あまりにも気軽にお金を使わせようとする人たちが多い件について
お金の話題は身近な人に対してこそタブーだ。
いくら貯金があるとか、いくら稼ぎがあるとか、投資をしているとか、していないとか、そういうことは一切触れてはいけない。
そこは皆非常にモラル意識を持っているのに、なぜかお金を使うという段階になると、あまりにも無頓着な人が多いように感じる。
仕事に文句はたっぷり言うのに、なぜかその仕事で稼いだお金を使うことに、全く躊躇も躊躇いもない人々。
例えば毎日X(旧Twitter)で上司や仕事環境の文句を言うくせに、高いカフェをハシゴし、しょっちゅう飲み歩き、ネイルに金をかけ、物販を買い漁り、通いもしないジムに入会し、ローンで新築の家を買い、保険に入り、車を買って駐車場代と税金を上乗せして払う。
彼らが消費する分に私への影響はないから、まだ良い。もっとタチが悪いのは
私にお金を使うよう悪気なく強いてくる人々だ。
友人1: 誘われ写真家の展示に行ったら、写真家は展示と一緒に販売していたグッズを買うよう圧をかけてきた。
友人2: マッサージの練習台になって欲しいと何回も誘ってきて、下手くそだたので割と辟易していたのだが、今度はそのマッサージからお金を取ると言い出した。しかもマッサージ終わりに私が夜ご飯を奢る前提だ。
ご飯代とマッサージ代で少なくとも約5千円が飛んでいく計算になる。
ちなみに私から会いたいと誘ったことは一度もない。
友人3: 保険の勧誘をしてきた。私を保険に加入させることで友人にどのくらいバックマージンが入るのか聞いたら、若干逆ギレていた。
お気付きだと思うが、私は極度の貧乏性だ。
会社員時代はボーナスには手をつけず、給料日が来ても特に何も買うことなく、ひたすら貯金に努めてきた。
住まいはシェアハウスで東京にして家賃2万円。毎日自炊。服は買わず、物は極力持たず、美容院は無料のカットモデル。
不用品が出ればメルカリで必ず売る。
つみたてNISAとIDECOを始めてからお金がお金を産むことを知ってしまい、貧乏性がさらに加速した。
わかっている。この社会では私が少数派だ。
皆が何も考えずにお金を使うからこそ、この社会に潤沢にお金が流れ、回り回って社会を豊かにしているのだと。
しかし、やはりどうしても苦言や疑問を呈さずにはいられない。
「あなたが今買った物やサービスは対価として支払ったお金と本当に同等の価値を持っているか?」
お金とは、時間とほぼ同義である。
もっと詳しく説明すると、お金とは自分自身の人生をそのままお金という価値に変換した物とほぼ同義であると考えている。
「あなたが今買おうとしているものは、あなたの人生の一部を差し出すのと本当に同等の価値を持っているのか?」
買った物の価値は手放す段階になると、ほぼ0円の価値しかないか、ゴミにしかならない。もしくは処分費用がかかる。
私はお金を使わせようとしてくる人々がうざいという理由でこの文章を書いているのだが、強いていうなら、もう一つ理由がある。
「もしあなたが散財せず貯金して投資に回していけば、きっと仕事がいつでも辞められる余裕ができて楽になるよ」と言いたいのだ。
しかしそれは前述した通り、この社会ではタブーなので心の中にしまっておく。
もっとみんなが仕事に追われず、世間に踊らされることなく自分の好きな物を見極めて買えて、将来に不安のない社会がくることを願って。