[エクストラ]相手の山札がすごい勢いで無くなるデッキ
こんにちは、こんばんは、ハムです。
早速ですが、これを見てください。
めちゃくちゃ面白そうじゃないですか〜!
古いカードと変なデッキを愛する人間の一人としてこれは参加しない手はありません。
というわけで私もテーマを決めてデッキを作りました。
ズバリ、「相手の山札がすごい勢いで無くなるデッキ」
今回はなんとデッキが3本立てです!新弾要素も含まれちゃったりして。
では早速見ていきましょう。
エントリーナンバー1番 - マルヤクデエンブオー
まずはこちら、マルヤクデエンブオーです。
自身の炎エネルギーの枚数分相手の山札をトラッシュするワザ「つらなるほのお」を持つマルヤクデと、
手札から炎エネルギーを好きなだけポケモンにつけることができる特性「れっからんぶ」を持つエンブオーを組み合わせることで、スタンダードレギュレーションでは到底実現できないような枚数のカードを一気にトラッシュすることができます。
また、マルヤクデが倒されてしまったとしても、
このエネルギーポーチをマルヤクデに付けておくことでエネルギーを一気に手札に回収、次のマルヤクデに続けざまに大量のエネルギーが付くことで連続しての大量トラッシュを実現します。
・使い方
1.まずは後攻を取りましょう。カプ・テテフGXの特性「ワンダータッチ」を使い、アズサを持ってきてポカブとヤクデとカビゴンを持ってきます。
2.バトル場のポケモンにエネルギーを貼って逃げます。カビゴン以外のポケモンは全て逃げるために必要なエネルギーが1のポケモンを採用しているので簡単にカビゴンが前に出てきます。そのままカビゴンの特性「くいだめ」でパーツを集めていきましょう。
3.カビゴンが倒されたらメイを使って足りないパーツを一気に持ってきます。そのままエネルギーポーチのついた10エネマルヤクデを出して相手の山札を焼き尽くしましょう。
・ここがすごいぞポイント
1.エネルギーがたくさん付いて気持ちがいい
分厚い基本エネルギーの座布団に鎮座したマルヤクデは壮観です。
2.コンボ達成難易度が低い
こんなデッキの見た目ですが、意外とよく回ってくれます。炎デッキはサーチ系のサポートカードが非常に豊富なのがいいですね。
・ここがダメだよポイント
1.相手の山札をトラッシュして勝つしかない
正直残りのデッキ全てに言えることなんですが、このコンボ達成のためにデッキ構築を全力で歪めているので相手の山札をトラッシュして勝つ以外の方法がありません。
2.搦手に弱い
エネルギーポーチは相手のワザのダメージできぜつしないと発動しません。そのため、ワザの効果できぜつさせたり、エネルギーをトラッシュしたりといったワザに非常に弱いです。
エントリーナンバー2番 - クレベースモスノウ
続きまして、クレベースモスノウです。
自分の山札を上から3枚トラッシュし、その中の水エネルギーの数×3枚相手の山札をトラッシュするワザ「ひょうかいくずし」を持つクレベースにエネルギーをモスノウの特性「ひょうせつのまい」で3枚付け、
マオで水エネルギーを2枚山札の上に持ってきて、
続けてミュウツーの特性「マインドリポート」でマオを山札の上に戻し、
ヤレユータンの特性「さるぢえ」で山札の上のマオと手札の水エネルギーを入れ替えることで、山札の上3枚が水エネルギーだけになります。これでクレベースのひょうかいくずしの効果を最大限発揮しつつ、次のターンにもう一度マオを使うことで連続して相手の山札をトラッシュしていきます。
・使い方
1.まずは後攻を取りましょう。ジラーチEXの特性「ほしのみちびき」を使い、アズサを持ってきてカチコールとユキハミとジラーチを持ってきます。ついでにヤレユータンも出せればGood。
2.クレベースにエネルギーを3枚とねがいのバトンを付け、マオで水エネルギーを山札の上に置き、ミュウツーのマインドリポートでマオを山札の上に置き、ヤレユータンで手札の水エネルギーと山札のマオを入れ替えます。
3.相手の山札を9枚ずつバリバリと砕いていきましょう。
・ここがすごいぞポイント
1.難しいので決まると気持ちがいい
かなり複雑なコンボなので上手く決まった時の爽快感は一番です。
2.ドヤ顔指数が高い
「なるほど、その手があったか!」と相手を驚かせる度合い(これをドヤ顔指数と呼びます。)が高く、気持ちよくなれます。
・ここがダメだよポイント
1.コンボ達成難易度が高い
難しいコンボは決まると気持ちがいい反面、当然実現は難しいものとなります。
特にこのデッキはコンボに必要なパーツが多いので上手くいかないことの方が多いです。
2.息切れしやすい
上手くコンボが決まっても、続けてコンボをするためには追加の水エネルギーと回収ネットが必要です。これがとにかく厳しいのです。
エントリーナンバー3番 - ココロモリサーナイト
最後に、新弾要素をふんだんに取り入れたココロモリサーナイトです。
自分の超エネルギーの枚数分相手の山札をトラッシュするワザ「ジェットウーハー」を持つココロモリに、
ドローとエネルギー加速を兼ね備えた特性「アルカナシャイン」を持つサーナイトでエネルギーを加速し、
加速したエネルギーを2倍にする特性「サイコミラージュ」を持つサーナイトを組み合わせることで凄まじい爆発力のジェットウーハーを生み出すことができます。ねがいのバトンで引き継げる3枚のエネルギーでなんと6枚も山札をトラッシュすることができ、そこにさらに加速したエネルギーを組み合わせると・・・?
・使い方
1.まずは後攻を取りましょう。バトル場にラルトスがいて、超エネルギーとコロモリが手札にある場合はカプ・テテフGXの特性「ワンダータッチ」を使い、ミツルを持ってきてキルリアのワザ「ミラージュステップ」でキルリアを大量展開します。そうでない場合はアズサでラルトスとコロモリを並べておきましょう。
2.サーナイトの特性「アルカナシャイン」でココロモリにエネルギーをどんどん付けていきます。特性「サイコミラージュ」のサーナイトも準備してねがいのバトンを装備したら準備完了!
3.相手の山札を吹き飛ばしていきましょう。
・ここがすごいぞポイント
1.爆発力No.1
エネルギーの枚数を2倍にするサーナイトがいるので、エネルギーの枚数によるデッキ構築上の制限を受けにくいところが他のデッキにはない強みです。
2.なんなら普通に戦えてしまう
サーナイトはワザも強いので普通に戦うことができます。むしろそっちの方が間違いなく強いです。コンセプト全否定になってしまいますが・・・。
・ここがダメだよポイント
1.エネルギーが全然付かない
アルカナシャインは確かに強いのですが、思っていたよりも全然エネルギーがついてくれません。
2.サイド落ちの影響を強く受ける
キルリアとサーナイトに強く依存したデッキなので、とにかくキルリアとサーナイトがサイドに落ちないことを祈りましょう。
まとめ
さて、ここからは少し真面目な話になります。ここまで読んでくださった方ならばなんとなく想像がつくでしょう、これらのデッキは全く実戦に耐えうる性能のデッキではありません。とにかくコンボの要求パーツが多く、デッキの構築が歪みまくる上に決まると気持ちいいだけのコンボなのでリターンもさしてあるデッキではありません。ではなぜこのようなデッキの開発に勤しむのか、それには2つの大きな理由があります。
まず1つ目に、ポケモンカードが好きで好きでたまらないという点です。一般的に遊ばれているスタンダードレギュレーションももちろん楽しいのですが、非常に広いカードプールのエクストラレギュレーションであれば、普段のスタンダードレギュレーションでは絶対にできないようなコンボがたくさん実現できるのです。カードリストを眺めて、例えば新弾のカードも昔のアレと組み合わせるとすごい化学反応を生み出せる・・・このコンボは絶対に楽しい、強い、でも実際にやってみるとそうでもなかった、はたまた思っていたよりもずっと強力だった、そんな喜び、気付きを与えてくれるのが長い歴史を持つポケモンカードの魅力の1つでもあり、これこそが私の愛してやまないポケモンカードの姿なのであります。
2つ目は、競技としてポケモンカードをやる上での「引き出し」を増やすためです。こうしたデッキを大量に作ることで、あらゆるカードに目を通すために自然とデッキ構築におけるカードの選択の幅が広がっていきます。選択の幅が広がれば当然人よりも何倍も自由にデッキを組むことができます。また、組んだデッキがどのくらい上手く回るかの知識を蓄えることにもつながります。デッキ構築における「勘」の部分を養っているわけですね。さらにはあらゆるコンボに挑戦するためにプレイングも自然と養われていきます。こうした経験の積み重ねからとんでもないデッキが生まれることもよくあるのです。
とにかく、普段ジムバトルの優勝レシピや自主大会、大型大会の情報を追っているだけでは絶対に味わえない楽しさがエクストラレギュレーションにはあるのです。皆さんもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。どんなデッキでもいいんです。まずはデッキを作ってみましょう!
ところで、エクストラレギュレーションよりもよりディープな世界があることをみなさんご存知でしょうか。その名も殿堂レギュレーション。さらに多くの強力なカードでデッキを組むことで、ここに掲載したデッキもさらなる強化を遂げることができます。興味がありましたらぜひこの世界も覗いてみてはいかがでしょうか・・・。