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【3Dプリンターの印刷失敗】FEPフィルム交換の注意点

光造形式の3Dプリンターで印刷したところ、印刷物がいびつに歪んでいました。
理由を確認すると、直前に交換したFEPフィルムの張りが弱かったことが原因でした。もし、印刷物の歪みが気になる場合FEPフィルムの弛みが原因かもしれませんのでチェックしてみてください。

参考に今回の事例を載せておきます。

FEPフィルム

光造形式3Dプリンターでの印刷には、パレットの底面に取り付けられたFEPフィルムが重要な役割を果たします。このフィルムが傷ついたり劣化すると正常に印刷ができなくなるため定期的な交換が必要です。

今回は、FEPフィルムを交換する際に失敗しました。
同じように交換を検討している方の参考になれば幸いです。


使用したFEPフィルムと交換の流れ

通常は、純正品のフレーム付きFEPフィルムを使用して交換を行っています。純正品はフィルムがフレームに固定された状態で提供されるため、交換が容易で、作業時間の短縮にもつながります。
ただし、1枚あたりのコストは高めです。

今回はコストを抑える目的で、Amazonで購入したフレームなしのFEPフィルムを使用しました。

この製品は6枚入りで、1枚あたりの単価が低いため、純正品と比較して経済的です。
しかし、フレームが付属していないため、現在使用中のフレームを再利用し、自分でフィルムを張る必要があります。


失敗内容

1. フィルムの張り具合

フィルムをフレームに張る際、十分なテンションをかけることができず、緩んだ状態で固定してしまいました。この状態では、3Dプリンター印刷中にFEPフィルムが引っ張られて、印刷物が歪む原因になります。

2. フレームの扱い

使用済みのFEPフィルムを取り外す際、フレームに無理な力を加えてしまい、フレームを割ってしまいました。純正品のフレームが1つ残っていたのでそちらに張りなおしましたがフレームの予備がなかったら印刷ができないところでした。


FEPフィルム交換時の注意点

  • フレームを剥がす時は慎重に
    2枚のフレームの間にFEPフィルムを挟んでいますが、使用しているレジンで張り付いていて剥がしにくいです。無理な力をかけるとフレームが割れることがあるので、IPAなど溶剤で溶かすか少しずつ隙間を開けるようにして無理に引きはがさないようにしましょう。

  • フレームは予備を1式用意しておく
    メーカーによってもパーツは違いますが、フレーム交換時にフレームの破損は起こりうるので可能なら予備を持っておくのが確実です。
    私はNOVA3DのBene5を使用していて、下記のフレーム付きの交換パーツをAmazonで購入して利用していました。
    まぁ、このフレームを今回割ってしまい純正品のフレームに戻したのですが、1つ割ったので純正品フレームにフィルムを張るときには慎重になれました。

  • ちなみに、こちらの製品はフレームに最初からFEPフィルムが付いた状態で販売してくれているので交換は簡単でした。ただ、あまり持ちがよくなかった印象(使い方かも?)なのと、1枚の単価としては割高なので
    今回、別のフレームなしFEPフィルムを購入しました。

  • フィルムの張り方を慎重に行う
    フィルムをフレームに張る際、均等なテンションをかけながら固定することが重要です。
    作業になれないと基本緩みがちです。
    なのでしっかり張った状態を保てるようにねじを一本刺すごとにしっかり引っ張って次のねじを刺す時に弛みがないようにしましょう。

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