた方がいれば嬉しいです。気が向いたらまた別の機会にこういった記事を書くことがあるかもしれません。
その時にはもっともっと説得力のあるプレイヤーになるぞー!
それでは!!!
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