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Appleの3日間連続発表、進化の影に感じた疑問

一昨日から突如、Appleが3日間連続でMacの新製品を発表した。
同じようなことは4年前にもあったが、また同じことが起こるとは思ってなかったので、すごいワクワクした。
特に、どの製品も多少は進化を遂げていて、1人のAppleファンとしては嬉しい限り。

ただ私自身、その発表について思うところがあるので、今回はそれに関して話させてもらおうと思う。

3日間の製品発表の概要

Appleは、iMac、Mac mini、MacBook Proの新モデルを発表した。
これが3日間にわたって行われた。

今回は、新しいM4チップが搭載されているということで、性能面でも大きな進化が期待されていた。

各製品の詳細

まずは、初日に発表されたiMacから。
新しいiMacは、M4チップを搭載しており、グラフィック性能が大幅に向上している。

・M4チップをMacで初搭載
・メモリの最低構成が16GBに増量、最大で32GBへ
・12MP UWカメラ(名称変更)
・背面のThunderboltポートが最大4発に追加
・背面カラーがパステル調に(カラー数は変わらず)
・Nano-Textureガラスのオプション

Apple lncより

M4チップはクリエイティブな作業をする人にとって特に嬉しいポイント。
最低メモリが16GBになったのも嬉しいポイントだ。
(iMacに関してはこの記事でまとめてるから良ければご覧ください)


次に、Mac mini。
これが一番進化したと言っても過言ではない。

コンパクトなデザインながら、パフォーマンスは抜群。
しかも、今回は14年ぶりにデザインが変更された。
(4辺が短くなり、さらに体積も半分近く減少した)
さらに、M4・M4 Proの2つのモデルから選択可能なのもとても嬉しいポイント。

〜進化点〜
・4辺12.7cmでめちゃ小さく(半分以下に)
・本体全面にUSB-Cポートが2発
・新しくM4チップとM4 Proチップを搭載
・M4モデルは背面にThunderbolt 4ポートを3発
・M4 Proモデルは背面に新しいThunderbolt 5ポートを3発搭載
・M4モデルは最低構成が16GBメモリに増量、最大32GB
・M4 Proモデルは最大構成で64GBメモリまで対応に
・M4モデルは6K2枚+5K1枚のディスプレイ出力可能に
・M4 Proモデルは6Kディスプレイを最大3枚出力可能に
・Macシリーズ初のカーボンニュートラル製品

Apple lnc

ただ、価格が1万円アップになってしまった点は悲しい。
(そのかわり、最低構成が16GB〜になったから実質的な値下げであると思ってる)
また、電源ボタンが後ろだったりと、一部からは批判の声が聞こえてくる、

(Mac miniに関してはこちらの記事でまとめてるので良ければご覧あれ)

最後に発表されたのが、MacBook Pro。

M4 MacBook Pro

M4 Maxモデルも用意されていて、データ転送速度が最大120Gbpsに達するというから驚きだ。
(Mac mini/MacBook ProのM4 Proモデルも同様に120Gbpsに達する)

M4ファミリーが揃った

これも最低容量が16GB〜になった。
(それと同時にMBAも全て16GB〜になった)
やはり、8GBじゃ全く足りないということにようやく気づいたのだろうか。

MacBook Pro

〜進化点〜
・M4とその上位M4 Pro/ M4 Maxを搭載
・屋外SDR輝度1000nitsのLiquid Retina XDRディスプレイ
・Nano-textureディスプレイのオプション
・Center Stageとデスクビューに対応したUW 12MPカメラ
・M4モデルには3発のThunderbolt 4ポート
・M4 Pro以上のモデルには3発のThunderbolt 5ポート
・M4 Maxモデルは6K3枚+4Kの4枚出力に対応
・史上最長24時間持つバッテリー
・Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応

Apple lnc.

ここからは、発表で私が個人的に思ったことについて。

まず、Apple intelligence

やはり、発表の中でAppleがAIを強調しすぎているのが気になった。

「「「「「Apple  intelligenceのために設計」」」」」

日本語での対応は2025年〜であり、しかも英語ですらまだまだ使えない機能が多いから、もう少し控えめにしてほしいなと思った。

しかも、Apple  intelligenceは過去に発売されたMチップ搭載機種ならどれでも使用可能だ。べつに、今回発売された機種じゃないとできない機能でもない。
それなのに、「Apple  intelligenceのために設計」とあたかも今回発売された機種でしか使用できないかのような表記はあまり良くないかと感じたし、これは消費者に誤解を与えかねないのではと思った。
(これはMacに限ったことではない、iPhoneも同じように記載されている)

AIの機能がどれだけ便利かを強調するのはいいけど、実際に使える環境が整っていないと、ユーザーは困惑すると思う。

Intelとの比較について

それから、Intelとの比較が多かったのも気になった。
どんだけ古いMacと比較してるんだよ、って感じ。
確かに、M4チップはすごいけど、Intelの古いモデルと比べてもあまり意味がないように思う。
新しい技術の良さをもっとアピールしてほしい。

2020年以前のWindowsとの比較があったりした
MacBook Proのバッテリーの比較もとても古い機種との比較

Mac miniは最後が良かった

今回の発表の中で、これが一番進化した製品だと思う。
コンパクトでありながら、パフォーマンスは抜群、それでいて価格は10万円以内に抑えてくるコスパの鬼。

ただ、それを最終日ではなく2日目に持ってきたのはあまり良くなかった。
最後にMac miniを持ってきたら、もっと盛り上がった終わり方をしたと思う。
とはいえ、MacBook Proに関しても、その進化には驚かされた。

商品サイクルを見直したほうがいい

もう、Apple製品も最大点に到達しつつある気がする。
やはり、それを打開するには、サイクルを見直すのが1番良いのではと思った。

Macの現状サイクルは、
・M chip ファミリー/MacBookシリーズ:1年おきに発表
・Mac mini:2年おきに発表
・iMac:1〜2年おきに発表
・Mac Pro/Mac studio:不明

これはもっと伸ばしてもいいのではと思った。
少なくとも、Mチップは2年に1回の更新でいいと思う。
MacBookに関しても2年おきでいいと思う。
そうすることでもっといいものを開発してほしいし、私たちを驚かせるような商品を出してほしい。

よく価格を抑えられたなと

価格については、嬉しいニュースがあった。
MacBook Pro・iMacは同じ値段で、Mac miniは1万円アップだけど、メモリが16GB〜になったこともあり、とても安いなと感じた。

特に、Mac miniなんて10万円以内でM4のPCを買えるなんてすごいなと純粋に感じた。

最低が10万を切る

この円安の時代に、性能が向上しているのに価格が据え置きというのは、ユーザーにとってはありがたいことだ。

ただ、進化のポイントが少ないのはとても悲しい。
もうMacBookなども最高点に達してる気がする。
価格は多少上がってもいいからもっと進化させて欲しかった。
先ほども言った通り、2年に1度の発表などにして、開発期間をもっと長く持ってほしい。


全体的に見て、今回の発表は面白かった。
新しい技術やデザインが盛り込まれていて、Appleの進化を感じることができた。特に、価格が据え置きだったのが嬉しいポイント。

しかし、Appleも停滞期なのか、古い製品と比較したりひたすらApple intelligenceをアピールしたりとイラっとする点が多かった。 

そういった点を直してほしいとまでは言わないが、少しは改善してほしい。

とはいえ、これからのApple製品がますます楽しみではある。

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