助産師がお産する話 【 長男編 】
こんにちは ( ⸝⸝⸝ˆˆ ⸝⸝⸝)
助産師フォトグラファーの たかしま です ♪
そんなん誰が興味あるねん案件なんですけど、
助産師でも産むときはみなさんと同じ、
不安も怖さも喜びも幸せも、というお話♡
こんな人もおるんやなーと、ゆるりと
ご一読いただけたら嬉しいです ♡
わたしには子どもが2人おりまして、
もうすぐ5歳と、2歳になる男の子たち。
それぞれに、バースレビュー(お産の振り返り)を
していきます ☆
【 長男編 】
・産院選び・
わたしは妊婦健診〜お産まで、ひとつの病院で診てもらえたら安心だなと、自宅から車で1時間以上かかる病院まで毎回妊婦健診の際に通っていました。
なぜその病院を選んだかというと。
☑︎友人のおすすめ(スタッフさんや院長の優しさ、ごはんのおいしさ)
☑︎実家に里帰りしたかったので、実家の近く
☑︎母乳外来併設で、ケアもしっかりしてくれそう
☑︎全室個室でキレイ
☑︎立ち会い、面会OK
☑︎何かあって搬送されるとしても、実家の近くで土地勘もある大病院だろう(知らんけど)
てなもんで選びました。
結果
↓
病院全体で、ママに負担の少ないような優しい言葉掛けが飛び交っていてすごくいい雰囲気!
これはリピーター増えるわ〜と思いました。
・つわり・
妊娠してまず訪れるのがつわりの方、
多いですよね。
長男のときのつわりは、
「食べづわり」でした。
空腹が気分悪くて悪くて。
飴ちゃんや小さいおにぎりを
こそっと食べながら仕事してました。
だいたい妊娠14週頃には落ち着いてたような。
(もはや記憶が遠い…)
・妊娠中・
妊娠8ヶ月まで夜勤もしたり、
お仕事おやすみすることもなく
割と元気な妊婦さんでした。
でも本音を言うと
大きなお腹で働くの、
めちゃめちゃしんどかったです。
いろいろせなあかんことはあっても
身体はサクサク動かないし、
動きっぱなしで腰は毎日崩壊してて、
帰ってソファに寝転がると
腰痛がひどくて起き上がれなくて。
動くし横になれないからお腹も張るし、
なけなしの張り止めを内服して
副作用で手が震えて動悸がして、
これじゃルート取られへんがな!
(=点滴するための針を留置できない)
と思いながら仕事をしていました。
妊娠、出産は病気じゃないとは言われるけど、
お腹に自分とは別の生き物が入ると
単に重みだけではない、
身体はすごく変わるんですよね。
身体にくる人も居てれば
心にくる人も居てはります。
妊婦さんへの労りは、
自分が妊娠してみてより一層強まりました。
妊婦さんは息してるだけで称賛!!
・バースプラン・
妊娠後期に入ると、
「バースプラン」と言って
自分の出産をどうプランニングするか
そのためにどうするのか、
出産後のことも含めて、
助産師さんとお話する機会があります。
あらかじめ用紙をいただいて記入して、
それからお話をするんですけど。
わたしは働く産院で
助産師外来を担当させていただくこともあり、
様々なバースプランを拝見させていただきました。
基本的に「なるようにしかならんよね」精神なので
あまりこだわりも強くなく。
____________
・分娩中は、優しく声をかけてほしい
・帝王切開になるときは、できれば横切りが良い
・母乳は出たら出たで、ミルクも使って無理せずで
____________
これぐらいだったと思います。
わたしの助産師外来を担当してくださった
助産師さんが、
きっとすごくベテランさんなんですけど
物腰柔らかくて謙虚で、
たくさんお話聴いてくださって
とってもすてきな方でした。
(のちのお産ですごくお世話になります。)
・いざ、お産・
きっと私に似てのんびり屋さんのお腹の我が子。
予定日も1週間すぎようかとしていた
健診の日の早朝、
「なんかお腹いたい」「定期的にいたい」
と朝4時に目が覚めました。
でも陣痛らしきものの間隔は10分きっておらず
朝までうとうと。
(間隔が10分を切ったら陣痛のスタートです。)
朝起きる時間にも定期的には張っていたので、
「これは今日かもしれないな!」と
しっかり陣痛につながるように
朝の散歩に出掛けました。
健診のタイミングで
「3-4cm開いてるよ〜痛かったでしょ」
と言っていただいて。
それでも10分の間隔をきってなかったので
一旦帰って様子を見たいと
相談させてもらいました。
帰ってからはお産が進むように、
お風呂に入って温まり、
ストレッチして、
お昼ごはんしっかり食べて、
おやつも食べて、
あともう少しで見終わる韓国ドラマの残りを見て
過ごしました。
韓国ドラマを痛みで見られなくなってきて
ようやく産院に電話し入院させていただくことに。
(結局韓国ドラマは見きれず…!)
夕方頃の入院。
スクワットしたりして、
晩ごはんもしっかり食べな進まへん…!と
この頃には2-3分おきの陣痛の中
必死のパッチで全部食べました。
(夕食にお赤飯を出していただいて、
お祝いには気早いがな!と思ったのを
すごく覚えてます)
夕食後、夜勤担当の方がご挨拶に来てくださり、
助産師外来を担当してくださった助産師さんで
すごく安心したのを覚えています。
いよいよ痛いときには
声が漏れるぐらいにはなってきて
子宮口は5-6cm、ベビちゃんの向きも良し、
分娩室へいらっしゃいと。
ここまではだいたい立ってるか
座って過ごしてたのですが、
分娩室に入って横になると
陣痛間隔が開いちゃって。
陣痛のときに過ごす体勢って大事だなあと
身をもって知りました。
主人は入院時より一緒に居てくれました。
一緒に居てくれた心強さはありましたが、
分娩室で、痛いながらに振り絞って
「腰とかお尻押して…」
とお願いしたときに
「そのへん機械いっぱいあるから押されへんわ〜」
って言われたこと、たぶん一生覚えてます。
(ここでどれだけ献身的に尽くせるか、
男性の腕の見せ所やと常々思います。)
ベビちゃんを包んでいる膜を破水させてもらうも
陣痛間隔はあまり縮まらず、
促進剤にお手伝いいただくことになりました。
ベビちゃんの頭が見えてくる頃には、
頭を自分の手で触らせてもらい、
ひぇー!産んでるー!(語彙力すみません)
いつも介助側から見る光景が思い浮かびました。
「目開けておへそ見てね〜」
「お腹張ってなかったら力抜いてね〜」
「頭抜けたら力抜いて〜ハッハッハッ」
いつもわたしが産婦様に声掛けてるのと
同じようなワードを言っていただいてて、
頭ではわかってても出来ひんもんやな〜
と痛みの中ぼんやり考えてました。
そして
「ズボボボーン!!!」という感覚と共に
我が子は産まれました。
カンガルーケアもしっかりしてくださる病院で
あったかくて重くって、しっとりしてる我が子を
抱っこしながら、
やりきった感で心がファーッと解放された
ような感覚でした。
・産後・
立ち会った主人はお産後2時間安静の時間と、
お部屋に帰ってから少し、
初めての我が子を嬉しそうに抱っこしたりして。
もうすっかり夜も更けた頃に帰っていきました。
割と元気なお産直後で、
即時同室をさせてもらいました。
(赤ちゃんとお産後から一緒に過ごすこと。)
もうこの頃のわたしといったら
しあわせホルモンどばどば出てて。
産後ハイ、とはこのことかと。
もう、自分で産んだ子って
こんーーーーーなにかわいいのか。
ここまで愛おしい存在ってあるのか。
なかなかにオシモ裂けたにも関わらず
痛み止め一切いらないほどの合法麻薬っぷり。
頑張っておっぱい飲んでるのもミルク飲んでるのも
かわいくてかわいくてずっと見てられてて、
首や肩周りが凝りまくり。
ちょっとケポッと吐こうものなら
頭では大丈夫大丈夫、とわかっていても
心配の気持ちがぶわーっと広がって。
自分で全部お世話しないと、囲い込みたい、
自分が赤ちゃんを守るんだ、みたいな
野性感あふれる防御反応。
感情がホルモンに左右されてる〜!と
客観的に自分を見てる自分も居て、
不思議な感覚がおもしろかったです。
たぶん1ヶ月にもなれば
大きな感情の波は収まったかな。
1ヶ月、たっぷり里帰りで甘えさせてもらって、
寝れない新生児期に白目剥きながら、
よく出る母乳から乳腺炎になって
体調絶不調でお宮参りしたり、
助産師だからといって全然コントロールも出来ず
そんな日々も今は懐かしく思います♡
上手くいかずしんどかったこともあったから、
産後のママへの声掛けは
ますます気をつけるようになりました。
この時期の一言ってすごく重くて大きくて。
ママってだけですごく頑張ってて、
たくさん悩んで考えて、
でもどうしたらいいかわからないことも多々あって
ネットを見ればたくさんの意見があって
ぐるぐる負のループに陥って。
ママが考えて行動してることは
全て寄り添って支えたいと思うし
迷うことがあれば、わたしでよければ
お話してほしい。
そんな気持ちを持ちながら、
助産師としてもフォトグラファーとしても
働いています、たかしまでした♡
ここまで長々読んでくださり、
ありがとうございました〜!
また次回、【次男編】
お送りしたいと思います ♪
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