親知らず×痛み×優しさ
親知らずを抜いた
上と下、合わせて2本
とても痛い
2本同時に親知らず抜いていいんだ、
という気持ちになった
親知らずを抜くときは身体に負荷がかかる
亡くなる人もいるらしい
改めて、2本同時に抜いていいんだ
施術前に説明を受ける
顔には大事な神経がたくさん通っていて下の歯は神経の近くに生えている
そのため、抜歯時に神経を傷つけてしまうと顔に痺れが残ってしまう場合があるらしい
今までの人生の中で1番痛くて、嫌な時間だと感じる
施術時間は、約1時間半
長いな……
施術前、楽しみがないジェットコースターのような気持ちになる
これから始まる、不快感に身構えて気持ちを整える
始まるとあとはただ耐えるのみ
仏教の修行で洞窟に閉じ込めてもらって、
生きたままミイラになる修行とかすごく怖いだろうな
誰が考えたんだろう
施術中思い浮かんだのは親の顔だった
きっと死ぬ前に思い浮かべるのも似たような事なんだろうな
最期を疑似体験できてよかった(と、思うようにしよう)
あと、基本自分が嫌な体験をすると他人に優しくなれると思う
歯1本、治療するだけでこんなにも怖いし、痛い
なんで戦争するんだろう、痛みを感じたことがないのか忘れてしまったのか
戦争は大げさかもしれない、
身近なことでも考えれる
相手を不用意に傷つける言葉をなぜ言えるのか
自分がされて嫌なことは、他人にしちゃ駄目
なぜ駄目なのか
他人にしていることを、
自分にされた時にやめてほしいは筋が通ってないからかな
「目には目を歯には歯を」のハンムラビ法典は紀元前18世紀に作られた同害報復の考え方だ
そんな昔から、「他人にして行った行為は、自分にも返ってきた時に筋が通らない」はそんなに昔から考えられてたんだな
だから、嫌なことを経験するたびに
こんなに自分が嫌なんだから、他人にしないでおこうということが増えた
だけど最近は冷たい、痛みを忘れた人が目につくようになった
自分の視野が広がったからなのか、
痛みを感じたことがない人が増えたのか、考えさせられる
そんなことを歯の治療中ずっと考えてた
きっと治療前より優しくなれた気がするよ
けど、痛いね
歯を大事にしよう